haremloveさんの「武装神姫BATTLE MASTERS」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

可愛くてカッコいい神姫達を操作して戦うアクションゲーム。 カスタマイズ性が高いのも良い。
KONAMIが展開したアクションフィギュア、「武装神姫」を自社でゲーム化したもので、
本筋となるパートナーの神姫と共にバトルを繰り広げ、大会での優勝を目指すストーリーと、
パートナーの神姫と絆を深める神姫ごとの個別シナリオを楽しむ事ができます。
続編のMK-2の記事がないので、そちらの方も込みで記述します。

武装神姫は元々カスタマイズ性の高さが特徴の美少女アクションフィギュアですが、
それは本作でも同様で、手足や胸部装甲、バックパックなどを自由に組み替えることができ、
武器も多種多様なものが用意されています。
(流石にフィギュアの武装類の様なブロック玩具的な組み換えは出来ませんが・・・。)

神姫たちは容姿や性格も機種ごとに様々で、非常に個性的な面子が揃っていて、
更に、ゲーム中の対戦相手やその神姫も非常に個性的な面々であり、
中にはコミックの「武装神姫2036」や「武装神姫ZERO」などの他メディアの作品のキャラクターたちも登場します。

その一方で本作は悩み所も非常に多いです。
まずロード時間が長めで、特にUMD版はメディアインストールなどのロード短縮機能もないので非常に時間が掛かります。
また、バトルでは敗北時のリトライが無いため、敗北時にやり直す手段がいったんゲームを終了してからやり直すしかないのも非常に面倒です。
(特に一部の神姫は個別シナリオのイベントで勝てば称号をもらえる高難易度バトルがある為、これが非常に辛い)
加えて、本筋のストーリーや一部の神姫の個別シナリオの中には妙に生々しくてエグいヘビーな展開のものが幾つかあり、
序盤のライバルキャラが主人公に負け続けるあまり病んでいって闇バトルに堕ちていく展開を筆頭に、
特にゲーム後半に行けるようになるヴァルハラではルール無用の武装神姫の闇バトルが横行し、
違法改造された神姫やそのマスターが跋扈する、様々な理由で闇バトルに傾倒する者たちが集まる場所であり、
そこで戦える神姫のマスターの中には自分の神姫に惨い仕打ちをする者もいるし、
違法改造の結果精神に異常をきたした神姫なども出てくるなど、
非常にエグくてダークな雰囲気を出しています。
神姫のシナリオにしても、プレイヤーのアーンヴァルMK-2はシナリオの都合上バグ持ち個体だったり、
イベントで入手するフブキはとある事情で捨てられた神姫だったりと、
イベントを進めるとヘビーな展開が待っているのが少なからずいます。
その他、プレイヤーと同性能の神姫を複数相手取るハンディキャップ戦(普通に戦えばフルボッコにされる)が割と序盤から発生したり、
神姫のマスターの立ち絵が大雑把なシルエットだけでビジュアルがない影絵だったり、
腰や楯のパーツの種類がゲームオリジナルを含めても少なかったりと、
不満点を挙げると結構多いのが悩み所・・・。
また、初回プレイ時にプレイヤーが最初に使える神姫がアーンヴァルMK-2のみと言うのも、
個性的で多種多様なキャラクターがいる武装神姫としては微妙な所です。

最大の難点はDLCが内容的にも価格的にも露骨に高額な有料DLCだと言う点で、DLC専用の神姫も多い上に、
仮に全てのDLCを購入しようものなら平均的な価格のゲームソフトを数本買えてしまうくらいの出費を迫られてしまう。
(もう少し具体的に言うと、DLCの総額は5千円前後のゲームソフトが4,5本は軽く買えるくらいになる。)
しかも、DLCの神姫にはシナリオがないというおまけ付きなので全く値段に見合わない。


続編の武装神姫バトルマスターズMK-2では最初に選べる神姫が増えたのを筆頭に、
OPアニメの追加や操作性の向上、バトル敗北時にリトライが可能になるなど、
本作の幾つかの難点はある程度解消され、実質的な完全版ともいえる形に仕上がっていますが、
メインストーリーの追加シナリオが本作に輪をかけて重々しくて生々しいものになっており、
作中では特殊な神姫素体を使った爆弾テロが横行し、最後は事件の黒幕であるラスボスとその神姫が投身自殺して心中すると言う、
何とも後味の悪いエンディングを迎える事になってしまいます。
本作も含めて言うと、シナリオ自体は王道かつ神姫の個性を感じさせているものの、
総じてやたらと重々しいストーリー展開が目に付き、ホビーものらしい爽快感を殺してしまっているのが悩み所である。

そして、有料DLCの価格の露骨な高額さは相変わらずであり、
しかも前作に引き続きDLC専用枠になっている神姫はMK-2では対戦相手の神姫としてナチュラルに出てくることから、
少なく見ても前作から続投しているDLC枠の神姫達は最初からゲームの内部データに存在しており、
DLCで購入処理をしないとそれをプレイヤー側が使えない様にロックしている事がバレバレで、
しかも当時はDLCと関連してゲームの進行に支障をきたすバグ問題なども発生していた事と合わせて、大いに評価を下げる。
個人的に当時は有料DLC嫌いだった事もありますが、
価格を考えれば今でも本作のDLCが内容に対して不相応な高額さであると言う意見に変わりはない。

ただ、本作やMK-2はDLC無しでも結構遊べるので、DLCにさえ目を瞑れば、そこそこ良作です。

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