sayuraさんの「真剣で私に恋しなさい! S」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

【全√クリア】【ネタバレ有り】確かに紛れのない「まじこい」・・・なんだけど・・・正直制作期間が短すぎたのでは無いか?
まずは、個人的な話から少し。

私は前作ヒロイン達がすごく好きです。
百代もワン子も、クリスも京もまゆまゆも全員凄く魅力的で大好きでした。

本作「まじこいS」ですが、新作という位置づけであることもあり、大量に新キャラが投入された
わけですが、そのせいで、どうにも前作ヒロイン達が軽く扱われている感じがしてなりませんでした。

まず、ファンディスク的な要素の強い各アフターですが、非常に尺が短いです。
構成上、仕方なくもありますが、とってつけたようなシナリオが多く、個人的には非常に残念でした。
一応、Hシーンはそこそこの数はありますが、全然エッチくないです。

まず、この扱いの悪さに軽くガッカリしました。

そして、本作の心臓部分とも言える「大和が誰とも付き合わなかった√」。

言うなれば、正史の続き的流れになる√だと思いますが、新キャラを魅力的に見せるために、
旧ヒロイン達ををダシに使っているように思えてなりませんでした。

特に百代にその傾向が強く出ており、この時点で個人的にはかなりテンションが↓。

新ヒロインの燕に関してはプレイ前は非常に楽しみにしていたヒロインだったのですが、百代との
対比の仕方や、性格設定等がどうにも気に入らず、正直言えば嫌いなヒロインに転落です。

タカヒロ氏は、本作で何を見せたかったのでしょうね、私には分かりかねます。


■個別アフターについて

まず、前文でも述べたように、非常に短い。
そんな短い中、日付の切り替わりのアイキャッチ?が多いため、テンポが悪くなり
シナリオの間の取り方が非常に悪く感じた。

また、どのアフターも結末が尻切れトンボ。
クリア後の余韻は一切感じる事が出来ない。

これは正直致命的だと思う。


【一子アフター】

「夢破れた」という本編シナリオは正直、気に入りませんでした(まじこいの感想にも書いてます)

そんな中でも、彼女の新しい生き方をどのようにまとめるのか、ある意味で楽しみにしていました
・・・が・・・。

なんというか、余りに捻りが無い展開にかなりガッカリ。
エッチシーンも数だけは三用意されているものの、中途半端な物で消化不良なのは否めない感じ。

ワンコの良さが全く出ていないシナリオでした。


【クリスアフター】

クリスらしさはそれなりに出ていたアフター。
個人的には本編が物足りなかった分、かなり満足できた。

大和父母が登場したのが、ある意味一番の驚きだった。
そして、大和母の声優さん・・・冬馬さんかよっ!

相変わらずの、豪華キャストっぷりにある意味感動。


【京アフター】

流石、エロ担当。
基本的に京のアフターも本編の補足という意味では良く出来ていると思う。

ただ、尺が短すぎて他のヒロイン同様に物足りなさは否めない。

終わり方も、ブツ切りっぽい感じがして、残念な感じ。
もう少し尺を取るべき立ったと思う。


【由紀江アフター】

エロ担当その二。
こちらもエロという部分では素晴らしい。

シナリオは常識、心に何も残らない内容で、残念な感じでした。



【百代アフター】

ひたすら、百代とベタベタする話。
これはこれで悪くは無い・・・のだが・・・

百代のアフターに求めていた物はこれじゃないなあ。


【ヤドカリアフター→○○エンド】

ヤドカリはともかく、弓○エンドは驚いた。
何故、彼女?と思わないでは無い。

個人的には前作の千花とみてるようなデジャヴを感じてしまった。

ついでに他にも伊○エンド、○杉エンド等ありますが、ぶっちゃけオマケですね。



■新ヒロインルートについて

燕と小雪ルート以外、手抜き過ぎ。


・辰子ルート(リュウゼツランアフター)

まきいづみお姉ちゃん最高!
これに尽きます。

逆に言えば、ほんとコレだけ・・・。

シナリオは・・・う~~んな感じでした。

ブツ斬りっぽい結末が残念。


・マルギッテルート

何故か、というと大変失礼かもしれません。
クリアしたルートの中で一番、個人的には良かったのかなあ。

マルさん、可愛すぎる・・・。
ホントに予想外すぎて驚きました。

マルさんのファン、増えるんじゃないか?コレ。


・心ルート

マルさんルートについで、高評価。
尺の長さは短めだが、心の心境の変遷が良く描かれていると思う。

素直に可愛いと思えますしね。

ギャップ萌え?なんでしょうか(笑)


■小雪ルート

”小雪ルート”自体は、個人的には有りだとは思う、、、が。
「過去」を改変するのは正直如何な物か、とは思います。

好みで言えばリュウゼツランアフターの流れから小雪ルートの方が良かった気がします。

そして、何故に過去の英雄プログラムの話の〆が小雪なんでしょう?
小雪である理由が全く理解出来ません。私だけ?

まあ、小雪自体は可愛かったんですけどね!


■燕ルート

ぶっちゃけ、本作の評価を下げまくっている一番の要因がこの人じゃないでしょうか?

ちらっと前文にも書きましたが正直言って、燕を引き立てさせる為だけに百代はいましたよね。
百代に敗北が必要、というのは分からないでも無いですが、

百代のあの敗北の仕方、、、前作からのファンが納得するんでしょうか?
私はどうにも納得出来ないですよね。

小雪ルートでの○○との戦闘もぶっちゃけ、燕びいきの為のご都合な展開ですし・・・。

※筋肉バスター・・・は8の字なんだ・・・!だけは笑わせてもらいました!


■総 括

期待しすぎたな、が正直な感想。
それなりに面白くはありますが、所詮は高いファンディスク・・・と言ったところ。

確かに前作同様、声優は豪華だし(更にパワーアップとかどうなってんの?)アニメを導入したり
力は入っているのは分かる。

けど、タカヒロ氏自身が分かっていない気がしました。

なぜ、まじこいが売れたのか、そして受け入れられたのか、を。

個人的な想いだけで語るなら、本作は失敗作でしょう。
試合に勝って勝負に負けた、まさにこんな感じ。

登場人物を余りに広げすぎた為に広く浅くになってしまった感が否めません。圧倒的にボリュームが足りない。
特に梁山泊の存在、全く不明でここにボリュームをつぎ込んでいる意味が分かりません。

そして、タカヒロ氏は多分サービスのつもりだったんでしょうが、伊○・○杉・弓○エンドなんぞを
あんな短い尺で作り、意味不明な梁山泊に尺を取る位なら弁慶・義経・清楚の正規ルート(尺は燕ルート並で)
作るべきだったんじゃないですかね?

事前情報の「前作並のボリューム」「新ヒロイン登場」等のあおり文句に騙されましたね。

前作が良かっただけに残念です。


※私のPCだけかもしれませんが、よくエラー出て止まります。
まめなセーブはしたほうがいいかも?
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