coffee-catさんの「DRACU-RIOT!」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

全体的に丁寧に作られておりヒロインも可愛いが、大きな問題点が2つ。主人公はヒロインよりも先に、プレイヤーに認められなければいけない。また、ストーリーがキャラを動かすのではなく、登場人物が物語を展開していくべきである。(前半はネタバレなし、後半はネタバレありのルート別感想)
ハイクオリティなOPムービー、CG、演出、音楽と恵まれた土台から繰り出される平坦なストーリー。
全ルートクリアの読後感は悪くないが、振り返ってみると問題山積みという不思議な作品。
また、各ヒロインのルートもライターによる出来の違いが顕著である。
クリアする順番や好きなキャラによっても評価が変わってくるだろう。
語りたいことが多いので長文。長文はツン気味、POVはデレ気味。

・プレイ動機
ゆずソフトはエロゲー初心者にお薦めという情報をキャッチしたので。

・あらすじ
観光・カジノ・風俗産業が盛んな海上都市アクアエデン。
主人公の六連は脱童貞を目指す友人と共にアクアエデンに降り立った。
風俗街を探す途中で赤髪の美少女、美羽と出会うが、彼女は目の前で誘拐されてしまった。
美羽を追って事件に巻き込まれた主人公は誘拐犯の血を浴び、吸血鬼となってしまう。
アクアエデンは人間と吸血鬼が共存する都市という顔も持っていたのだ。
規制により島から出られない主人公は吸血鬼達が通う夜間学校に通学し、
学生寮に身を置きながら、風紀班という治安維持組織で働く事となる。

・シナリオ(ストーリー・演出) 19/35
吸血鬼として昼夜が逆転した生活や、海上都市の舞台設定は面白い。
が、それをライターが最大限に活用できていたかは少々疑問が残る。
萌え要素とシリアスを両立させようとして、相殺してしまった感がある。

ルートにもよるが主人公が魅力に欠ける上、何を考えていて、何をしたいのかが分かりづらい。
物語に一本の筋が通っているとは言い辛く、ぶつ切りのシーンを続けて見せられているような感覚。
抜きゲー以外のエロゲーには読み物としての面白さを求めるが、本作では物語の先が気になる!だとか
キャラをもっと見ていたい!と一気にクリアしたくなるような要素が少なかったのも残念。

ヒロインも恋仲になると途端に秘密を語りだすのである意味潔いともいえるが、
もうちょっと小出しにして興味を引く見せ方も出来たのではないだろうか。

ストーリーはシリアスに見える場面もあるが、全体的にそこまで重くは無い。
そういう意味では軽くキャラの可愛さを楽しむのには適しているのかもしれない。

・キャラ(登場人物の描写・魅力)11/15
個別に見ればキャラ立ちは適度にしているものの、キャラ同士の繋がりや立体感が薄い。
また、良く言えば一貫している、悪く言えばワンパターンなキャラ付けが目立つ。
確かに可愛いのだが、可愛い、だけに留まってしまっており意外性には欠ける。
詳しくはネタバレで触れる。

・絵(色とか雰囲気とか)  9/10
ほぼ文句無し、明るく可愛く魅力的な絵柄で、デフォルメ絵も非常に可愛い。
Hシーンの構図や体位はアレ?と思うようなのがいくつかあったのがマイナス点。

・音楽(歌・BGM) 9/10
メインテーマの曲調をアレンジして使う手法はアリ。主題歌自体もなかなか。
ただ、それをするなら山場で主題歌流す等の演出があれば一層効果的だったかと思う。
サックス等の金管楽器を使ったBGMも多いが、エロゲーでは比較的珍しく、印象的だった。
お気に入りは「Daily Night」「Chock-full Motivation」「Growing!」あたり。

・エロ(エロいか、数、過程) 14/20
純愛ゲームとしては数も各4~5回とそこそこあるし、それに至る過程もスムーズだった。
全体として全裸は少なめ、着衣やコスプレっぽいのが多かった。
キャラ愛があれば、充分に実用に足るのではないかと思う。

