minoruさんの「うみねこのなく頃に散 Episode5 End of the Golden Witch」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

ゲームマスターが変わるだけで、これだけゲームの雰囲気が変わってしまうのか…というせつなさで胸がいっぱいになりました。
力のインフレを表現するのに、次々と強敵を繰り出してくるという手法は、充分なインパクトを見せつけることもできるので効果は絶大です。
しかし登場人物が増える=既存の人物の出番が減るため、少々さびしいです。

ニンゲン以外のキャラクターに関してはトリックによって使い分けているのでしょうが、ベアトの執事役であるロノウェイと、落とし穴生成器であるガァプは、これ、一人のキャラクターに設定持たせりゃいいのでは、二人それぞれ用意しなくともいいのでは、と思ってしまいました。
落とし穴トリックが取り扱われるのが四章からであるため、その前から存在しているロノウェイに設定を付加させたくないとかなんですかね。

ニンゲン以外のキャラって、結局できることが非常に限られています。
煉獄の七姉妹は、杭。
シエスタ姉妹は、銃。
できることが限られている=限られたシーンでしか活躍できないので、四章でエンジェと交友関係を築けたうちの一人に与えられた個性の特逸性は、よかったねーって微笑ましく思ってしまいます。


さて。
四章のおかげで、うみねこの世界が三つに分かれていることが明かされました。

盤面の外の戦人=金蔵の孫。ベアトの対戦相手。
盤面の中の戦人=金蔵の孫。魔女という現象を否定するための駒。
エンジェがいる現実世界の欠片の中の戦人=金蔵の孫。故人扱い。

盤面の外のベアト=ラムダとベルンが遊んでいる魔女ゲームのルールが具現化した姿であり、一章~四章までのゲームマスターでもあった存在。
盤面の中のベアト=魔女という現象を成立させるための駒。
エンジェがいる現実世界の欠片の中のベアト=どなた?


盤面の中に登場する人物は、現実世界の欠片にも存在していそうなんですが。
ヱリカとか作家先生は、魔女がニンゲンとして登場するための仮の姿だとして。
ベアトの場合はその仮の姿こそ、本来の姿っぽいんですが。

ラムダが作ったと言いますか魔女にしたと言いますかそこら辺のフラグと、ワルギリアが魔女にしたというエピソードと、ベアトが瓶だか壺だかを壊したエピソードの背景画像の感じですと、隠れ家で育ち熊沢がお世話していた金蔵の隠し子ちゃん→後に楼座が死亡したのを確認した御嬢さんだった場合、確かに戦人が産まれる前に亡くなっていることになるので、二人の間に怨恨が発生することもなく万々歳なんですけれど。


あとは盤面の外のベアトは魔女ゲームのルールが具現化した姿なので、過去に取り行われた魔女ゲームに参加した戦人が、マリアの魔女説を笑ったエンジェのようなやらかしをしてしまったとか??
引き続きベアトの情報を待ちたい所存です。



ベアトのことはこれで保留とし、次に改めて考えたくなったのは私が解きたいと思っている命題の一つである「プレイヤーがブチ切れるオチ」に関してでして。
六年前に戦人がやらかしたうんたらかんたら、もしかしてコレがコレに関わるんじゃないかなあって思うようになりまして。

と言うのも、五章の種明かしにより、盤面の中の物語は事実が後付けで確定することが説明されてしまいました。
そこに事件の真実は関係なく、これまで通りの言い負かしたもの勝ちというルールの詳細が更に濃くなります。

逐一のトリックを開示する開示しないという、推理もので一番と言えようお楽しみタイムの価値は、最早ありません。
そこに真実の価値が無いからです。
答え合わせはしないからです。
言い負かしたものが語った事実を、真実に置き換えることが可能になっている上、それが真相かを語らないまま物語は平気で閉幕を迎えてしまうからです。

この采配は、ゲームマスターの好みで変化します。
五章の場合ですと、ゲームマスターであるラムダは真相を解くための助言というものは行っていません。
ラムダは魔女寄りでもニンゲン寄りでもないため、場を引っ掻き回し自分の好みのシチュエーションを作るだけに留まります。

答えを知っているゲームマスターが真相に対し誠実でいないため、振り回される語り手(五章ですとヱリカと戦人)のオタオタする姿をプレイヤーも見ているしかなくなり、その立場は高みの見物を決め込む観客と同列となります。

そもそも五章はプレイヤーがどんなに盤面の中に興味を割いても、関わることができる語り手目線が非常に限定的で、このシナリオはプレイヤーにとって完全な読み物でしかありませんでした。
物悲しいです。
謎かけ編が終わってしまっている以上、仕方ないのかもしれないのですけれど。



という訳で、一章~四章まで提示されていたトリックが明かされないことで「プレイヤーがブチ切れるオチ」に繋がるという憶測は、最早それだけで怒りの日が生まれる要素ではなくなったと思っています。

何なんでしょう。
皆さんは、うみねこの何が気に入らないのでしょう。
エンジェの存在がある以上、非実在系戦人の可能性は低そうですし。いやあ。
この後も新キャラはガンガン出てくるとして、それ前提として。

どうすれば……プレイヤーはブチ切れるのでしょうか……。

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