MGNさんの「ふたりはマイエンジェル☆」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

TS(性転換)ゲー同人誌への寄稿用に軽い気持ちでプレイしたが、予想外の良作だった。変身ヒロイン性転換ADVながら、俺はこの作品にプレイ済みTSゲーとして最高点を付ける。セーラームーン第一世代の自分にとってはまさに俺得の、バカゲーとしてもTSゲーとしても良く出来ている作品だった。やはりCROWDは避けて通れない道であり、そのすごさを今頃知ることになるとは思わなかった。
まず最初に言っておくと、俺の本作品への評価の出し方は他のTSゲー愛好家の方々とは異なるかと思う。
それは、俺のバックボーンに下記があるからである。
 ・セーラームーン第一世代 → アニメ第1話の『私の名はタキシード仮面』のセリフに爆笑して以来、美少女+ギャグ作品が大好きだった。
 ・BL(やおい)作品に抵抗が無い → そちらの世界に実は多い「男性キャラ女体化」作品に以前から興味がある。TSゲーと世界観が重なる。
 ・永井豪系列の絵に抵抗が無い → ワタナベマルムの絵柄に萌えられる。
 ・そもそもバカゲーが好き → TS作品としては「くるくるくーる」のような笑える作品が好きである。
 ・でもTS作品のせつなさが好き → 登場人物が性転換したことへ苦悩する姿やシリアスな展開、印象に残るバッドエンドが好きである。
 ・声優全般が好き → 小倉結衣・青葉りんご・民安ともえ・金松由花・篠原ゆみ・彩世ゆう、程度の差はあれど全員好きな声優である。
しかも、変身ヒロインが戦うという、現代ではすでに古い世界観が逆に懐かしい(一周まわって斬新とも言える)ところが俺のツボに見事にはまったのである。


CROWD GOLD BOXより、プレイ。
個人的に、TS(性転換)ゲーとしては最高点を付ける作品となった。まさか「あい♂まい♀みすと」よりも高い点数を付ける作品があるとは思わなかった。しかもCROWD作品とは。「XChange」の最初の3本を除き、今までCROWD作品は絵で避けて来たが、TSゲーをプレイし続ける上でCROWDのすごさを今頃になって認識した思いだった。
まだ「Yin-Yang! X Change Alternative」やら「世界を征服するための、3つの方法」などをプレイしていない状態でこういう評価を出すのは早計かもしれないが、事実上CROWDの最後の作品という意味でもプレイ出来て本当に良かったと思えた。


本作は発売のタイミングが悪かったと思える。
2012年4月というと、大震災の1年後であり、世情が急激に変化してエロゲどころじゃなくなってしまった頃である。
まだエロゲ業界が盛り上がっている頃、2009~2010年に発売されていたら評価は全然違ったのではないだろうか。
今振り返ってみると「X Change Alternative2」や「世界を征服するための、3つの方法」で一定の評価をされていながら、「ふたりはマイエンジェル☆」はさんざんな評価である。
次の「Yin-Yang! X Change EX」などは無かったことにされている有様であり、「ふたりはマイエンジェル☆」が事実上CROWDの最後の作品だと思っている。
リアルタイムでプレイ出来なかったことは残念ではあるが、今こうして優秀な過去作品をプレイ出来たことは実に幸運である。


【コウルート】
公式HPで記載があるので書いてしまうが、幼なじみであり同居人でもある暁(あきら)とコウ(暁×コウ)のカップリングとなるとは思わなかった。
そもそも本作はコウ(CV小倉結衣)とルカ(CV青葉りんご)のふたりがくっつくルートしか無いという先入観があったので、他の男性キャラがサブキャラでなくメインにはまり込んで来るところには意表を突かれた。
コウが女性として慣れて来て、暁を男性として意識していくくだりはTSゲーらしくて良いと思う。それが、BL的であったとしても。TSゲーってBL作品とある意味で表裏一体なんだなと再確認してしまった。
本家に殴りこみに行くシーン、最初の暁とのHシーンが個人的に気に入っている。
ミシャにしろサタナエルにしろ、男性キャラの声優の選定がうまかったと思う。主人公声ありの作品が好きな自分としては、男性キャラ声あり(しかも渋い声の人も居てなお良い)も異議の無いところである。

【ルカルート】
こちらも公式HPに記載があるので書くが、ルカ(CV青葉りんご)と双子の弟・優夜とのカップリングになるとは思わなかった。女性化した男性主人公と弟というカップリングが登場するTSゲーは他に無いのではないだろうか。
しかし、逆にBL作品だと存在しそうな気がして、この背徳感+倫理的問題がダブルで迫って来る優夜×ルカのカップリングはそれだけで偉大である。
コウルートを先にプレイしたため、ルカの相手役は恭介ではないかと期待したがまさかの弟だった。
ルカの中性的な姿もあって、このルートから漂うTSゲーらしいせつなさがたまらなく良かった。

【コウ×ルカルート】
一番のお約束と言うか、主人公ふたりのカップリングが自分の目的であり、その期待にこたえてくれた展開に満足である。
とにかく戦いの連続であり、その合間に学校行事や日常があった感じである。変身ヒロインものとしては王道だったと思う。
敵の下っ端である「魔人」のレベルの低さには毎回笑わせてもらった。途中からいい加減なキャラばかりになって、この辺のネタ切れ感も逆に良いアクセントに思えた。
レズシーンが登場するのは実質的にこのルートだけだった。


その他、雑感を。

せっかくサブキャラに女性が居るのに、ルートも無ければHシーンも無いという潔さ(?)には参った。
バッドエンドが、変身ヒロインものには通常は無い展開なところが興味深かった。
ネット上に、BL・乙女ゲーを好きな方が書いている本作の感想があり、とても参考になった。やはり本作は女性向けにもプレイ可能に作られている様子であり、その表裏一体感にはゾクゾクしてしまうのである。
こういう作品はなかなか無いため、未プレイの「世界を征服するための、3つの方法」をプレイするのも楽しみである。
やっぱりCROWDってすごかったんだな、と今さらながら思えた。

なお、コウルートに関しては、今からでも遅くないのでアニメ化したら受けるのではないかと思う。
ただし、スタッフ(声優含めて)は一新、ギリギリ18禁でない全年齢向け展開にして、腐女子向けを意識した内容とする。
変身シーンはちゃんとしたテーマ曲を作って毎回お約束とする。
永井豪系列な絵柄のみキープすれば、腐女子を巻き込んでの大ヒットは無理でも中小ヒットくらいは狙えるのではないだろうか。
変身ヒロインものとしての世界観の古さはあるものの、いまだにセーラームーンのキャラグッズや展示がおこなえる時代背景もあり、一周まわって受けるのではないかと思うのである。
キャラグッズにしても各種出せそうであり、ミシャのぬいぐるみなどは個人的に欲しいくらいである。
なにしろ、女装や男の娘ではなく「性転換」である。妄想半分ながら、こう思うのである。




・立ち絵+CG    17点/20点 ※CGは79個+SD、Hシーンは26個(SCENE JUMPより回想可能)。
・設定(作品世界観) 20点/20点
・シナリオ      17点/20点
・音楽        18点/20点 ※音楽の出来がかなり良い。金がかかっている。
・声優        17点/20点
●合計89点


長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい159回くらい参照されています。

このコメントは1人の方に投票されています。