プレイ内容も前戯、本番、キャラによってはアナルまであり基本的な物は揃っている。

おち○ちんの呼称を選ばせる選択肢は斬新で笑えた。

・その他(気になったことなど) 9/10
スキップがやや重かった(低スペPCってのもあるけど)
サポートツールでパソコンに応じて設定を色々いじれるのはナイス。


TOTAL 71/100

・総評
繰り返しになるが、シナリオ以外はかなりの高水準でまとまっている。
可愛い女の子に囲まれた、ラノベ的なストーリーを楽しみたいなら充分。
各キャラにキャラソンもあるし、萌えアニメの延長的な位置のゲームと考えるとしっくりくる。

自分はプレイ前からハードルを上げすぎてしまった感があるが、
ストーリー展開については、まだまだ改善すべき点が多いと感じるし、
初心者に勧めるなら、もう少しシナリオの整備が必要かとは思う。
丁寧な作品作りをするブランドの姿勢は見えたので、次に期待する。








以下ネタバレありのルート別感想








・人物評
キャラ配置が某物語シリーズに似てるように思えた。
主人公は童貞、ロリコンといじられるけどモテる吸血鬼。
クールでSっぽい自称メンヘラ処女。真面目で猫っぽい委員長キャラ。
エロくて活発な後輩。性的な知識に疎いおっとり後輩。さらに言うならロリババァ吸血鬼。
とは言え、そこまで珍しいキャラ設定でも無いので、どうこう言うつもりも無いが。

あえて比較するなら、童貞いじりは男側のリアクションが大きい方が面白いと思う。
(本作は童貞いじりはサラッと受け流し、美羽が恥らう点に重きが置かれていた)

主人公は無難に色づけした結果、個性や面白みに欠けるキャラになってしまった印象。
異性を「おまえ」「こいつ」呼ばわりする人間はあまり好意的に見る事ができない。
境遇が特殊とはいえ、何から何まで人にお世話になっている割には横柄。
落ち着いているのだろうが、達観が過ぎて上から目線と思える発言も多かった。
初対面の目上の人物に足の不自由な理由を聞くなど、言動にもデリカシーが無い。
人生が180度変わる、という状況も大きな葛藤無しに受け入れてしまうので無機質な不気味さすらある。

気になったシーンはいくつかあるが、特に違和感があったのは美羽ルート。
初めて主人公と二人で出かける事を喜んだ美羽は、前日着る服を散らかし悩んだ上に寝坊してしまう。
寮には他にも女性がいるにも関わらず、朝起きてこない美羽の様子を見に行くのは主人公。
勿論、この時点では二人は付き合っていない。女性の寝床に勝手に侵入した挙句、
「目のやり場に困るから服を片付けてくれ」という始末。いや美羽の部屋なんですが・・・
この後、美羽が顔を真っ赤にして照れるシーンが入る、ここが一番見せたかったというのは分かる。
だが結果を優先するあまり、他の寮の友人や主人公の言動が不可解な事になってしまっている。
(このシーンに限らず、キャラがシナリオの犠牲になっている場面が散見された。)

エロゲーにおいてプレイヤーが必ずしも主人公を好意的に見る必要は無いが、
どういう意思で、何を目的に行動しているのかを把握しない事には物語が見えてこない。
そんな彼も、恋人という守るべきものができて、ようやく命が宿ったような気がする。
目的や守りたいものが明示されれば、一気に感情移入しやすくなるのは創作の基本。
それまでは「吸血鬼の魅了でモテてる」と自分を騙し騙し読み進めていたw

勿論、主人公としては強いし、優しい、正義感もあるのだが、
それらは特に純愛ゲームにおいては必須スキルな為、それ自体を評価するのは難しい。
「エロい」とか「車好き」とか何でも良いからとっかかりが一つあるだけで大分違ったと思う。
受身受身で来た結果、主人公でありながらストーリーの漂流者になってしまった。
喜怒哀楽に乏しい主人公はアクアエデンという非日常世界へ迷い込むプロットとの相性も悪い。
この展開なら何かと騒がしい親友を主役に据えた方が面白おかしい物語になったような気がする。

