houtengagekiさんの「サド★部! ~S女に虐めヌかれ部♪~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

タイトル通り、部活で先輩の女子や先生などから性的に責められる話。部活なだけあって、M向けのエロゲーとしてはわりとライトな内容がメインになります。普通のセックスやオーラルプレイも多く、シナリオもわりと純愛的ですし、愛のあるSMを追求したゲームって感じですね。愛のない調教をされるバッドルートも一応用意されていますが薄いですし、プライドを折られるような被虐性の強いものを求めているなら非推奨。
 この作品で特徴的なのは、ちゃんと部活してる、っていうことですね。
女子はS女として、男子である主人公はM男として、それぞれ指導役のサブ女性キャラのもとでSMを学んでいく感じ。
調教される流れとしては、なかなか新鮮な気持ちで読めて面白かったです。
ちなみに主人公はノリノリなわけではなく、部活入りの経緯もわりと強引に入らされた感じですし、
ちゃんと序盤は戸惑ったり拒否反応を示したりするので安心です。
こういうのは主人公が初めから虐めてもらうことに喜びを覚えていたりすると萎えますからね。

 で、序盤は主人公はもちろん、ヒロインもSとしての経験が浅いため、新鮮な驚きを感じつつ
主人公を部活で責め立ててくれるわけです。
熟練してないので責めが甘くなりがちではありますが、責めに初々しさがあるのはけっこう悪くないです。
それで中盤以降はヒロインも主人公も慣れてくるという流れ。
ただルートにもよりますが個別の終盤は普通のセックスが何故か増えてくるのであまりエロくないですが…
ちなみに毎回責め役のヒロインを選択することになりますが、部活なので選んだ子以外のヒロインや顧問の先生なども
見守る中でのプレイになっているのも、なにげに特徴的ですね。

 エンディングは誰かの攻略が成功すれば、そのヒロインの純愛的なSMルートになり、
失敗した場合はいくつかバッドエンドが用意されていて、こちらは監禁調教される愛のないルートになります。


ここからは少々、ヒロイン別にプレイの見どころなどを挙げておきます。

・彩羽
 男嫌いで、当初は主人公のことを毛嫌いしている黒髪ロングの先輩。
キツい態度そのままに、容赦の無い責めを期待してしまいそうですが、いざ攻略してみると案外そうでもない。うーむ
というかこれはツンデレというやつなのではないでしょうか。ちょっとは嫌悪や虐めの方向性が欲しかったなあ。
言葉攻めがウリのヒロインのようにオフィシャルで紹介されてますが、
そちらもゾクゾクくるような感じのセンスある台詞はほとんど見られず、残念。

 プレイの方は、ペニスをコックサックという器具で固定したまま勃起させて圧迫的な痛みを与えられるプレイが多めでした。
勃起時に痛みを強いられるっていうのは被虐性がそれなりにあっていい感じ。
最初のエロからしてオナホコキでしたし、ペニス圧迫系が好きなら抜けるポイントは多いかと。
あと強制飲尿が多め。潮とブレンドしたものを飲まされるシチュもありました。


・小鳥
 小鳥部長は表情が素晴らしい。童顔ロリ体型で天真爛漫そうな人ですが、
そんな人がSMプレイ時に目を細めてSっぽい笑顔になったりすると普段とのギャップもあって
すごくドキッとするし。
かと思えば、普段と同じ屈託のない笑顔に戻ることもあり、そういう顔でムチ打ってくれたりするのも実にイイ。
ヒロインの中では、かなりいい感じの仕上がりではないでしょうか。

 このキャラはムチを使ったスパンキングプレイがメインになっていました。
顔面騎乗されながら乗馬ムチで調教されたり、ちゃんとお馬さんプレイもあります。
中でも、太ももでペニスを挟みあげながらムチ打ちをするプレイは特に良かった。
先述した通り表情の変化がとてもそそるものがあり、小鳥自身もプレイにノリノリになっているのが
よくわかるシーンで、このゲームで一番ドキドキさせられました。
あとは足コキが3回ぐらいあるのもポイント高いですね、踏みつけと挟みの両方あるし。
Mというよりは受けシチュ的に楽しめるキャラと言えるかな。


・言葉
 イクときになぜか母乳が出る、モデルやってる物静かな先輩。
ペニスバンドで尻を犯してくれるシーンが多いです。というか尻攻めがウリなのかな。
何のプレイをするにしても主人公の尻に器具を挿入してきます。
主人公に首輪と鎖をつけて、尻をペニバンで犯しながら散歩するプレイはなかなかそそる感じでナイスでした。
でも後半はただのアナルセックスばかり(しかも主人公が挿れる側)で多少つまらないかな。

