キャラメルBOXの特徴、「共通シーンが長い」というのをかなり改善してくれた一作。内容的には「あえかな」と同等でしたが、その点で「あえかな」より好印象です。久々に楽しめた作品でした。
アリスマチックを終え、あー、久々に面白かった、とこのサイトに来てみてやたら低い評価に驚きました。こんなに低いですかね……?(汗
難しい、というのとバトルシーンが燃えない、というのの二点でしょうか。
難しい……とは思いませんが、確かにやたら無駄にトリビア詰め込んでいる気はします。剣術の知識やら魔術の知識やら、自分ほとんど知っていたんで気づかなかったのかも知れません。
バトルシーンは短い。ですが、これは短いというより、冗長でない、という印象の方が強いです。密度はあるので短くても十分面白いです。
このメーカーの一番の不満点を、この作品では改善してくれました。「シャマナ」は別にして、「めぐり、ひとひら」から始まり「あえかな」まで共通シーンが多すぎる。「あえかな」などは共通シーン以外の部分も展開まるで同じ。唯一の多展開する「シャマナ」もシナリオがキャラ毎にクオリティに差がありすぎ、という……。
アリスマチックはこの点を改善してくれました。ルートごとに十分な長さがあり、最終的な展開もルートごとにそれなりに変えてくれている。
シナリオからシステム、展開、このメーカーは作品ごとに何らかの進歩を遂げていっていると思います。日進月歩。次回作にも期待します。……原画さんも前の人に戻るみたいですしね(笑