キャッチコピーの「童貞捨てるつもりが人間辞めてました」も事実とは微妙に違うわけだしね。

余談ではあるが、エロゲープレイ中に主人公に違和感覚えたら→批評空間チェック→
主人公がダメの項目のPOV数が多いとちょっと安心するのは俺だけじゃないはず。

>美羽
一番期待していたルートで真っ先にやった。結果は残念なことに。
全編が美羽ルートのクオリティならば正直60点台をつけるつもりだったくらい。
ルートに入って直ぐにお風呂CGと主人公に惚れた様子が描かれるが、これが弱い。
ん?どのタイミングで好きになったの?実際どこが好きなの?と言った感じ。
主人公もゲーム中屈指の鈍感さを見せ付けて、やきもきと言うよりイライラさせられた。

ヒロイン視点のシーンがある恋愛ゲームは増えてきたけど、このルートでは蛇足。
ツンツン振舞う裏では・・・みたいなのなら良いけど、内面描写なくてもバレバレだったので。
恋のドギマギは勿論可愛いが、美羽に関してはミステリアスさを追求してほしかった。

ご都合主義や主人公補正は許せるとしても、最後まで着地点が分からないシナリオは問題あり。
恋愛以外では、ほとんどストーリーが動かず(恋愛自体もグダグダしてたが)先が気にならない。
他ルートと比較してもメインヒロインにしては・・・と思わずにはいられない。
念道力も物語上必要とは言えやや地味だし、照れ芸以外の魅力も味わってみたかった。
(最初は時間操作系の能力かと思った)
ラスト付近の展開は賛否ありそうだが、改めての告白も可愛かったし、シーン単体の不満はあまりない。

美羽のキャラクター自体は好み。声優さんも上手。
表情を変えながらの「う・る・さ・い」や「くふ」という笑い方も可愛い。
だが、正直この子、他ヒロインルートにおける主人公の理解者ポジのが魅力的では?
まとめ役としても優秀なので、恋愛で周りを見えなくさせるには勿体無いように思えた。

>梓
美羽ルートの次に攻略した反動でかなり楽しめたルート。
主人公が早い段階で梓への好意に気付く上、双方が惹かれる説得力もあった。
ストーリーもベースの「人間と吸血鬼の共存」が早々に示されていたので追いやすくできている。
主人公が珍しく自発的に銃の練習を始めるのも好印象。

楓の扱いなど、尻すぼみな所もあったが、概ね満足。
内容的には一番シリアスで重いルートなのかな。風紀班が微妙に頼りないけど。
ってか退魔弾もそうだけど、海水の水鉄砲とか使えば良いのになーと思ったり。

各ヒロインに専用BGMがあると気付いたのもこのルート(美羽のは普通のBGMかと思っていた)
ニックネームの「らめぇ~」は、本作のギャグで一番ツボった。

全くの余談だが、最近「このキャラいいな」って思うと大抵が聖水シーンある。これホント不思議。
今回はPOVで梓が担当と知っていたが、前情報無しでもそういう事が多いから恐ろしい。
聖水スキーなんでご褒美ですけどねっ☆

>莉音
美羽ルートは暴動、梓ルートはRIOTとキーワードだったので、
この子も本名のイニシャルあたりが「T」なんじゃないかと深読みしたルート。
梓ルートと同じく意味深な回想などを織り交ぜ、進行が分かり易かった。
また、新事実がどんどん明かされ、先が読みにくい面白さも本作中のルートでは一番。
これまでの美羽、梓ルートで空気だった感じはFateの桜に近いものを感じる。
ルートの締めをヒロイン視点でやらせたのは良い演出だった。

一方、性的な知識が皆無というのは魅力よりマイナス要因の方が多かったんじゃないかと思う。
その莉音に対して初デートから身体を迫る主人公は結構な鬼畜に見えた。
エロシーンも他キャラより少ないし、全体的にちょっと不遇な印象。

エリナルートでのツンデレやデート時の勘違いっぷりは面白かったので、
見た映画や読んだ漫画の影響をめっちゃ受けるキャラをもっと前面に出しても良かったかも。
ってか、この子スカート短すぎだよね。

>エリナ
少々ワンパターン気味なテレ芸ヒロインが多い中、異彩を放っていた良いキャラ。
ルート自体は平凡、エロそうに見えて実際エロかった。(ソーププレイいいね)
が、謹慎中に寮のリビングで初Hは流石に弁護できないレベルのアホ行為。
これが皆にバレてほとんど動じないとか主人公のメンタルどうなっとるん。
このバカップル、というかお馬鹿なカップルに転がり込まれた親友は哀れ。

