isumiさんの「永遠の終わりに」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

プレイ中に名作だっ!!と感じたことは多々あれど、冒頭のシーンで名作認定したくなったゲームはこれが初めてかもしれません
地元で980円で購入。
ここでの評価とワゴン品と言う事でまったくもって期待していませんでしたが、逆に期待していなかったのがよかったのでしょうか、なかなかどうして悪くなかったです。

まず冒頭の皆で土手を歩いているシーンが素晴らしい。
影絵の使い方は思わず唸ってしまうほどセンスがいいと思います。
この時点でいい拾い物をした!とかなり期待してプレイしていたのですが……していたのですが、そこからは下降の一途を辿ったのです。
全体のテーマと言うかコンセプトはものすごい好み。
新聞部の再生、バラバラになった仲間がもう一度集まる等々青春もの大好きな人間にはグッとくる要素ばかりだったのですが如何せんダルすぎる。
シナリオに無駄な部分が結構あり、もう少しコンパクトにまとめて欲しかったです。
新聞部の再生もそこに行きつくまでの過程が長すぎたので、そこら辺に差し掛かった頃には結構ダレてしまっていて読むのに疲れました。
ただ、初回プレイ時での敬介編の終わり方はなかなか引き込まれましたね。


そしてヒロインルート。簡単に感想を書いていくと、
くるみ
キャラとしては好きですがくるみルートはイマイチ。
言い方悪いですが克也から主人公に乗り換えたみたいな印象があり、あまり気分がいいものではありませんでした。
くるみは否定してましたが…。
しかしストーリーに惹かれるものは特にありませんでしたが、エピローグの土手を皆で歩くシーンはやはり名シーンだと思います。
このシナリオはそこまで来るものはありませんでしたが、あのシーンではうるっときましたね。
私にとってくるみルートはあのシーンが全て。


くるみとは逆にキャラ的には暴力ヒロインが嫌いなのであまりでしたが、シナリオは一番よかったです。
他の2つがあまりにも…ってのもありますが、親子の再生と言うのはいいものです。
エピローグの不器用な2人のやり取りは個人的に好きなシーンです。
ただ都筑のエピソードはもう少しコンパクトにまとめて欲しかったかも。
あそこまで書き切る必要はなかったと思います。
結局早瀬親子の話が書きたいのか、何が書きたいのかぼやけてしまっていると感じたので。

帆月
圭一にイライラして、そのあと帆月にイライラしたくらいしか印象に残っていません。
終盤は意外性があって良かったのですがそれだけですね。
それと諒ルートで母親の仕送りが途絶えた理由が明かされたりするので、帆月を最後に持ってくるといいかもしれません。



どのヒロインルートもタイトル通り「永遠の終わり」を表しているような印象を受けます。(ちょっとくるみルートは弱かったけど)
廃校もそうですが、永遠に続くかと思われたものが失われてしまう…そんな喪失感や寂寥感がありいい雰囲気なのに中途半端なのが残念です。
結局敬介は何だったのか?これが明かされないまま終わってしまうので不完全燃焼です。
全てが分かるグランドEDがあったのに、それを削って売ってしまった感じ。
タイトル画面で桃がいるように、もしかしたら桃EDがあってそれがグランドEDだったのかも??とも思いましたが、実際はどうなのでしょうね。
また、所々シーンのぶつ切り感が気になりました。(もしかしたら私だけかもしれませんが)
シーンとシーンの間が突然何日か開いてしまっていることがあり、読んでいて混乱しました。
何というかシーン同士をパッチワークのように繋げているような印象を受けました。
せめて「○日後」とかシーンのつなぎ目に入れてくれればよかったのですが。
そしてこれが一番の不満点。魅力的な脇キャラがたくさんいるのに、声がない。
せめて克也や徳、都筑くらいには声が欲しかった…ヒロインにしか声が付いていないというのは脇役が多い本作では違和感がありました。
逆にテキスト、CG、音楽、は高レベル。声もヒロインにしか付いていないのは不満ですが、声自体はかなり良かったです。
これでシナリオさえもう少し……。


不満点はたくさんあり不完全燃焼な作品ですが、それでも面白かったのは事実なんですよね。
CGも地味目ながら綺麗ですし、音楽もなかなかよいものがあり(特に「永遠の終わり」の物悲しいメロディーはグッド)これでシナリオがちゃんと完結していたら間違いなく名作に仕上がっていたと思うのですが、ただただ未完成なことが悔やまれます。
敬介の正体がわかるルートをパッチでも何でもいいから補完して「完全版」にして欲しいですが…ここのメーカーの現状を見るに無理でしょうねぇ。
まさに未完の良作(名作には少し足りませんから…)と言ったところでしょう。
今なら多分ワゴン品で安く手に入ると思いますので、見かけたら手に取ってみてはいかがでしょうか。


以下、駄文の垂れ流し(ネタばれあり)



























私の考えとして、圭一はもう死んでいるのではないかと思います。
そして最後に圭一がもう一度皆に会いたいという思いが作り出した幻が敬介ではないかと。
敬介が消えたのは、皆に会えたから、もう一度新聞部が活動できたから等々の理由で満足したから…とか。
まぁあくまで私の妄想ですが。
作中で明かされない以上妄想で補完するしかないですね。

帆月のエピローグの後、多分帆月と克也はくっ付く(もしくは克也はずっと帆月の側にいる)気がします。
そんな結末になったとしてもそれはそれで有りかなぁ。

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