bosskingさんの「化石の歌」の感想

ダークな館モノ。終盤の畳みかけるような展開が読み応えアリ
・最初に
XP対応版をプレイ。解像度は640×480。
このブランド的な演出は散見されるけど、いかにもな立ち絵演出はまだない。
キャラ絵は洗練されていない。アップ顔CGだけは、君のぞやマブラヴよりイイかも、と思った。

エロの大半が陵辱。回想はない。CGのみ。
声はクリアで、今の作品と比べても違和感はなかった。

ヒロイン攻略タイプではなく、ただ一つのトゥルーエンドを目指す作品。


・出だし
記憶を失っている主人公と妹は、貴族の館に拾われて、おかしな仕事をしている。
館の主は、かなりのクズ人間。
他の住人はそのクズっぷりを受け入れて、淡々と毎日を過ごしている。

主人公は拾われて衣食住が満たされた。
そんな安堵感よりも、館の異常性への嫌悪感が日々強くなる。
そんな状態から、このゲームはスタートする。


・攻略性
ノベルではなく、「同級生」タイプの移動式フラグ回収ゲーム。
館の部屋を移動して、住人と会話してフラグを集め、真相に辿り着け、というゲーム。

フラグが期待できる部屋はライトアップされるので、基本的にはそこを選んでいけばいい。
ただ、一度に数部屋がライトアップされ、順番によっては回収不可能になるフラグもある。

一発トゥルーが可能らしいけど、そんな人はまずいないと思われる。かなりムズい。

最後の最後で、答え合わせ的な三択が5つ連続する。推理モノとして楽しむことも可能。


・世界が二つ
「館世界」と、主人公が一日一回館から装置を使ってダイブする「仮想世界」。
この2つが同時進行する。

パッケージの裏には、こんなコピーが書いてある。
『仮想世界で得た経験と記憶を元に、明らかになっていく館の真の姿と失われた記憶』

個人的には、そこまで二つの世界がリンクしている感じは受けなかった。
選択肢が増えて、攻略難度が上がってキツい、という印象が一番強い。


・シナリオ
仮にノベルゲームとして出したら、8~10時間くらいで終わる中作だと思う。
基本的なノリは推理小説に近い。終盤で一気に話が収束する。

終盤は、山盛りの真相に混じって、新事実も次々に出てくる。
もうダーーーッと情報が画面から溢れ出て来る。
井上陽水のコンサートが、気が付いたらメタリカのライブになっていた、
というくらいテンポが変わる。

いろいろ詰め込みすぎな話という気がしないでもない。もしくは、ボリュームが足りない。
ただ、ダラダラ長いのもアレだし、畳み掛けるような展開は一種の凄味がある。
投げっ放しや、煙に巻いて終わることがない明快なラストでもあり、気分良く終われた。


・最後に
独特な世界設定について、マニュアル1ページ目の短文をそのまま載せる。

神が人間を創った
人間が人形を創った
人形が新たな人間を創る
人間は神を‥‥(了)

こんな感じの不思議世界。

古い作品だけど、攻略ゲームだけど、読み応えのある作品を求めているという人に、おススメの一本。

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