4Dさんの「GEARS of DRAGOON ~迷宮のウロボロス~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

すげえ!エロゲのくせに(暴言)普通にRPGできてるぞこれ!まあやってて色々と目に付くところも多いんだけどね。でもここまでしっかり作られているとご愛嬌で済ませられちゃう。しっかり遊べてそこそこ感情移入もして、そして思ったよりは抜ける。文句ないわ。いやあるんだけど、ないわwネタバレは後半から
詳しくは知らないんだけど、もともとゲーム性に定評があるブランド系列の作品みたいだね。
VenusBloodとか評判良さげだし気になってはいたものの、絵がちょっとアレなのでスルーしてた自分からすると
フツーの萌え絵ってだけでもすごく手を出しやすくなった。

で、やってみた感じ「ゲーム」と胸を張って名乗れるエロゲーだと思った。
なので良くあるエロゲーと比べてアレコレ語りたい部分が多くなっちゃったんだよなあ。
思いついた事片っ端から書いてたらクソ長くなっちゃったけどごめんしてw



中身は3DダンジョンタイプのRPG。好きなキャラを6人選んでダンジョンに潜り敵と戦いながら
ランダムなアイテム拾って一喜一憂し、レベルが上がればスキルツリーで自分の好きなように育てる、という感じ。
はっきり言っちゃうと隠す気もなさそうなくらいに色々な部分で世界樹の迷宮を手本にしてる。
そして世界樹もそうだけど、常にミニマップが表示されてるので3Dダンジョンと言いながらも実質は2Dダンジョン。
なので易しいっちゃ易しいんだよね。迷ったりするような事はないので普通のRPGライクに遊べるんじゃないかな。

特に戦闘部分は思いっきり世界樹。
常に攻撃属性(11種)とバフ・デバフを考えながら戦わないといけないというアレ。
個人的には疲れるからあまり好きじゃないんだけど、しかし多くの要因があるおかげで
プレイヤーキャラの個性をより引き立てているし、どんなキャラでも輝ける場面があるとも言えるので
一概に否定はできないね。

もちろんキャラ毎に色んなスキルがあるんだけど、それぞれしっかりとスキル固有の意味合いを出せてる。
これはキチンと基礎が作られているからこそできる事なんだと思うよ。
基礎が手抜きなのにスキルで差異をつけようとすると大抵バランス崩壊が待ってるしね。
そして難易度的なバランスもかなり歯応えがあったのが俺的に好印象。
初期だと3段階から選べるんだけど、ノーマルですら気を抜くとボスどころか雑魚戦で死人がでる。

更に面白い要素としてキルカウント的なものがあり、敵を倒してこれが溜まっていくと
敵側のレベルが味方側のそれを超える速度で上がっていき、どんどんと敵が強くなる。
しかし代わりに得られる物も比例して良くなっていくという仕組み。
俺はギリギリの戦闘が好きなのでなるべく放置してたけど、「あまりにもキツいのはイヤ」って人は
ダンジョンの中にあるクリスタルみたいなものを割るとカウントが一定数減少して敵のレベルが下がるので、
適度に割りながら進めれば難易度の上昇を抑えられる。
個人のプレイスタイルに併せてどうぞ、という懐の深さがあるんだよね。ここは良くできてるなあと思ったよ。
どこでもセーブ/ロードができてしまうので緊張感には欠けているんだけど
まあそれでも、歯応えのあるバランスな事に変わりはないんじゃないかな。

自分の場合は火竜戦で「バカじゃねえのなんだこのHPwww」という絶望を味わったよ。しかも堅いし痛いし。
しかし初の対竜戦って事とゴキゲンなBGMに異常な強さも相まって正直最高にテンションがあがった。
そしてそんな異常な強さでも装備やスキル、戦法を整えるとちゃんと倒せるんだよね。
アサルトチェイン何度か決めて後は削って削って…という感じで、倒した時は結構な達成感があった。

でも戦闘の面白さはたぶん、ここらへんがピークだったと思う。
「そのアサルトチェインって何だよ」と言うと、敵を殴ってると勝手に溜まるゲージを使用して撃つ
超必殺技みたいなものがあって、これを使用したターンに限り全キャラのスキルがコンボとして繋がるようになる。
そして与えるダメージにどんどん倍率補正がかかるというもの。
個人が最高威力のスキルで殴ったところで2千しかダメージが出なかったとしても
アサルトチェインでうまく繋げると5万とか楽に出せるようになる。
後半の平気でHP10万超えしてるようなボスはアサルトチェインなしだと無理ゲー…とは言わないけど
倒すまでにあまりにも時間が掛かり過ぎてしまう。

