ErogameScape -エロゲー批評空間-
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Planador
体験版コメント
得点順
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ゲーム名
ジュエリー・ハーツ・アカデミア -We will wing wonder world-
ブランド名
きゃべつそふと
購入予定
必ず購入
得点
90
点
一言コメント
そろそろ説明不要な冬茜トム先生による企画作品第四弾。だからいー加減セーブロード数を80から倍以上に増強してくれ! 先行体験版は一章を収録、約一時間程。冒頭のメデューサ軍とのドンパチ以外はルビイの出番含めてペガサス組の成立からキャラ見せまで。そのペガサス組の面々は一癖も二癖もある中で、章丸々使ってキャラの側面をしっかり描いていて好印象。特にマークスの獣人嫌悪はなんとなくではなく経験に基づく心理的恐怖であるとわかったのは大きいです。ただ、内実として、あめぐれ時にキャラが駒であると一部で言われていたのをさくレットで改善させたというのもあるが、どちらかといえば彩頃同様「お前は駒だと言われたキャラが如何にして人間らしくあるか」というような描き方でした。なので、その実宝石が本体とか言うのかなーとか妄想を巡らしつつ。ルビイやキャロちゃん等、顔見せだけで終わったキャラもいますが、現時点ではしっかりと「人」を描くことについては心配いらなさそうです。その上で、ファンタジーとすると、トム先生お得意の「現実世界での常識に照らし合わせた意表を突く伏線」は出来ないので、どう持っていくのかなと。まぁ伏線ゲーとしてでなくとも、マジチャ的なイチャラブが描かれるなら、力量はありますし、それだけで十分満足は出来そうですが。ともあれ、現実世界に一切絡まない完全なファンタジー作品は参加作品を含めてメインライターとしては初(ぱらしゃんのみ一応関連がなかったが、メインではない)なので、どのように調理するか楽しみです。(5/28追記)体験版フルバージョンプレイ、総プレイ時間五時間。ラストに先に公開されていた2ndOPに繋がる仕様。……どうすんのこれ!? 過去冬茜トム作品では着地点が何らかの形で見えていたが、今回は全くそれが見えないため、方向性の検討が本当に立たない。ともあれ、作品の傾向としてはやはり彩頃に於ける能力バトル系が軸になるので、未プレイなら「もののあはれは彩の頃。」を先にプレイしておくと比較が出来て楽しいかも。それにしても、過去傾向的に体験版終わり=共通終わりなので、誰かしらの個別にはすぐ突入できそうですが、今回はループなのか否か、一本道なのか否かもわからないため、個々の事象の考察は出来ても、本当に展開自体の予想が付きませんなぁ……。
投稿日時
2022年05月05日19時10分
ユーザー名
Planador
ゲーム名
さくらの雲*スカアレットの恋
ブランド名
きゃべつそふと
購入予定
必ず購入
得点
90
点
一言コメント
前作あめぐれで遂にその名が知れ渡った冬茜トム先生による企画作品第三段。第一章の時点で梶井基次郎・荒俣宏・宮沢賢治と、今回は大正モダニズム×各種文芸の様子。今回の第一弾は、とにかく基礎を固めるという印象で存在が揺れるほどの事件はまだ起きず、あめぐれより更にスロースタートな印象。キャラは蓮≧メリッサ>透子>所長。メインの所長のおつむが少し弱く、主人公司が実質介護に徹してたのが気になるところ。システムはあめぐれと同一。セーブ枠80据え置きなのはやはり今後を考えるときついところ……。彩頃サイコロやあめぐれの時と同様ひっくり返るレベルの伏線回収を行ってくれると思うが、今回どこまでやってくれるかは中々に未知数。ちなみに、引用文芸の内、特に荒俣宏の「帝都物語」の主人公加藤保憲からは、魔人加藤のあだ名をそのままキャラに頂戴するなど類似性が高いため予習を推奨?(8/8追記)体験版フルバージョン完走。第一弾と併せて四~五時間程。夢オチながら本編中に所長とのHシーンあり(本番はなし)。最終的に並行世界モノっぽいことが明かされるが、アララギや魔人加藤のそれまでの発言よりそれ自体は察しの付くことで、それより各キャラのバックグラウンドが殆ど語られない(特に司と遠子)ため、そっちの方が主眼か。