下ネタは悪くないけど、食卓で生理ネタは最悪だろう(主人公もだけど)
単に「セックス」「オナニー」の連呼じゃなく、もう少し変化球な下ネタが欲しかった所。

荒神市長が一番格好良かったのはこのルート。
(と言うか他のルートでは・・・)
ソーニャと共にエリナを大切に思う描写が見れたのも良かった。
ただライカンスロープが希少なのは分かるけど、素直にエリナを守るシナリオで良かったかと。

デフォルメ絵の恩恵を最も受けてるのは彼女な気がする。
「ユー」呼びはどうしてもジャニーさんを連想してしまう・・・が。
時折出るロシア語もかわいい。ただ「どういたしまして」に対応する言葉は
「ニィエー ザ シタ」より「パジャールスタ」の方が一般的だし語感も可愛いと思う。

パジャマ姿はエリナがナンバーワン。ノーブラっぽいおっぱいが柔らかそう。
ってか萌香さんもだけど、DRACU-RIOTには上半身が際立つ立ち絵が多いよね。

>ニコラ
最後の最後でこんな隠し玉を持ってくるとはやられた。
女バレ(隠してないけど)後や恋人になっても一人称がボクで声のトーンが変わらないのはグッド。
ルートは短めだけど、ボロが出ないうちにまとめてるので決して悪くない。
厨二は厨二で良いキャラだし、発覚後の魅力は言わずもがな。寮で唯一の常識人。

猫には完全にやられた。ニコラには勝てなかったよ・・・
実際、ゲーム自体もニコラに支えられている面が大きいと思う。

>サブキャラ雑感
萌香、扇、市長とチート揃いの面々。彼らがいれば何事もどうにかなる感がすごい。
扇先生は良いキャラだけど、ホモネタは少しくどかったかなぁ、会話のオチのみで良いのにね。

枡形チーフは嫌いじゃないけど、風紀班はユルすぎと感じた。
最初の美羽の捜査も、市長のおとり捜査も一般人を危険に晒しすぎ。
突入後のどうでもいいロリコン疑惑でドタバタしてる間に犯人を取り逃がし、
莉音やエリナに至っては人生が大きく変わっちゃってますよアナタ。
退魔弾の大量生産と、枡形チーフで萌香を攻略するファンディスク作成を急ぐんだ!

ひよりは正直あまり印象に残っていない、吸血要員?
莉音もそうなんだけど、アレキサンドのシーンが全体的にもう少しあっても良かったかなぁ。

・まとめ
好きなルートは上から順に 梓≧莉音>ニコラ>エリナ>美羽

メインもサブも良いキャラが揃ってるし、キャラゲーという評価も理解できる。

やはり、キャラ同士の絡みや関係をもう少し見たかったという気持ちが強い。
エロゲーのHPによく人物相関図、みたいなのが出てるけど、DRACU-RIOTも相関図とかを作ったら
もう少しライターも構想が練り易かったんじゃないかと思う(相関図あったらすんません)
立ち絵あるキャラに根っからの悪人はいないけど、1人くらい分かりやすい必要悪として犯罪組織のボス、
みたいな立ち絵有のキャラのがいればストーリーもスッキリしたのかな・・・とも思う。
また、主人公は多少クセがあってもいいから応援したくなるようなキャラ作りを目指して欲しい。

キャラは絵も声優も良かった。さらに魅力を引き出せるかはライターの腕次第。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

coffee-catさんの「DRACU-RIOT!」の感想へのレス

coffee-cat様はじめまして。

突然のレスお許しください。長文感想拝読いたしました。
シナリオ・人物評・まとめと、流れるように進む文章に思わず、「自分の気持ちを代弁してくれたのか??」と勝手に思ってしまうほど同意できる内容ばかりで、本当に興味深く読ませていただきました。

私も先日、この作品をプレイして、分不相応ながらも感想を書かせて頂きました。
この作品を終えて私が感じた事の一つに主人公の不遜さがあります。
共同で暮らす寮では一番の新米なのに不自然なほどのふてぶてしさ。
また、coffee-cat様も指摘されるように、発言のデリカシーの無さや思考の不明瞭さも相まって、妙な違和感を覚えた人物でした。

