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zelさんの放課後の不適格者の長文感想

ユーザー
zel
ゲーム
放課後の不適格者
ブランド
Nostalgic Chord
得点
20
参照数
1469

一言コメント

(GiveUp) 設定に穴が有りすぎでやってられん

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

クラスメイトが改造手術を受け、時期が来ると怪物に変身し社会に害を及ぼすようになるという設定のお話。
改造された人間はいくつかの制約を受ける。
情報漏洩の禁止、自傷行為の禁止、あともう1個あったけど忘れた。
変身後は普通の人間じゃどうにもならないレベルの怪物なので処理は主人公にしかできない。
まぁその制約を受けないのが主人公。
ただ主人公にも制約というか制限というか課せられたわけではないが自分で禁止しているのがあり変身前の殺害。

そこにいつ自分の番が来るのか怖いので殺してくれというクラスメイト。
当然断る主人公。
ん?つか変身前に死にたいのなら主人公じゃなくても他のクラスメイトに頼めばいいんじゃね?変身前はただの人間でしょ?
実際事故とは言え窓から突き落としてる事例があるわけだし。
その寸前に怪我しても知らないわよと言っているあたりそこには制限はないんだろう。

10人を切るクラスメイト、不審に思わない学校、介入しない警察、それらを考慮していない改造を施した組織ともうご都合主義というのもおこがましいほどの設定破綻。
意図してこうしているならば登場人物全員とんでもない馬鹿である。
特に事の発端である組織は情報漏洩出来ないようにしたから大丈夫!とか思っているならアホとしか言いようがない。
どこかの段階で誰か一人でも真っ当な行動をしたら破綻する計画にしか見えない。

人がもりもり死んで行くようなゲームは大好物だけどこいつは無理。