TsukimiyaYukitoさんの「天使の日曜日 “ef - a fairy tale of the two.” Pleasurable Box.」の感想

ネタバレ感想を見たくない場合、文字を背景色に設定することが可能です。 → 設定変更

**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

 『ef - a fairy tale of the two.』の後日談プラスifストーリー集。本編通りの(ゆったりとした雰囲気の中で心の動きを描いた)小話だけではなく、少し羽を伸ばしたエピソードもあり、『ef』の可能性ないしポテンシャルを十分に味わうことが出来ました。
1. After Story
 本編終了後、1月のある日を描いた群像劇。主人公・ヒロインの総勢8名の視点で見る物
語は、手法としてはやはり好きです。ただ、物語の重なる部分がそれほど巧くは活かされ
てない印象も受けました。


1.1. ずっと、ここにいる feat. Miyako Miyamura (8/10)
 みやこと紘のアフターストーリー。みやみやがひろひろのために奮闘するお話ですが、
笑いを誘う場面も多数あって良かったです。それしてもみやこさんは、アニメ・ゲーム脳
なのですね。


1.2. 今も夢のつづきを feat. Kei Shindou (8/10)
 景と京介のアフターストーリー。とことん京介が可愛そうな目に合うお話でした。景ち
ゃん、もっとやっちゃえ。なんとなく『はるのあしおと』を思い出す場面もありましたが、
2人にはこの結末が相応しいです。


1.3. 素敵な試験 feat. Chihiro Shindou (7/10)
 千尋と蓮司のアフターストーリー。前章までと重なる部分が増えてきて少し飽きが来る
のは仕方ないところ。お話は編入試験に加えて姉の試験ということのようです。別れるこ
としかできないと思っていた千尋が、蓮司君のために出来ることを探すまでの心境の変化
を考えると、やはり本編で感じた怖さを思い出します。


1.4. 天使の日曜日 feat. Mizuki Hayama (8/10)
 ミズキと久瀬のアフターストーリー。タイトルを作品名に重ねてきましたが、本編で残
されていた唯一の気がかりに触れています。すなわち、夕の「赦す」という言葉の意味が
ミズキに伝わるとても大切なお話です。

「火村の彼女だよ。雨宮優子ちゃんって言うんだ」
「雨宮優子さんが助けてくれた子供って、わたしのことです」

これらのセリフには手も息も止まりました。こういった分かり易い演出は(実は『ef』に
は向いていないのではないかとは思いつつも)やはり好きです。


1.5. 夢路の魔女 intermission
 幸せな夢の入り口となる、ミズキと神代アリスの出会いのお話。このおとぎ話にも、つ
いに本物の魔女が登場してきましたか。ミズキの願いが叶った"夢"を見せるわけですが、
そのエピソードの選ばれ方には見方を変えるといくらか違和感があります。読者に向けた
ifストーリーとしては最適のエピソードが選ばれていますが、ミズキの願いとしては(直
前に彼女自身が言っているように)もっと別のものがあるでしょう。ただ、魔法が必要の
ない彼女には、たとえ夢だとしても反則だといって、そのような未来を夢想することはな
かったのかもしれません。




2. Another Story
 辛く悲しい『ef』本編の痛みがあるからこそ輝くifのストーリー。これはあくまでもミ
ズキが魔法によって見た夢です。あり得なかったお話だからこそ本編の否定にならなくて
いいのですし、読者も強く望むのです。ただ、「本編では"選択"されなかったアナザース
トーリー」と公式で称されています。こう定義されてしまうと、何故優子は虐待を受け事
故に遭わなければいけなかったのか、という疑問が再燃せざるを得ません。


2.1. 君といる未来 feat. Yuko Amamiya (7/10)
 『クリスマスを無事に過ごせていたら……』というif。夕と優子が辿り着く筈だった幸
せな未来を描いたエピソードでした。最後の「愛している」という夕のセリフに対する掛
け合いは、latterのエンディングとの対比がとても綺麗です。聖ちゃんもとってもいい子
そうで、将来が楽しみです。


