えびさんの「俺と彼女がミステリーな件について」の感想

絵17+文08+音16+他00 久々に、大分、辛めの評価をしました。敢えて、姉妹ブランドで出した意味も不明な、コンセプトが理解できない作品でした。
I.D.の姉妹ブランドのデビュー作。
という事で、龍牙翔が一部原画で参加。
エンドクレジットからすると、シナリオにも若干携わっている模様。

I.D.作品は、『初恋予報。』『初恋前線。』『恋の話と』と、一通りプレイし、批評
空間における評価の低さには納得している。
しかしながら、個人的は完全に切り捨てるほど、致命的な駄作と言うわけでもなく、
それなりに見所がある作品だったと思っている。

だからこそ、本作をプレイしようと思ったわけだが……実に残念なことに、コンプリ
ートすることなく、ギブアップを宣言することになってしまった。


*映像面・・・
メイン原画は水島空彦。
龍牙翔はヒロイン一人と、サブキャラを少々。
両名とも、とても可愛らしい絵柄で、映像的な見所は充分。

とはいえ、少々、寂しかったのは、水島空彦のCG。
立ち絵は申し分なく、一枚絵においてはやや癖があるもののエロ可愛かった。
しかしながら、エッチシーンになると表情が単調であり、龍牙翔の目力ある絵柄と比
較すると、見劣りする感はある。

龍牙翔の担当である菖蒲は、特にロリキャラではないはずだが、身体的特徴が幼いタ
イプ。
この方の場合、そういったキャラになると、とてもバランスが悪い、奇妙なパース感
の絵になりがちで、今回も、少々、歪に感じられる絵が複数点あった。


*シナリオ・・・
シナリオの良し悪しを主材料に語るゲームではない。
そんなことは、プレイ前から判っていた。
であるから、そこに文句を言うつもりもなく、可愛い女の子とイチャイチャ出来さえ
すれば、満足だったのだ。

だがしかし、それすら叶わなかったのは、このゲームの構成の拙さ故に他ならない。

四人のヒロインが居り、その中からヒロインの立ち絵をクリックし、およそ5分程度
の『選択ルート』と呼ばれる各キャラのミニエピソードを消化していく形式であり、
そのエピソードの消化によってフラグが立ち、1時間程度の個別ルートに入ってエッ
チに至り、ハッピーエンドを迎えるという構成になっている。
これは他ブランドでも見受けられ、また、姉妹ブランドI.D.のゲームでも行われてい
る構成だ。
だが、このエピソードの数がむやみやたらと多く、各キャラ24本。
四人居れば、『選択ルート』だけで、5分×24シーン×4人=480分と、これだけで、
かなりのボリュームになるが、どう見ても『嵩増し』にしか感じられない。

また、『選択ルート』この半分以上が、主人公と選択ヒロインとのマンツーマンなや
り取りで、内容が単調。
他のキャラが出てくる場合もあるが、その場合、キャラ選択式という構成上、諸事の
不整合が発生しやすいため、どうしても核心的なエピソードなど、踏み込んだ描写が
し辛い。
正直なところ、かなりの「作業」を感じる。

そして、それに輪を掛けて、BGMによる演出がパターン化されており、学園のシーン
から始まる『選択ルート』は、ほとんど同じBGMでスタートし、ほとんど同じ曲にシ
フトして終了する。
耳にタコが出来るのではないかと言う程、同じ曲ばかり聴かされ、それに対する必然
性も感じられなければ、もう楽曲に対する判断など出来るような精神状態ではない。

I.D.作品で、「展開が急過ぎる」「ボリューム不足」という評を集めたとは言え、そ
れに対する答えがこれでは……
『選択ルート』を1/3に減らし、無駄な『嵩増し』を止めて、『ボリューム不足』
だった方が、幾分もマシだった。


*音楽/声優・・・
楽曲は引き続きRoundbooster Architextureだったが、今回は歌唱の難が目立ち、あ
まり響かなかった。
BGMについては、シナリオの項で述べたように、正常な精神状態ではないので、コメ
ントは差し控える。

声優陣のチョイスは憎らしく、良い布陣だったと思うが、作品の世界に入り込めなか
った為、その良否を判断する思考力が保てない為、こちらについてもコメントはここ
までで勘弁して頂きたい。


今シーズン、プレイしたゲームでは、Shelfの『クオリアフォーダンス』も酷い出来
だったが、アチラは笑えるクソゲーだった。
コチラは笑えないクソゲーだった。

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