 惜しいのは、クールな性格なのが悪い方に出ちゃってる感じがするというか、
SM時もちょっと感情表現が淡白で、嗜虐的な気持ちがいまひとつ伝わってこないんですよね。
SMやM男への好奇心は結構表現されてたと思うけど、それもM心をくすぐる方向には活きてないし。
なので、さほどこのキャラのエロシーンは興奮できませんでした。


・陶子
 おっとりして弱気な感じの先生キャラ。大人なだけあってグラマラスな体してます。
このキャラは主人公を何度も何度も射精させて限界まで搾り取る、というのがウリである様子。
まあとにかく干からびるんじゃないかってくらい射精させられるのは、快楽とつらさが相まっていて
Mとしては嬉しいプレイですね。愛のあるSMっていう作品のテーマと相性いいんじゃないでしょうか。

 エロはパイズリ多め。搾り取りが主題であるためか、主人公が受け身ではありつつも
プレイ自体はわりかし普通のものが多いです。
もちろん調教もいくつかあるけど、いいなと思ったのは電撃責めぐらいかな。



 ちなみに、全員に普通のセックスが用意されています。
もちろん、尻に器具を入れながらだとか、焦らしプレイからの流れでのセックスとか、
SMの一環としてのものが多いわけですが、ごく普通のセックスもけっこうありますね。
ほかにも、普通にフェラされたりパイズリされたりとかも多く、
さほどM心を刺激されないエロシーンも多いため、ガチなMゲーだと思ってると肩すかしなことも結構あります。
Mどころか受けシチュ未満のものすら結構あるんですよ。

 全般的には、一見Sっぽく見えない優しそうなタイプのヒロインのほうが見どころがありました。
そういうキャラがS心に染まってきて、S顔で責めてくるギャップ、これがゾクゾクきてとてもいい。
逆に、いかにもSっぽいキャラのエロがいまひとつ押しが弱いのが残念なところでした。
まあ、あからさまにSっぽいキャラって彩羽と、指導役の茜しかいないんだけどさ。
しかも茜はサブキャラだから冒頭の足コキと後半にちょっとあるだけでエロシーン薄いし。

 

 とまあ、こう紹介してきて思うのは、このゲームってあんまり被虐的な気持ちにはなれない内容だなあ、
ということです。
なにしろS役をやるヒロインたちも最初は初心者で、主人公と一緒に成長していくから、あまり支配されてる感じがしないんですね。
さらに、最終的に恋人として結ばれる際の精神状態は対等に近く、
少なくとも屈辱感に関してはかなり薄めの終わり方に仕上がっています。
M男としてだけでなく、恋人としてもヒロインを支えたい、みたいな頼もしい心理描写を見せてくれちゃったりするので…
いやまあそれはまだいいんですけど、最後の方はエロでもそういう頼もしさが出ちゃってるのはどうなのよ、と思う。

 それに調教プレイ自体も、それほど過激なものはありません。
あくまで部活ですし、プレイを通じてSっ娘とM男が互いにSMプレイや相手への理解を深めていく
という感じのストーリーになっているためか、プレイの範疇を出ているような激しい責め苦や展開は
少なくとも個別ルートでは見られない。
一番ツンツンしてる彩羽ですら最終的に主人公をM男として気に入ってくれて
普通に褒めてくれたりしますし、とにかくまあ愛情のあるSMが表現されているんですよね。
「SMは愛の形であり、愛のないSMはただの拷問」というのが指導役の茜の哲学であるようなので、
こうした内容になるのは必然ということなのでしょう。

 互いを性的に悦ばせようというのは大事なことではありますし、そういう愛情があるのは自然なことですが、
それならそれでもうちょっと、例えば支配的だったり束縛的だったりだとか、S女らしい愛情を強調して欲しかった。
このゲームの場合は、どちらかというとごく普通の純愛的な愛情が強めに伝わってきてしまうので、
これはちょっとマゾゲーの醍醐味とはズレてるんじゃないかな、と感じたのです。



 ところでこのゲーム、プレイヤーが物足りなく感じるであろうことを見越してか、
バッドエンドも用意されています。
誰も選ばないように行動していくと、いくつかのタイミングで突入し、
合宿先の別荘みたいなところで監禁されて肉奴隷扱いを受けたり、
ペニスにしか価値がないような扱いをされて、まさにバッドな終わり方をします。
バッドルートでは、自分が見た限りではヒロインが二人組で責めてくるシーンしかないです。
逆に言うと複数の女性から責められるプレイはバッドルートにしかない。
愛情がテーマの一つであるだけに、複数のヒロインの間をフラフラするのはNGであると、
このゲームはそういう仕様になっているんでしょうね。