2.2. ふたりで描く明日 feat. Nagi Hirono (8/10)
 『かつての震災で、誰もが"大切な人"を失わなかったら……』というif。このエピソー
ドあたりから、心に沁みる物語という路線から方向が少し変わってきます。実質的には、
誰もが幸せな普通の世界で凪の可愛さに(改めて)気付くためのお話。彼女のおかしな発
言に笑い、夕の絵を覗き込んだ時の笑顔をとても好きになりました。雨宮先生やその妹の
明里さんのおふざけはちょっと度を過ぎているので、何度も続くと少し煩わしくなってく
る気も致します。優子が何のためらいもなく半袖夏服を着ているところに、やや複雑な思
いも感じます。


2.3. プリンセス・サマー feat. Mizuki Hayama (8/10)
 「"羽山水姫"が生きていたら……」というif。本編の雰囲気(綺麗なヒロイン像)から
は少し離れ、水姫ちゃんのとてつもない可愛さに萌え悶えました。校門で30分待ち続けて
みたり、蓮司と未来の前とでは性格が変わったりなど、とてもいいですね。また、他のエ
ピソードと比べて、終始笑っていたように思います。ちなみに「あか、しろ、きいろ」で
表現される水姫のお母さんはどんな人物だったのでしょうか。彼女の服装は気になってい
たので、見られないまま終わるのは少々残念でした。


2.4. The end of the fairy tale. / The opening of the new world.
 夕と、とても幸せな夢から覚めたミズキによる会話で締めくくられるおとぎの世界。本
編で是非とも見たかったこの綺麗なダイアログが成されたことで、『ef』という長い物語
が完全に幕を下ろしたように感じました。

 しかし、この余韻に浸っていたのも束の間、次作『すぴぱら』の発表ムービーが流れ、
せっかくの雰囲気がぶち壊しになりました。クロスブリッジできるような世界観ではなさ
そうですので、新しい世界は素直にタイトル画面に戻ってから適宜選択できるようにして
ください。




3. その他のコンテンツ
3.1. minori movie collection vol.2
 高画質かつ大画面で見るminoriのムービー集は見るたびに心を震わせてくれます。特に、
『ef』OPは目に涙を浮かべながら何度も見ました。


3.2. リア獣ハンター優子
 ライトユーザーには「ふつう」モードでちょうどよく、「むずかしい」にはなかなか手
が出ないアクションゲームパート。チーカマブレードを振り回して「だ~いぎ~んじょ~
~!」などと叫んでいる優子さんをみると、CVの山田ゆなさんを思い出して、何とも言え
ない気持ちになってきます。千尋ビームは絶対あると思っていました。

 ゲーム内容よりも本編楽曲をアレンジした秀逸なBGMに高揚させられます。それにもか
かわらず、何故か音楽鑑賞モードがなく自由に聞けないのがとても残念です。『悠久の翼』
や『A moon filled sky』は特に良かったです。


3.3. デスクトップアクセサリー
 優子、凪、ミズキ、すみれさんを選べるデスクトップクロックの第2弾。ミズキちゃん
を1番長く使っていたと思います。あと、どうして水姫ちゃんがいないのですか。




4. 最後に……
 綺麗な世界に爽快なエピソードが散りばめられていてとても良かったです。『ef』との
出会いに感謝を。ありがとうございました。
新品/中古アダルトPCゲーム販売 通販ショップの駿河屋

長文感想へのレスを書くには
 ・ユーザーIDを有している
 ・COOKIEが有効である
 ・COOKIEを有効にした状態でログインしたことがある
 ・5つ以上一言コメントを書いている
 ・長文感想を書いたユーザーが長文感想へのレスを許可している
の5つの条件を満たしている必要があります。

コメントデータ

このコメントはだいたい575回くらい参照されています。