taigasevenさんの「ナツユメナギサ」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

有名作品をオマージュしたのに、それらの設定を劣化させたクソゲー 2015/01/07 追記
遥か前にやったゲームなので細かい箇所はいまいち覚えていないが、とにかく時間と金銭を無駄にしたとしか思えない内容と感じた。
まず願いを叶える大樹クリスマスやヒロインの一人である歩の「人の心が読める力」の設定はCircusの販売したD.C.Ⅱのパクリといっても過言ではないし、夢の中で同じ時間を繰り返すといったのもkeyのリトルバスターズの設定そのまんまである。
しかしながらこの2つの作品がハッピーエンド、それも登場人物のほとんどがいい結末を迎えるラストなのに対し、この作品は主人公は死んだままという微妙に後味の悪いラストとなっている。
この事だけ言えば2つの作品の別の終わり方を描いた良作に思えるかもしれないし、そう感じたユーザーも少なからずいるだろう。けどこの作品はそのラストまでに行く過程が非常に悪く、またそのラストすらもユーザーの想像にお任せしますといった投げたラストとなっている。
この作品のテーマはおそらく「辛い現実と向き合う」という類のものと思われるが、先述のラストのことも含め、表現しきれてるとは言い難いので、シナリオに関しては低評価せざるおえない。
以上はTrueルートのナツユメルートに関したものだが、各ヒロインの個別ルートも酷いもので、素直に楽しめたのは羊ルートだけであった。以下小文での感想。

はるかルート
タイムパラドックスや登場人物の異常な発言など、突っ込みどころ満載なストーリー。何がしたいのか全くわからなかった。

つかさルート
普通としか言えない話。幼児退行じゃなくとも描き方はいくらでもあったろ。

羊ルート
羊の内面の描写や主人公の行動などに説得力があり、また恋愛面の描き方も非常に良かった。本作で一番楽しめたシナリオ。

真樹ルート
ナツユメルートの前座と言える話。特に悪いところもないが、良いところもない。

最後にシナリオに関しては不満が多かったが、絵やBGM、主題歌、そして声優陣のがんばりには文句のつけどころもなく良いものと言えるので、SAGAにはこれからも頑張って欲しいと思う。





2015/01/07 追記
先日近所の古本屋にてこのゲームの外伝小説NOSTALGIEを購入したので、それを機に歩ストーリーとナツユメルートを再プレイしました。プレイして、なぜ自分が以前このゲームを面白くないと感じたのか思い出したのでNOSTALGIEの感想も合わせ、以前の感想の補足説明の追記をしたいと思います。

まず自分がこのゲームに面白さを見いだせなかった理由ですが、それは以下の3点になります。
①体験版プレイした直後の自分の予想が当たっていたこと
 これはたまたまなのかもしれませんが、筆者はこのゲームを購入する前に体験版をプレイしました。
 その時自分はD.C.Ⅱやリトルバスターズをプレイした直後ということも相まって、主人公郡山渚はおそらく不確定な存在、D.C.Ⅱで言うなら桜内義之みたいな人物、ただ以前の記憶も多少は残っているみたいなので、恐らく本物の郡山渚は死んでいるだろうという予想と、妖精やペンギンが街中に普通にいることとメインヒロインである歩があまり登場しないことや、体験版最後の渚の夢で歩が親しげだったことからこの世界は渚が死んで、それを受け入れられない歩が大樹かなにかに願うことによって出来た幻の世界なのだろうという二つの予想を立てました。
 結果はプレイした人ならわかると思いますが、大方の予想は当たっていたわけです。
 つまりどういうことかというと、ゲーム本編で謎が解き明かされても、まるで種の分かっている手品を見た時と同じように驚きがないわけですよ。
 いくら羊が渚とイチャラブしようが、「でもこれって所詮、仮想の話なんでしょ」とか歩ルートで結婚の約を束しようが、「でもこのあと渚死ぬんでしょ?」みたいにものすごく冷めた気持ちでプレイすることになったわけです。今後の展開が読めるわけですからこれじゃあどんな作品だって面白くなくなります。この作品がいかにも王道的展開を貫く作品だったら、まだそこまでの過程を楽しむことも出来たのでしょうが、残念なことにこの作品はどちらかというと邪道でプレイ側の驚愕とゲームの雰囲気で楽しむ作品だったので、そういった楽しみ方も出来ませんでした。

②大樹クリスマスと歩の能力の存在意義
 ある意味この点が低評価の所以の一番大きい部分かもしれません。
 願いを叶えるという大樹クリスマスと歩の人の心を読める力というのは、果たしてこのシナリオに本当に必要だったのかということです。歩を含むヒロイン達が幻想の世界に入り込んだのは、歩の能力が暴走してロビンソン症候群の患者に影響したことになっていますが、ナツユメルート終盤では歩と渚は歩が元の世界に戻るのに大樹に願っています。正直言うとこの矛盾が筆者には受け入れられませんでした。結局あの世界は大樹が作り出したのか、それとも歩が作り出したのか、もしくは両方なのか、この説明が本編ではあまりされていないため、これらの設定が元となったと思われるD.C.Ⅱなどの設定に比べあやふやのため本当にこの設定は必要だったのかという疑問がプレイ後もついて回りました。

③主人公渚を死なせる意味はあったのか
 前置きとして、筆者は無駄に登場人物が死ぬ話はあまり好きではありません。
 「ヘブン2(遠藤淑子)」のデイビーや「BANANA FISH(吉田秋生)」のアッシュみたいに物語の都合上死ぬしかないキャラクターはまだ許容できます。しかしZガンダムみたいなやたらめったに登場人物を殺す話はとてもじゃないが好きにはなれません。
 そういった意味で郡山渚というキャラクターは本当に死すべきキャラクターだったのかどうかですが、筆者の結論を言わせてもらうなら死ぬ理由は殆どありません。なぜかというとこのシナリオに必要だったのは’歩が渚は死んだんだと思う状況”であって渚の実際の生死はあまり関係ないんですよ。
 こうなるとわざわざ主人公を殺して暗めのシナリオにする理由は自分にはあまり感じませんでした。
 チープかもしれませんが夢の世界には渚の意識だけが飛んでいて、歩が目覚めた後のエピローグは病院かどっかのベットで渚が目覚めるというシーンの方が、歩のお願い事シーンより自分としては好感が持てたと思います。そのほうが渚が生きていたことによる驚きもありますしね。ただ在り来たりではあるんですが・・・


・NOSTALGIEを読んでみて
 外伝小説であるNOSTALGIEは大樹クリスマスの説明と心を読む力の謎、死んだはずの渚の救済と、本編では関わりあいが無かった歩と他ヒロインの渚の夢の中での掛け合いが書かれています。
 読んだ感想としてはヒロイン同士の掛け合いは良かったんですが、新ヒロインカヤと大樹の謎については本編との繋がりが薄いため後付け感が感じられ、正直書く意味はあったのかと思ってしまいます。また渚の救済についても行間からあまり乗り気でない空気が読み取れて、新島氏は嫌々書いたのかなと疑ってしまいます。こう思うと新島氏はBADENDが好きな方なのかもしれません。













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