前半、特に導入部が弱く、のめりこむまでに少々てこずったので-3点。しかし伏線の張り方・回収は圧巻。AVGというジャンルの見方さえ変わる傑作。クロスチャンネル、最果てのイマなどが好きなら是非推奨。
自分がAVGジャンルにハマった最初のゲームは、「Infinity」……Ever17の前作、後に「Never7」という名に変わったゲームです。兼ねてよりAVGというジャンルをオタクものとして馬鹿にしていた自分が、「こんなモノもあるのか!」と感動させられたのが「Infinity」。
そして、泣くことさえ可能なジャンルであるということを教えてくれたのが「Kanon」と「Air」。
上記の二回が自分のAVGの見方を変えた作品でしたが、AVGがどこまで奥深いものなのかということを示したのが、この「Ever17」です。
導入にこそ魅力を感じず、手が進まなかったのですが、いざ1ルートが終わってみると残された伏線の数々に惹かれ、しかもルートを1つ終わらせる毎に謎は次々に積もっていきます。
そして最後、ラストルートでの伏線回収と謎明かしでは鳥肌さえ立ちました。
2007年8月現在、ミステリー系の話でEver17を越える作品は未だ出ていないと自分は思います。クロスチャンネルや最果てのイマが好きな人にはオススメです。