cyokin10wさんの「殻ノ少女」の感想

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**ネタバレ注意**

ゲームをクリアした人むけのレビューです。

これ以降の文章にはゲームの内容に関する重要な情報が書かれています。まだゲームをクリアしていない人がみるとゲームの面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。

絵と音楽で醸し出す世界観は素晴らしいです。昭和30年代というのがこういう雰囲気だったかどうかは知りませんが、スタッフが表現したいと思ったであろう時代の空気や肌触りはこちらへしっかりと伝わってきました。ただでは作品が面白かったかと言うと少々微妙。事件と人物を詰め込み過ぎて全てが薄味に仕上がってしまったような気がします。



「それぞれの想いや思惑が様々に入り混じった複雑な人間ドラマ」

とは公式の弁ですが

確かに一人一人の人間が考えを持って動いているのは伝わってきましたし
捨てキャラと言えるような人物が居ないのは、この登場人物の多さから考えると凄いことだと思います。

ですが、端役に至るまで「思惑を持った人間」として描こうとしたが故に
本来深く掘り下げるべきな、主人公に近しい人物たちの描写が浅くなってしまった感があります。

さして重要ではない脇の人物と
主人公と関係が深かったり事件の中心あるいはその付近にいる中核メンバーたちと

描写の程度にあまり差を感じなかったのです。

こういう作品で登場人物全員を深く描くのは至難の技でしょう。
(そんなことしたら間延びしまくって話が進みません)
そうなってくると全員をある程度以上描写するには、深い方では無く浅い方に合わせなければならない。

結果として、愛着を持てるほど感情移入できた人物は居ませんでしたし
どこか他人事として巻き起こる事件を眺めるようなプレイとなってしまいました。
(この娘これから死ぬよっつーフラグを全開で撒き散らしながら逝ったトジ子だけはダメージを喰いましたが、、、、、、)


事件にしても
別の犯人がいる連続バラバラ殺人が二つと
六年前の六識事件も関わってくる。

この全てを作中に納めなければいけなかったが故に、それぞれの事件そのものや、その犯人の描写は薄味気味。

驚きのトリック!とか意外な犯人!とかで魅せるわけでもないですし
そうなってくるとこの作品の見どころはどこなのかちょっと分からなくなってきます。


システムに関しても
『探索パート』はどこへ行けばいいか分からないし
『捜査パート』では重要なアイテム(証拠)が見つからないし
『推理パート』では決定的な物証があるわけでは無いときます。(まあ探偵なんてそこから推理してナンボですか……)

さすがに全て埋まりそうもないCGに業を煮やして、途中から攻略サイト様のお世話になりました。



手間をかけて丁寧に創られた良作だとは思います。
ただ、全てをおざなりにせずに描写しようとしたせいで、かえって全体が浅くなってしまった。

ワタクシにとって『殻ノ少女』は、そんな物足りなさを感じる作品となってしまったのでした。























殻匣殻~蛇足~殻匣殻



・……まあもう十年以上前の作品に今更こんなツッコミをするのが適当かどうか疑問ですがやはり言わずにはいられません。

 『魍魎の匣』してますねぇ、すごく。

 冬子が「ほぅ」とか言い出さないでホッとしました(ぇ)


 
・その冬子の中の人、あじ秋刀魚さん。これがデビュー作とは知りませんでした。

 透明感のある声と、ちょっと棒に聞こえるあの演技。
 昭和のこれくらいの時期に創られた映画とか見ると、俳優さんの演技ってこういう感じだよなぁとか思いながら聴いていました。
 (下手というわけでは無く、その時代はそういう演技だったという事)

 声優さんたちの演技も、作中世界の雰囲気を形作るのに大きく貢献していたと思います。



・狭いな東京っ!

 なんかそこ歩いたら1時間以上かかるのでは?と思うような距離を当たり前のように歩いているのが驚きです。
 (そういう意味でキャラの行動範囲も広い!)
 無論今ほど交通網が発達していない事情もあるんでしょうが、昔の人には徒歩圏内なのかなぁ………… 



・人少ないな東京っ!

 新宿で偶然知り合いに逢える確率っっっ!
 うんまぁ稀にはあるでしょうけどこの作品は都合良く逢い過ぎです。

 今より人口が少ないとは言えさすがに、ねぇ、、、、、、






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