isumiさんの「Alice Nightmare」の感想

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【女性向け】翼をもがれ傷だらけになりながら、それでも小鳥は自由を求める
十九世紀英国ロンドン。
青と緑、異なる瞳の色を持つ伯爵家の令嬢アリス・シャロットは双子の妹アリス・イヴリンと共に父伯爵から不義の子と思われ、疎まれていた。
妹のアリス・イヴリンだけが、実父から毎夜虐待を受けることに、姉は心を痛める。
残酷な日々を過ごしつつも、自分たちに辛苦を与え続ける父と、狂気の囚われた母を愛する娘。
だが、伯爵家に住まう人々の目には、アリス・イヴリンの姿は映っていなかった。

――ふたりのアリスが紡ぐ、残酷な物語。

(以上、作品紹介ページより)

いきなりヒロインがムチで打たれるという驚愕の展開から物語は幕を開けます。
上記のストーリーを見ればアリス・イヴリンなる少女は本当に存在するのか?に焦点が当てられているのではないかと思われるのではないでしょうか。
しかしそこに関しては序盤から結論は出ており、それにどう折り合いをつけていくのかがメインとなっています。
アルバートEDではヒロインの強かさと当人にとっての幸せのかたちが、クライドEDでもやはり主人公の強さが特に印象に残りました。
そしてトゥルーEDであるシャルロットルートでは清々しさと決意を秘めたものになっていました。
また切ないバッドED、ゾクッとするようなEDなどそれぞれ違った味がありどのEDも楽しめました。
……しかし、おそらく本作をプレイした方はヒロインの強さよりも別のものが強く印象に残るのではないでしょうか。
それはとあるキャラの存在。
このキャラクターはヒロインに対してある罪を背負っており、そのためヒロインを守ろうと奮闘するのですが……。
しかしその愛しいヒロインは別の拠り所を見つけていて――だったらいっそのこと。
とにかくこのキャラは他のキャラルートで出張る出張る。
バッドEDルートでは愛ゆえに狂い、グッドEDルートでは愛ゆえに罪を犯し……正直言って無双状態です。
しかし、ヤンデレかというとそうではなく。(そもそもデレはありませんし)
バッドEDルートでの過ちは確かに病んでるものでしたが、経緯を考えたらしょうがないのかもなとも思いました。

ただ気になったのはキャラエンドに至る展開は結構金太郎飴といいますか、キャラクターが変わるだけで似たりよったりなこと。
何度もプレイしていると展開が読めてしまい若干だれてしまうことがありました。
それと上記の無双するキャラが、彼のEDだと大人しくなってしまっていること。
どんな展開になるのだと期待していましたが他のルートに比べると短くあっさり気味なため、バッドEDともグッドEdとも言いがたい中途半端なものでした。
ただこれは彼の位置づけを考えるとあまり深く書けなかったのかもなとも。
そう考えると彼のEDはアリス・イヴリンEDなのかもしれません。
ただしこっちは展開的には(人によっては)噴飯物でしょうが。
またアリス・シャルロットEDの一部が個人的には受け入れられませんでした。
結局振り回した人間が幸せになるのはなぁ……そもそも「=彼女」ではないでしょうし。


身勝手な大人に振り回された少女が傷つき時に壊れながら、それでも自由を求めて鳥籠の外へと飛び立つまでの、作品紹介ページの陰鬱な雰囲気とは異なる決意と強さを秘めたお話でした。
大分あのキャラに持っていかれた感はありますが、ヒロインの成長ものとしてみてもグッド。
でもやっぱり無双が印象に残ってしまいますね。この作品の半分は彼の屍でできていると言っても過言ではないでしょう。

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