騎士と銘打っているが、あくまでも架空スポーツモノのアクセントとして騎士が扱われている印象。故に少なくとも私が望んでいる(エロゲ的)騎士像の印象は薄かったが、エロいし可愛いは今作も健在。ヒロインとのいちゃラブエロ、実はアヘ顔も尿もあるよっ、を楽しむ分には十分な出来かと。
□システム
・セーブ数は100個。クイックセーブは1個。オートセーブはなし
・前の選択肢へのジャンプ機能はなし。次の選択肢へのジャンプ機能はなし。
・右クリックはウインドウ消去、キャンセルに対応(設定で変更不可能)
・既読スキップ可。未読はctrl、設定で対応。
・ホイールでのバックログ対応。メッセージ進行にも使用可能。
・オートモードあり。スピード調整は10段階で調整可能。オートモード中のスクロール等可能。
・バックグラウンドでの動作対応(設定での変更不可能)。
・ウインドウモードあり。
・システムボイスなし。
・音量調整時のテスト再生機能なし。
・メッセージウインドウ位置変更不可能、透過設定変更可能。
■システム感想■
最低限は完備、個人的には特に問題は感じず。
全体的に綺麗にまとまっているので、これが問題になることはまずないかと
□音
・主人公除きフルボイス。
・キャラごとの音量調整不可能。ON/OFFは可能。
・BGM、音声、効果音ごとの音量調整可能。
・バッググラウンドでの動作時、非ミュート(設定変更不可能)。
・音楽は40曲、歌は4曲
・音楽鑑賞モードのシステムは以下の通り
├音量調整のショートカットあり。
├一時停止可能。シークバー等で対応も可。
└CG回想などの他の回想へのリンクはなし。
■音感想■
ここまで音楽回想に力入れてるところみたいのは久しぶり。
質は好みもあるでしょうからともかく、数も十分ありますし、少なくとも問題はないでしょう。
声に関しては、まあ一部鼻声みたいというかあまりお上手ではないというか、
ヒロインに関しては問題はありませんが、一部ん?と思わせる要素はあるのは事実。
それ以外は今年トップクラスといっても過言ではない。
音楽回想に力を入れているというのは、バックグラウンド放置でBGMにする身からすると凄く嬉しいのです。
□絵
・CG数は全160枠。カットイン&デフォルメは内1割くらい。
・立絵の差分はまあまあ多め。制服、私服の他にもちゃんと用意されています。
・HCG数は78枚。約50%を占める。
■絵感想■
こと数の面では今年最大級。だというのにエロCG率5割近いという。
感覚的には平均的なキャラゲーに平均的な純愛抜きゲーがくっついているくらいの数。
質についても十分可愛いしエロい。全く問題ない。
そして相変わらずのアヘ顔である、まあ今回は分かってたので問題はないですが。
背景CGが異なるだけで別枠というものもあるが、数えるほどもないので気にすることもないかと。
□エロ
・Hシーンでの中外選択はなし。
・ヒロインは男性経験なし(CG内に破瓜の描写などはあり)。
・衣装は私服・制服・鎧等。
・シーン総数は28個(枠)。うち純愛系は28個(枠)、陵辱系はなし(枠)。
・キャラ別個数
├美桜(純愛系7個 陵辱系はなし 特殊:フェラ 孕ボテエロ 放尿 など)
├スィーリア(純愛系7個 陵辱系なし 特殊:フェラ パイズリ 孕ボテエロ 放尿 など)
├ノエル(純愛系7個 陵辱系なし 特殊:フェラ パイズリ 足コキ など)
└リサ(純愛系7個 陵辱系なし 特殊:フェラ 放尿 など)
■エロ感想■
わーい、フェラゲーだー。
差分使いまわしって方向にはあんまりないし、シーン自体もキャラゲーなら十分な数。
そして、相変わらずのアヘ顔ゲーでもある。前作よりもアヘアヘしてないのは良いのか悪いのか。
尿とか孕ませとかそういうの求めてないよ、って人には少々その手のシーンの印象が強いかもしれません。
逆に、いつもは毅然としてるけど、エロになると形無しって内容好きにはクリティカル間違いない。
個人的には全キャラ2シーンずつあるフェラシーンのおかげでそこそこ今月は戦えそうです。
ただ各キャラのシーンの一つがディープとペッティングだけだったりするので注意。
実質-4しておいたほうが無難かもしれません。
□ゲーム
・主人公名変更不可能(主人公名:貴弘)
・ゲームシステムは普通のADV形式。選択肢は少ないし、適当でも問題ない。
・回想モードは音楽、CG、Hシーン。
■ゲーム感想■
純愛系に限らないのですが、騎士モノと聞くとどうしても
文武両道且つ品行方正であり、自身を律しきれていることに説得力を持たされたヒロインが、
主人公に対してだけは女の子になってしまうっていうカタルシスを期待してしまうのですが、
正直に言って、今作はそういった方向には弱い。その手の騎士モノとしての良さはあんまりない。
こちらを期待するには、少々ヒロインの背景の掘り下げが足りない感がある。
まあ、エロに関しては十分なんですけどね。シナリオだけを見ると、ある程度に説得力が欲しいのです。
では、架空スポーツを元に作られたスポコンものとしてみるとどうか。
残念だが、個人的には全く燃えるものがなかった。こちらも掘り下げが足りない。
極論になるかもしれないが、試合経過の描写に納得はできても共感ができなかったことが全て。
過去優秀な成績を残した主人公が故障を経て、コーチ・トレーナーの卵になる。
並々ならぬ情熱を注ぎ、無名とはいえ才覚を示しだした。ここまでは理解できる。
だが、ここから成長、その描写が非常に薄い。
ヒロインの成長を描いたにしても、流石にご都合主義的すぎて、
エロゲとして納得はできるが、その内容に共感できない。故に燃えない。
というわけではっきり言うと、騎士だとかスポーツモノとして買うと、少し拍子抜けするかもしれない。
ただ一番大事な部分、、キャラとエロは非常によい。端的に言うと、抜ける。
CG枠数も非常に多いですし、イベントも豊富な証左になっているかと。
キャラ数も豊富で、声優さんも頑張っていますし、キャラゲーとしては結構良い出来。
あとは男性キャラか。もう少し格好良ければ、ないし格好悪ければ面白くなったんじゃないかなあ。
システム面をはじめとして、力の入りようが伝わってきたゲームではありますし、
キャラ目当てで買う分には大きく外すことはないでしょう。
データだけを見ると十分良作の域にあるので、良かったら手にとってみてはいかがでしょう
追記
架空スポーツじゃないって話をよく聞くんですが、
ジョスト、つまり馬上槍試合が中世まで競技化されていたという覚えはありますし、
(チェザーレという漫画に馬上槍試合の集団戦が描かれています。どちらかというと集団戦が花形競技だった模様)
現代でも実際に日本の流鏑馬のような形で競技としてやっているのは確かではあります。
ただプレイ前に色々調べたときには、馬上槍試合の決闘方式、一対一のルールは簡単に書けば
・衝突しないように縄で境界を作っておく
・同時にスタートして交差するときに突きあう
・胸攻撃は1点、ヘルメット攻撃は2点、落馬させて3点
・槍を攻撃と同時に破壊されたら得点を得ることはできない
・槍が3回破壊される、ないし一定の得点(ここは国によって異なる)によって試合が決まる
というもので、正直言って今作のこれは、フェザーなんとかだとかベクライターだとか魔改造されすぎてるインスパイアモノだと思ってたのですが、実際にああいうスポーツなのでしょうか