これ、確かに大ダメージを叩き出す爽快感はあるんだけど、通常攻撃との威力に開きがありすぎるんだよね。
はっきり言って強過ぎるので、後半のボスは如何にアサルトチェインを叩き込んで即殺するかというだけのゲームになってた。
後半だと状態異常耐性も簡単に得られてしまうというのもあって、手に汗握るギリギリの戦闘を楽しめるのは中盤くらいまでだったかな。
せっかく基本的な部分が良くできてるのにすごく勿体ない事してるなあと正直思った。
それでもF.O.Eみたいな小ボスが沢山うろうろしてるので、毎回アサルトチェイン使うわけにもいかず
ガチ戦闘自体は最後まで味わえるんだけどね。しかしある意味大ボスが一番楽に倒せてしまうというのもどうなんだ、という感じ。
もう少し敵のHPとアサルトチェインの威力を調整してたら更に楽しくなってたんじゃないかなあ。

あとこれはとても重要な事なんだけど、エンカウント率がかなり酷い。
往年のハドソン製RPG並みか、いやもう少し酷いかな。まあぶっちゃけ延命狙いだろうなと思った。
自分はつけっぱなしで放置とか結構やったので正確なところは判らないんだけど、
たぶん2ルート併せて40~50時間はいくんじゃないかなってくらいに長く楽しめる作品なんだよねこれ。
しかしこのプレイ時間の内の多くが雑魚戦で稼がれたものだと思う。
エンカウント率を下げるアイテムを使ってやっと適正になると俺は感じたかな。

でも残念ながらこのアイテムが割と高く序盤じゃポンポン使えないんだよね。
テンポを大きく損なってると思うので、ここははっきりと減点ポイントだった。



UIもちょっと難がある。
キーボード、マウス、ゲームパッドにそれぞれ対応してるんだけど、その内どれを使っても快適なプレイとは程遠い。
自分はJoyToKeyにキーボードを割り当ててパッド左手に持ちつつ右手にマウスを持ってやっと、という感じだった。
他にもしょっちゅう味方のHPを回復させないといけないバランスなのにスキル使うのが面倒だとか
アイテムソートも不便だし、オンカーソルさせると右クリックによるキャンセルが効かなくなるメニューがあるとか
もうちょっとなんとかならないの?と思うことが多かった。
せめて上下左右キーで選びたいメニューへ自然にフォーカスが合わせられるように導線くらいは考えるべきだと思ったし、
移動中に使えるスキルは3D画面にショートカットアイコンでもおいとけば良くね?とかも思った。



絵については可も不可もなくといった感じ。
息の長い原画だし色んなところで見かけるというのもあって正直かなりの判子感があるんだけど
でもまあ、そこそこ可愛く描けてるんじゃないかなあとも思う。
「もうさお前身を守る気全くないだろ」的なひらひらとした、まるでパンツ見せる為に存在してるかのような
ジャパニーズファンタジーテイストな衣装デザインも良かったですね。すごく良かったです。
しかし何枚かモザイクパンツが混ざってたので少し歯グキから血が出そうになった。
けどまあこのくらいなら見なかったことにするわ。そんなに重要なパンツでもなかったし。



そしてシナリオやテキスト、キャラクターについて。
主人公の行動次第でロウとカオスの二つにルートが分かれるようになってるんだけど
カオスと言っても悪党になるという訳じゃなくて、ロウが健全良い子ちゃんだとするとカオスは個人主義という感じ。
ちょっとタクティクスオウガっぽいところがあるんだけどここらへんはネタバレ部分で。

世界観は人やエルフやら獣人やらが共存してるファンタジー世界なんだけど、あまりにも都合がよすぎて苦笑するところもある。
異種族間でも子供は生めるけど混ざりはせず必ずどちらかの種族を100%受け継ぐとか、
竜人の場合、男はトカゲ丸出し、女は人間丸出しの風貌になるだとか、極め付きは機械少女でもご飯が食べられてセクロスもできて
しかも放っておくとその内人間の体になるとかさ、なんでもありすぎるだろw
っていま気づいたんだけど、これ普通の人間って兄ちゃんとコンラッDしかいないんじゃねーのかw
いやコンラッDいいヤツだし亜人少女も大好きだからいいんだけどさ。

でもまあ展開やテキストは正直言って酷いw
ベッタベタでコッテコテなご都合主義と手垢のついたような展開が多すぎる。
ベタでもコテでも嫌いじゃないんだけど、何事にも限度ってものはある。