 個人的にはモノ扱いのような愛のない監禁調教は結構好きなので、ルートに突入した時は
ちょっとワクワクしましたが、シーンが全部で5つぐらいしかなくて、すぐ終わってしまった…
バッドはオマケ程度の薄さなので、結局あまり期待しないほうがいいです。
何よりそもそも、攻略失敗→監禁展開に直行なため、監禁されるに至る過程の描写がほぼないので
イマイチ感情移入できなくてそそられないし。


 あと、全体的な欠点としては、テキストがわりとあっさり目で全体的にねちっこさに欠けているのも大きいでしょう。
テンポがいいのは良い面でもありますが、もうちょっと濃さが欲しいと思う。
センス的にも、言葉攻めやヒロインの責め時の描写などにいまひとつ燃えるものがなく、
逆にヒロインが激しく感じちゃってる台詞なんかはものすごい絶叫したりしてエロく、
なんというか、あんまりM向けゲーに向いてないライターさん達だったのかなあ、という気がしてしまいます。



●まとめ
 普通のセックスシーンもそれなりに用意されていたり、シーンによっては主人公がヒロインを
性的に責め立てているような状況になることも多いし、M向けゲーとしては徹底を欠いたところがあるのは間違いないです。
そもそもヒロインが感じちゃってる時にガチで喘いでるシーンが多すぎるなあ…
S女王様には、たとえ感じていても余裕は崩さないようなところをもう少し求めたいです、個人的には。
そんで余裕の笑みのままイッてくれたりとか、そういう方向でやって欲しかった。
まあ色々と文句も言いましたが、ちょっと自分の好みからすると内容がヌルすぎたという感じです。
出来自体はそれなりのものです。
思った以上に部活っぽい雰囲気が出ていて、そのへんは面白かったし。

 ともあれ本作のエロシーンは、愛情のあるSMカップルとして結ばれる過程のSMエロ、と言ってもいいぐらいなので、
ライトなMモノが好みなプレイヤー向けの作品ですね。
プライドを折られていく描写だとか、人間としての尊厳が破壊されるような形で屈服させられるような内容を期待するとアウト。
SMのプレイ自体はそれなりに多彩に用意されていて絵の質も高く、光る部分もある程度はありましたし、
ライトなSMを楽しめるようであればアリかもしれない、というところです。

houtengagekiさんの「サド★部! ~S女に虐めヌかれ部♪~」の感想へのレス

はじめまして。
komaichiといいます。

houtengagekiさんの感想は大変分かりやすく且つ丁寧に作品のまとめてくれているのと
作品の良いところを抜き出すの上手なので、知識ゼロの作品でも感想を読み終わったあと
プレーした気分になるくらいで凄く頼りにさせてもらっています。
特にMモノに関してはアンテナも高いし共感出来る箇所が非常に多い!!
この作品も大半が同意できるくらいです。

>あんまりM向けゲーに向いてないライターさん達だったのかなあ、という気がしてしまいます。

ご覧になっているかもしれませんがOHP>スペシャル>スタッフインタビューに
制作の経緯が少々書かれているのですが(自分はプレー後に知りました)、
それによると本作は企画が通ったあとMモノの魅力についてスタッフの方たちのなか
で煮詰めていったとのこと。
Mゲーへの強いこだわりがあって-・・・という類の作品ではない様子。
ちなみにわざわざSMクラブまで出向いたらしいです。

性癖無しには良作為り得ずとは決して思いませんが、それでもハードなM嗜好の
プレーヤーのツボまで求めるのはなかなか厳しかったのかもしれません。

あとこれは勝手な推測なのですが、スタッフの方たち3次元から学んだSMに影響を
受け過ぎたのではないかという気がします。
SMには愛が必要といったエッセンスを作品に取り込む過程で、日常を逸脱した調教をされたり、
人間をやめることができるといった2次元的なマゾゲーの醍醐味がそこで薄れてしまったのではないか。

ハードさを推しておいて悉くといっていいくらいその辺りのポイントをハズしまくっている
というのはあまりに不自然すぎてそんなことを考えてしまいました。

いずれにせよこの手のフェチ色が強い作品は作り手も性癖を持っているに越したことはないのでしょうね。
Mサイズさんや聖少女さんの作品などはとても学習程度でどうにかできるとは思えませんし。


あと登録されていなさそうな作品でM作品の紹介を少々。
といっても正直houtengagekiさんの方が詳しそうな気はするので割とマイナー所に絞って。
ご存じでしたらすみません。。