ただ、それ以外にも何かを感じる・・・ような気がする。
なんだろうか・・と、ずっと引っかかるものを感じていたのですが・・・

こちらの文章にあった一文
>無機質な不気味さすらある。
これに目を奪われ、正直ゾッとしました。

私が感じた主人公に対する一番大きな違和感は多分これだったのでしょう。
CGに表情差分が乏しく、生きてないように見えるシーンもいくつかあったり、莉音との初Hシーンで感じた心と言葉の剥離具合は確かに不気味の一言でした。
きっと私がこの主人公に共感を持てなかったのは、テキストから伝わる「誰かが作った架空の主人公」というイメージを、知らず知らずの内に感じていたからだと思います。

私が思うに、主人公というのはプレイヤーが作品の中で一番付き合っていかなければならない、いわば「自分の分身」のような存在だと思っております。
作中、一度違和感を感じてしまうと終始それがつきまとってしまうものです。
感情に、言動に、行動に、どこか共感できない「不気味な存在」。
私が感じた今作の主人公は正にこれでした。この長文感想でそのことに気付かせていただきました。


>主人公は多少クセがあってもいいから応援したくなるようなキャラ作りを目指して欲しい。
本当にその通りですね。私も心から同意します。
私は普段、他の方の感想をあまり読んでいなかったのですが、今後は積極的に読んでみようと思います。
あなたの感想を読んで、本作に関する靄が一つ晴れた気がしました。
なので一言お礼を・・・と思っていたらこんな長文になってるしww

ありがとうございました。意味不明なレスですみません。
coffee-cat様のレビュー、今後も楽しみにしております。
2012年12月26日00時02分40秒
mmasaharu様はじめまして。投票、そして丁寧なコメントをありがとうございます。
本作のレビューは、主人公に対するモヤモヤを気の向くままに延々と書き綴った結果、
コレ、"「DRACU-RIOT!」の感想"じゃないわ・・・とざっくり削った経緯があったりします(笑)

削った部分は「エロゲーにおける主人公の役割」で、簡単に説明すると
①プレイヤーの眼となり物語との橋渡しをする
②物語の中心となりストーリーを展開する
③魅力(時に知略や暴力)によってヒロインとのエロシーンを繰り広げる
これら三つが主人公の役割と考えます。①、②に関しては一般的な小説と同じ、③はエロゲ特有ですね。
mmasaharu様の言葉を借りるなら①は「プレイヤーの分身」としての役割とも言えます。

エロゲーにおける主人公描写の難解さは映画やアニメの比ではありません。
多くのエロゲー主人公は一人称視点、イベント絵以外では表情から心情を汲み取ることも出来ず、
ボイスが無い場合は、声色で喜怒哀楽を判断することも出来ないのです。
ヒロイン達以上にテキスト(+イベントCG)で綿密な描写をしないと"生きた"キャラクターにはならないでしょう。
加えて純愛ゲームにおいては③の説得力がある程度必要な為、あぁ・・・考えるだけでも大変です。
しかしながら、「メロスは走った!」だけでは二つの意味でお話になりません。
メロスがどういう人間で、何のために走るのかが描写されて初めてドラマが生まれ、物語が出来上がるのではないでしょうか。

mmasaharu様の感想も読ませていただきました。共感できる点が非常に多かったです。
サクラ大戦の大神さんは多くのプレイヤーに好かれる主人公だと思いますが、彼の魅力はやはり、
「やるコトをやる前に、やるべき事をやっている」という点でしょうかね。品のない言い回しになりましたが(笑)
1人(もしくは13人)の女性を守る前に、帝都を巴里を守り、正義を貫くストイックさがある訳です。
生粋のエリートで戦闘での見せ場も多いながら、隊をまとめる苦悩もしっかり描かれており、
より厚みと人間味のある素敵な主人公になったのだと思います。

魅力的な主人公が名作の条件とは限りませんが、作品の方向性を決めるのはやはり主人公でしょう。
真っ直ぐでもひん曲がってても、芯の通った"生きた"主人公が増えることを期待したいですね。
2012年12月27日23時29分39秒

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい1391回くらい参照されています。

このコメントは3人の方に投票されています。