各々伏線を現段階で貼りまくってたり意図的に回収してなかったりと、作為的な胡散臭さは尚も健在。OPムービーで転がっている各種単語はかなり方向性がばらばらなので、これらをどう回収するかは見物。あめぐれ時と違ってダイジェストムービー的なものはないので、そういう意味でも今作の方向性は不透明感が大きいかなと。とはいえ何れにしても圧倒的な熱量の骨太な物語は今回も十二分に期待してよさそうです。またライター企画過去作あめぐれと彩頃サイコロはネタ的にも被る乃至オマージュ的に取り入れてるところも多いので、時間に余裕があるならば先にやっておくことをお勧め。攻略的には所長一強そうにも見えますが、過去事例から類推するにシーン数四人で同一からの、シナリオ的には所長と蓮? の二強みたいな感じになるのかな……。
投稿日時
2020年07月30日23時04分
ユーザー名
Planador
ゲーム名
創作彼女の恋愛公式
ブランド名
Aino+Links
購入予定
必ず購入
得点
85
点
一言コメント
体験版総プレイ時間は五時間程。共通が八話まであると明言される中二話でこの分量なので、全体プレイ時間は軽く30時間は越しそうなとこで……ディスク二枚組ってマジな奴やんけ。セーブロード枠が100ですがこれはマジで足りなくなるコース。口パクがあまり巧く出来てはいないので、この状態ならオフ機能が欲しいところ。ところで豪華版付属サントラ視聴を聴く限り、OP・ED共に奇跡という単語が多用(HPのライター工藤氏のコメントでも「奇跡のない世界」とあり)されていて、どうにも逢桜が病気持ちっぽいような雰囲気があるが、どちらかというと寿季が死んでて、話自体が寿季が死なないための逢桜の物語の世界……と予想。アペンドに「ifルート」とあるのも気になるとこ。全体の浸りたくなる雰囲気とか、一端の二次創作書きとしてうんうん頷いたり参考になったりする創作話とか、最終的に話の展開が個人的に納得いかなかったとしても現時点で評価出来るとこも多いので、今年の覇権と見た自分の審美眼を信じます。
投稿日時
2021年11月21日21時48分
ユーザー名
Planador
ゲーム名
アメイジング・グレイス -What color is your attribute?-
ブランド名
きゃべつそふと
購入予定
必ず購入
得点
80
点
一言コメント
QUINCE SOFT『もののあはれは彩の頃。』で初めて企画から行ったライター冬茜トム氏の企画作品第二弾。『彩頃』では京都関係の設定を存分にシナリオに絡めていたが、今回はアート全般×アイヌという異色の組み合わせに。彩頃に於いて弱かった所はギャグであるが、現状ギャグ関係がそこまで滑ってないのは好印象。とはいえ、相も変わらずスロースタートな作品ではあるので、とにかく製品版後半以降の怒涛の伏線回収が始めるまでの描写を如何に面白く書けるかどうかになるのかなと。ディレクターにしげた氏がおり、ライタークレジットにも入ってはいるが、体験版ラストの制作陣の表記の仕方的に恐らく氏は校正や一部執筆程度のみで、実質単独ライターかそれに近い具合になっていそうな所。余談だが、冒頭に出てきた湖であるオンネトーは北海道足寄郡足寄町に実在する。他にもアイヌ語由来の単語が幾つか出ており、アイヌ関係を履修しておくともっと楽しめるかも?(10/21追記)体験版フルバージョンプレイ、総プレイ時間六時間、ラストに製品版そこそこネタバレダイジェストムービーあり、Hシーン抜粋等はなし。第一弾とは空気感も変わり、結果的に今いるキャラから犯人を見つけ出せ! と割と推理モノの様相に。体験版が三章終わりまで、全十二章のようなのでこれで1/4かそこいららしいものの、恐らく更に長くなりそうなので製品版のプレイの長さは正味30時間? ダイジェストムービーは(ミスリード誘導でなければ)かなりネタバレを含むため見ないことを推奨。そのムービーでの描き方曰くキリエ→サクヤ→コトハ→ユネの順での攻略、尚且つ選択肢なしの一本道になりそうな所。ひとまずシナリオ自体は彩頃より分量がある「感動大作」の名には恥じないものが出てきそうです。しかしセーブ枠が80しかないのは正直キツすぎる……。
投稿日時
2018年10月21日00時11分
ユーザー名
Planador
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