そんな感じで最初の内は「あーあまたこんな展開か」とちょっとガッカリしながら進めていたんだけど
しかし後半に差し掛かる頃には「俺が家族だ。そして、お前も家族だ」「ぼく、サクシードウィンドォォォ!!!」くらいの勢いが俺の中にはあった。
何故なのか。

まず主人公の存在かな。
いわゆる直情熱血タイプの主人公なんだけど、彼の主義主張は最初から最後までどちらのルートを辿ろうがまったくブレないし
やる事はやって決める事は決めてくれるので、よくある流され系ヘタれ主人公なんかと比べりゃ100倍マシだった。
熱くて優しくて実行力があるならそれで十分かな俺的には。ちょっとおバカさんなところもあるんだけどね。

そして何よりも大きいのは「RPG部分が良くできてたから」うん、やっぱこれだよね。
毎回毎回ダンジョンから帰ってきては

「ふぃリアはちょっとウザいし盾してりゃいいだけだし装備はあまり物でいっか(差別」
「シズナは俺と今すぐ結婚しないとダメなキャラだから選りすぐりを与えよう(えこひいき」
「あ、犬っ子全然使ってやってないな。たまには使ってやるか…と思ってたら似非チェイスとか持ってたのかwやるじゃん」

こんな感じでウンウン唸って、形はどうあれ常にヒロイン達の事ばかり考えながらプレイしてた訳だからさ。
なんというか気づかない内に感情移入しまくっていたみたい。
何度も書いてる事の様な気がするけど、感情移入してもらう事さえできればゲーム的にはもうその時点で勝ちだよね。
どんなお話でもどんなお喋りでも、「好き」って言葉の一つでさえも説得力が出てくるもん。

そんな感じで既に好意的な見方をするようになってしまっていた俺のひいき目かもしれないけど
意外に笑えたり萌えたりマジになれたりするような部分もあったんだよね。このテキストにもさ。
まあこう言っちゃなんだけど、RPGとの併せ技として考えるならそこまで悪いもんでもなかったとも思うよ。
欲を言えばもうちょっとキャラ同士のイベントが欲しかったけどね。
前半はコミュニティイベントという任意に選択できる形でいくつかイベントが挿まれてるんだけど
後半へ進むに連れて殆ど姿を見せなくなってしまうのが寂しかった。

ただ逆に言うと「もっと見たい」と思える程度にはお話も世界観もキャラクター達も好きになれたって事なんだよね。
加えてRPGとしてもしっかり遊べるしエロもそこそこ使えるときてる。
どんだけベタでも「いいやもう、楽しいし!騙されておくぜ!!」と思えるだけの面白さがあった。
俺的には間違いなく優良作だったよ。









ここからガチのネタバレありな感想。































このお話を判りやすくまとめてみると(とりあえずロウルート)

「ショッカーに改造された仮面ライダーが逃げた後記憶を失ってフラフラしてたら
 なんかキカイダーとか妖怪人間ベムとかいっぱい集まってきて皆で仲良く家族になる事にして楽しくやってたんだけど
 でも「バケモノ共め死ね」とちょい狂信気味の団体がやってきたからとりあえずノーガード戦法とったら殺すのは止めてくれたので
 ほっとしていたんだけど実は仮面ライダーに邪気眼が仕込まれていた事実が発覚し「おさえろ…俺に宿る滅びの右腕…!!」とかやってたんだけど
 ちょっと横見てみたらキカイダーも「く…俺の竜殺しの力が…!!しずまれ…っ!!」とかやってて「みんな一緒なんだなあ」とか和んでたら
 今度はショッカーのボスがやってきて皆殺しにされそうになったので皆で元気玉撃ったら勝った。             ~Fin~    」

こんな感じだろうか。余計判りにくいかw
いやシナリオというか、物語の骨子自体は決して悪くないと思うんだよ。

「大を助けるためには小を切り捨てなければならないのです」「うるせーふざけんなお前が死ね」「いや死ぬのは貴方です」
「みんなケンカはやめて下さい!じゃあ私が死にますぅ~!」「「どうぞどうぞ」」みたいな話は個人的にも大好きだし
ごめんちょっと俺の創作も混ざっちゃってるけど、でも前述したとおり主人公は根っこのところが全くブレてないんだよね。
「家族が何よりも大事」っていう。この部分は好感が持てる。
この「家族」に対する危機が迫った時の対応の仕方でロウとカオスへ分かれる訳だ。
何者をも傷つけないか、例え誰かを傷つけても自分の大切な人を守るかみたいな。
しかし結果を見るに対比とはなり得ていないのが少し残念だったね。ロウは結局何も失わず背負わずに済む割に目的は全て果たせてるもんな。
カオスは居場所を失った上に重たい物を背負った分だけ損してるというか…まあご都合フォローのおかげもあって最終的には幸せそうだけどさ。

