【VTuberとはなにかを訴えかける現代らしいシナリオと音にこだわりを感じる作品】
【総合評価】71点
【シナリオ】25/40点【原画】14/20点【音楽】17/20点【キャラ】7/10点【声優】8/10点
★良かった点
UIや音へのこだわりを感じる作品
アイコンやプレイヤー名を自分で設定でき、没入感が出ている。
作品に合わせたUIや配信画面などが凝っており、配信内のコメント欄のコメントがリアルだったり、ASMRでガチのバイノーラル音声に切り替わったりと制作陣のこだわりを感じる。プレイ時間は約2時間で短く、登場人物も主人公とりんね(CV.えもこ)のみとなっているが、りんねが可愛くて十分楽しめた。ほんとにVTuber化したら推しになりそう。
シナリオについて
軽く触れると全く内容や解釈が異なる2つのエンディングに別れており、まさに表と裏と言える結末で面白かった。自分なりに解釈させる終わらせ方も個人的には嫌いでは無いので良かった。本当の自分とは何か。そんな筆者のVTuber観念を訴えかける短編なのに深いシナリオだった。
音楽について
歌枠で流れる曲がどれもいいし、作中にピッタリなテイストで非常に良かった。OP・ED映像も美麗で映像の流れ方もいい。同人クオリティを超えていたと思う。
★悪かった点
配信中のりんねのlive2Dの動きが微妙。VTuber歴6~7年歴の筆者としては、首の動き方など挙動がやや気になってしまった。
システム面に不満要素あり
主に、ADVゲームには基本あるボイスを最後まで再生できる設定が変更出来なかったり、Backlog自体がそもそもなくセリフを飛ばしてしまうとボイスの聞き返しはおろか読み直しすらもできないのはADVゲームとして許せない。
また、シナリオの内容的に開発者の意図でわざと出来ないようにしているのだろうが、やはりタイトル画面がそのものがなくスチルや映像を見返したり出来ないのは残念だった。(↑上記2点、実はどこかで見れるとかだったらすみません)