・ブランド:スタジオカメ 作品『えむ先生のこと』
・ブランド:I-Raf-you  作品『おねーさんは魔女』その他

前者は奴隷候補としてサドロリッ子に調教される話なのですが、ビジュアル・
プレー・テキストすべてM心のツボをガッシリと押さえてくれていて非常に良質。
特に人間性を否定されて奴隷として扱われる描写が優れているので、
モノ扱いされて喜べるようならば気にいる可能性が高いのではないかと。
ご存じなければ少なくとも調べてみる価値はあると思います。

後者は変わり種で、巨大女に為す術もなくいびられるという話。
こちらは癖があるので参考までに。
ただ作品の傾向が特化したブランドなので1つ気にいるようなら宝の山に為り得ます。

ではでは。
長々と失礼しました。
2013年03月07日22時38分07秒
>komaichiさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
komaichiさんほどのレビュアーさんにそこまで褒めていただけるとは、とても光栄です、
こちらも、komaichiさんのレビューはその作品でどんなエロやシチュが楽しめるのかなど、
非常にわかりやすくかつ丁寧に紹介されていて、すごく参考になるレビューを書かれる方だなあ
と思ってまして、いつも興味深く読ませてもらっています。
komaichiさんのサド部レビューもすでに読ませていただきましたが、
やっぱり全体的に質の高い批評だなーと思いましたし、小鳥のくだりは特に、
あのヒロインのSっ娘としての魅力をとても的確に表現されていて、読んでいて小鳥の良さが再確認できた思いでした。


OHPは軽くキャラ紹介やCGとかを参照しただけで、スタッフインタビューは今まで読んでいませんでしたが、
なるほど、そういう経緯があったのですね。
企画が通った後に魅力を学んでいったという感じでしたか…
自分も今読んできましたが、企画時の経緯は確かにMものを作りたいというのが
先に立った感じではなかったようですね。

SMクラブにまで行ったというあたり、知識が甘いままいいかげんなものを作るのではなく
いいものを作るための努力をしよう、という姿勢が感じられて好感が持てますが、
しかし製作初期時点でMに強いこだわりを持っていなかった様子なのは、確かに厳しいですね。
こういう特殊性癖のようなものって、作り手のこだわりはすごく大事な気がしますし。
SMとは違いますが『もんむすくえすと』の作者さんとかの言動を見ていると
あの人はモン娘ものの受けシチュがすごく好きなことがよく分かりますしね。

3次元で学んだ影響に悪いものがあった可能性は、たしかにありますね。
SMクラブはあくまで客を楽しませるための店でしょうし、
(自分は行ったことないので推測になってしまいますが)
客を肉体的精神的に破壊してしまう可能性があるようなことはできなさそう。
2次元だからこそマゾゲーの表現は普通できないぐらいハードにできるものですし、
3次元で学んだことに引きずられすぎると発想に縛りやズレが生まれそうな気は確かにします。

企画や絵が良いだけに、もったいないゲームだなあと思います。
せめてMものに強いこだわりを持ったライターを外部から起用したりしてくれれば…


M作品は一応常にダウンロード販売サイトなどにアンテナを張ってはいるのですが、
まだ手を出せていないゲームもとても多いので、紹介していただけるのは嬉しいです。
いやーしかし自分がkomaichiさんより詳しい気はあまりしないですねw
たぶん情報収集の仕方が穴だらけな気がするので…

『えむ先生のこと』はマイリストに入れたまま、まだ買えていなかった作品でしたが、
その様子だとものすごく好みの作品っぽいので、優先的に買いたいですね。
サドロリが容赦のない奴隷扱いをしてくれそうなのはポイント高い…
モノやオモチャ扱いされるのは実にいいですね、
自分はそういうのは、あのMサイズの『イジめて!まにあっく』のロリルートで目覚めてしまいましたw

後者はまったく知りませんでしたが、一風変わったMものをやりたいときによさそうですね、
巨大女というのは少ししか見たことのないシチュなので、本格的にそういう設定が楽しめるようなら興味深いです。

自分からは、komaichiさんが登録されてなさそうなM作品で紹介できそうなのは、
白濁系カウパーというブランドの『被虐Ms』という作品ぐらいかな…もうご存知かもしれませんが。
これは女子からの虐めとしてのMプレイが数多く味わえて、とてもゾクゾクできる良作だった覚えがあります。
紹介しておきながら、まだ自分もレビュー未投稿だったりしますがw


では、今回はいろいろ参考になるお話をありがとうございます。
改めて、コメントをつけていただいたことにも感謝です。
2013年03月08日03時59分04秒

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