MetheMailさんの「町ぐるみの罠 ~白濁にまみれた肢体~」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

『汚された夏』の続編。購入する人が念頭に置くべきなのは、このゲームは陵辱ゲームではなく輪姦ゲームだということだ。漠然とした陵辱ゲームを期待していると失敗する。「皆様には和姦系作品についてご意見を頂ければと思います」というアンケート葉書の一文は、メーカーの敗北宣言なのだろうか。
気をつけておきたいのは、90SCENE以上が輪姦ということ。脱衣の少なさも目に付く。
ただ初期タイトルは『町ぐるみ輪姦』であったのだ。
規制で変更を余儀なくされたメーカーを責めるのは気の毒。
とはいえ、輪姦だけが陵辱という訳でもない。
襲われるヒロインも敦子にひどく偏っていて、単調さが気にかかる。

今でこそ落ち着いたが、私も若い頃は陵辱ゲームのお世話になりっぱなしだった。
『悪夢』や『脅迫』に始まり、『放課後マニア倶楽部』『贖罪の教室』…。
目を閉じれば、いまでも色々してしまいそうな懐かしい思い出である。

そういった過去のいわゆる”名作”たちと比べ、このゲームはやはり甘さが目立つ。
登場人物の心理や設定もさることながら、構成がいかにも素人くさい。
たとえば「謎の組織」やら「前世の因縁」といったオモシロ設定が飛び交う。
ファンタジー小説に目覚めたばかりの高校生でもあるまい。
もうちょっと何とかならなかったのだろうか。
トドメは触手と蠱とオーガの出てくる異種姦編。
こうなるともうほとんど冗談のような展開。
ぽかんと口を開けて成りゆきを見守るだけだった。

陵辱というのは、読んで字の如く”陵ぎ(無理におさえつけ)辱める”ことだ。
相手が嫌悪し、抵抗するのを征服するところに1つの焦点がある。
その間にある張りつめた空気が昂奮を高める材料になる。
しかしこのゲームでは、間の空気はむしろ緩んでしまっている。
あっという間に押し切られ、ほいほい町人の指示にしたがう敦子たち。
これではとてもじゃないが陵辱とは言えない。

ただしこのゲーム、輪姦の内容はとても充実している。
ヤリゲーはえてして万人受けするものより、対象を絞ったもののほうが満足度が高い。
ターゲットを絞ってゲームを完成させた、そのことは高く評価されるべきだ。

体験版は無いが、幸いなことにネタバレして困る内容はほぼ皆無である。
まず自分の目でHPやレビューをご覧になることを私は強くオススメしておく。

(オススメ度…★★★)


このゲームを好きだという人から猛反発されかねない余談であるが、敢えて言いたい。
タイトル変更の余波か「最後の陵辱ゲームかもしれない」という風評が飛び交った。
そして「このご時世によくこんな作品を出した」という讃辞が続く。
その流れに疑問を感じずにはいられない。
この先生きのこるには、既存の枠をうちこわすような
エネルギッシュなものが必要で、それがこのゲームにあっただろうか。
今までの枠の中で満足しているような気がしてならない。

私が無数にある陵辱系メーカーで生き残って欲しいと思うのは、
そこに強いプライドとこだわりを持つメーカーだ。
なぜかって?簡単だ。エロさは個人的なものだからである。

作る方がエロいと思うものを、とことんこだわって出してくれなくては面白くない。
もちろんそれが必ずしも趣味に合うかはわからない。
が、少なくともそうでなければ痺れるようなエロさは味わえない。

プレイヤーもメーカーも”これまで通り”ではダメなのはわかる。
だから生き残りのために手を尽くすことは悪いとは思わない。
だが「皆様には和姦系作品についてご意見を頂ければ」と書く前に
ゲーム自体を”これまで通り”から一歩進めることを目指してほしい。
このように尖ったゲームを作っているメーカーにこそ
その”一歩”を見出す期待をしたいと私は思うのだ。

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