相馬小次郎さんの「君が望む永遠 ~Latest Edition~」の感想

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ゲームをクリアした人むけのレビューです。

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このバージョンは良いね
まず、「鬱ゲー」との評価が多い本作品。
でも、
・メインテーマが「三角関係」って事
・遙の症状の移り変わの性急さと、その症状の変化の場面の話の余りにもタイミング的に都合が良すぎる事
・主人公が異常にモテモテ且つ、恋愛的に心酔されている事&取り巻きヒロイン達が可愛い娘ばかりっつーギャルゲお約束
・一部の登場人物の個性が現実では有り得にくい程に強調されている事
っつー要素(物語なんで当たり前っちゃ当たり前かww)を除けば、「リアル似たような状況になればこんな悩みあるかもね~」な物語。

ま、そりゃメインヒロイン以外の√を選んだ時はもちろん、メインヒロイン2人のうち片方を選んだ時の後味の悪さ後ろめたさや煮え切らない感的なものがあってスッキリ出来ないのは、至極当たり前な結果なんで仕方ないわ。
なんで、「主人公=自分」目線でのめり込みがちな人、ハーレム等のご都合主義や大団円を好む人にはお勧めできんかも~ww
三角関係がメインなだけに、主人公達にイライラすんなってのも無理www
飽くまで「ドロドロ恋愛劇の昼ドラ」感覚にて楽しむべし。

ま、世の中の物語、特に恋愛ってテーマの物語はほぼパターンは出尽くした感があって、結局はそれの中身を如何に設定して進めて演出するか、そしてその中に散りばめられた伏線などを上手く繋げていくかが話の出来の良し悪しを決めているというもの。
そういう面で考えても、この作品のこのバージョンはそれまで出たシリーズのほぼ全てが収録されているだけあってボリューム満載。
特に自分的には3章がエピローグとして、完成度が非常に高くていいんじゃないかと思うのが個人的に高得点の一番の理由。
こーゆー物語の結末に至った際の細かな残された様々な問題って、FDとか出ても、結構投げやられて裏でご都合的に単純に解決されてましたーってものばかりだけど、その辺がきちんと問題として残っているエピローグだったり、それまで関わった人物がきちんと後でも関わっていたり、本編でどこか鬱な感じで終わている分スッキリできるのは非常にスッキリしたわ~。

いくつか感じた不満点として、まず、多くの読み手に「ヘタレ」と評価される2章での主人公の思考と行動の演出。
展開自体が、「これでもか!」ってくらいに主人公達を翻弄させるので、様々な葛藤を主人公にさせているのは理解できるのだが、ちと大げさでクドすぎ。
その優柔不断なヘタレっぷりを延々と見せまくるもんだから、流石に食傷気味で飽きるるし、終いにはわざとらしいとしか見えなくなる。
迷う姿が、「あ~ね、なんとなくわかるかも・・・」(共感)→「ええ加減にそろそろ流石に学べやwww」(イライラ)→「はいはい、またかいな・・・」(飽き)と、不自然に感じて来て質が下がってきて、その後の思考や展開の先が見えやすくなってしまっている部分があると思う。
つまり、「何事も程ほどに~」やねw
ま、主人公は、反省や後悔してもするだけですぐ忘れるし、BAD展開や一部のサブ展開の際の行動や思考からして、「優しい」が売りな割には、実は結構な鬼畜野郎だしねw

それと、2章始めから結末に至る時間設定が1ヶ月半ってのは、内容からして余りにも短すぎて不自然。
なんで、経緯や状況を理解している水月が、あまりに初っ端から主人公を急かせる様は、「親友」の遥の状況を考えると、ちょっとばかし無理に急かしすぎてね~か?
まぁ、確かに水月は「恋人を失ってしまうかもしれない」という危機感や不安から来る強迫観念に焦って~とか、それまでの過程や主人公の態度ゆえに仕方ないとは理解できるんだけど、期間が期間だけにね。
この辺は、期間設定をもうちょっとだけでも長くすれば、もっと自然な形に見えたのではないかと思う。

また、単純に初の男女交際で既成事実もまだ無くて「気持ち的」に絶頂期だったってのを盲目的に理解して進めれば問題ないが、1章が飽くまでプロローグ的な感じで浅く短くて付き合った期間も1ヶ月くらいなので、その後の展開や流れ的な登場回数や場面や内容の比重等からして「遙」よりも「水月」に感情移入し易すぎる感があって、主人公の根底にある「遙への想いの拘り」が読む人によっては理解し辛いかも知れない。
まぁWikiでチラッと情報を読んだだけだけど、実際アニメの展開も水月√(しかもメーカー指定でそういう方向)らしいんでそれでもいいのかも知れないけどね。

不満って程では無くて飽くまで「サブヒロイン」なのでそれでいいっちゃあいいんだけど、蛍√が一部では「感動できる」とか評判が高いので期待してたけど、「そりゃ、あ~ゆ~話にすりゃ涙もろけりゃ誰でも泣くだろw」って別に捻りも芸も何も無いどっかで見た様な話でしかなかったのは残念。
ま、だからこそ否応なしにいい話とも見えるんだけどねw

逆にサブ√でも良かったのはあゆ√でしょ。
微笑ましい程のツンデレ振りと、ウダウダしてる主人公や周りを一刀両断するような爽快かつ豪快っぷりが、物語を壊すのではなく、いい方向へ雰囲気を一撃で一掃してしまってて、非常に爽快感抜群。
でもさ、それまでの経緯を考えれば、ぶっちゃけ水月の心情的な要求ってのは、我侭でも強欲でもなんでも無くて、至極当たり前であって、それを要求する権利すらあると言っても過言ではないも程の努力をして来ていると思うのでしゃーないんじゃね?
ま、シナリオは飽くまでサブなんで色々投げやってしまってるし、ヒロイン両方が結果的に見ると潔いので、サクッと終わっちゃうけどねw

あとメガネ√が異色のいい味出してるわ~w
ま、追加された純愛方面は普通だけどね。


上手いなぁと思ったのが、物語の中に最後まで事故の「加害者」って存在の顔を見せない事。
飽くまで、事故で直接的及び間接的に何らかの影響を受けた「被害者」間内それぞれでの話である事(事故の加害者がいるって事を一応見せる様な思い出させる様な演出はある)。
上手く表現できないけれど、おかげで、「みんなどこかで何かを間違っているけれども、みんな間違えてはいない」「みんなが何か悪いけれども、みんな悪くない」い的な二面性が上手く描かれていて、本来ドロドロ展開が苦手な自分でも読み進めて最終的に「良作」と思えたのかな。





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