陵辱シーンを入れるためか無理してワルっぽく描いてるけど
個人的にはカオスの主人公の方が人間臭いし愛も深そうなので好きかなあ。
家族のために対立する団体皆殺しにしちゃうしね。
ここらへんが少しタクティクスオウガを思い起こさせてくれたかな。

そういった普遍的なテーマを扱ってる事もあって、読んでて結構マジになれたりもするんだよ。
問題はテキストなんだよなあ…ベタというかどうも垢抜けないんだよね…読んでる方がちょっと恥ずかしくなるくらいだし…

恥ずかしいと言えばふぃリアさんは外せないね。マジ凄かった。
特にデュナミスモード時の格好がものすごく恥ずかしい。
あの格好で「ピピピ、ターゲット確認、ジークフリートの使用を許可します」「ピピー、損傷率30パーセント」とか言われた日には
見てる俺の方が恥ずかしくなって顔両手で覆ったわw
ついでに言うと自分(主人公)がやる分にはいいけど、他人に邪気眼されるとうっとおしい事この上ないとも知った。
もういいからとっとと鎮めて帰ってくださいと言いたくなるw

とまあさんざんネタとしていじくっといてなんだけど、フィリアは盾安定すぎるし、エロシーンともなれば
淫乱エースに早変わりしてくれるのでもう許したけどね。すぐ擦り寄ってくるしなんだかんだで可愛いヤツだ。
らぶらぶセクロスも汚い男達からの陵辱もどっちも良かった。

ジルも中々エロ可愛くて良かったな。カオスルートでの唐突すぎる「ケツマンコォォ!!」には正直爆笑した。
こういう脆くて不安定で、なのに惚れっぽいとか愛に走っちゃったりする女はいいよ。いい。最高にいいね。
陵辱一回目はちょっと痛そうな描写が多くて無理だったけど、二回目三回目辺りのごめんなさいセクロスは中々にエロくて宜しいですね。
そしてそういう愛のないセクロスで心がささくれ立ったところにロウルートでのらぶらぶセクロスが
こう…心に染み入ってくる。光と闇が両方備わり最強に見える。
しかし俺的に一番お気に入りのシズナがまさかのふたなり担当だと言うのはショックだった。
ちんことまんこが両方備わり最強に…見える訳ねーだろ。握り締めた俺のこぶしからは血が滴ってたね。

でもまあエロシーン数も54と結構な数があるし、特別エロテキストが優れてるとかそういう事はないんだけど
思ってたよりも使える感じだったな。まあこれも俺が感情移入できたからってのが大きいんだろうね。
あっとそうそう内容は54シーン中8シーンが他人からの、あるいは他人を含めた陵辱。
後は全部主人公との和姦やWヒロインな3Pで、陵辱っぽいのも少しといったところ。
あまり嫌がってないから陵辱はいくつとはっきり言えないんだよね。
まだ埋まってないシーンが4つあるから数は多少前後するかもしれないけど、恐らくこれも和姦かな。



まあそんな感じで取り留めもなく色々書いちゃったけどさ。
ダメなところを挙げようと思えばいくらでも挙げられるんだけど、しかしそんな事はまあ、いっか!仕方ねえ!と
割り切らせてくれるだけの魅力がある作品だと思ったな。
なんていうのかな…これで満足できなかったら、たぶん俺が満足できるようなエロゲRPGなんてものはもう出てこないんじゃね?っていう
気持ちにさせられるくらいには完成度が高かった。一言の「文句はあるけど、ない」というのはそんな感じ。
いや感想だから一応ダメなとこも書いてはいるんだけどさw
でも実のところエンカウント率以外はあまり大した問題じゃないと思ってたりもする。

それにそういうめんどくさい考え方を抜きにしても「満足した?」と聞かれたら「満足した!!」とはっきり俺は言える。
こんなメーカーもあったんだなあ。気が早いかもだけど次回作が出るのが楽しみでなんかもう、勃起してきたよ。
久々に睡眠削っちゃうくらい楽しめた作品だったね。





※追記
ラディがロウルートでのみ失う物があったわwフリーやってて思い出した。ガイストはカオスでしか生き残らないんだった。
あんちゃんごめんwwwごめん許してwwwすっかり忘れてましたwwwwww



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