【死生観をテーマにした陰鬱だけど救いのある作品】
【総合評価】83点
【シナリオ】31/40点【原画】18/20点【音楽】16/20点【キャラ】9/10点【声優】9/10点
★よかった点
深い事情を抱えた自殺志願者の2人が生きる意味を見つける死生観をテーマにした作品。どこか既視感のある死に戻り×ループ要素も絡むシナリオで、導入から掴みがよく開始10分ですぐに惹きこまれた。
物語の全体を通してひたすら暗い。鬱要素もあり、非常に自分の好みとマッチしていたので高評価。
シナリオは地の文が非常に読みやすく読んでいて疲れない文章だった。
イラストレーターの雪村うさぎさんのキャラデザに惹かれて購入したが、やはりヒロインの望も可愛く描かれており表情豊かで感情の起伏が激しく飽きなかった。
CV.あじ秋刀魚さんのヤンデレセリフも最高だった。
★悪かった点
目の前で自殺しようとする少女を前に止めないと自殺幇助になるだのという描写があり、主人公が大分クズで人間味があるところは良かった。しかし、望のことを好きになるまでの過程にやや違和感を感じた。2回目の死に戻り(望に殺された直後)までは拒絶していたのに、3回目の死に戻りで急に恋愛感情を持つ部分ところになんで?と疑問を持ってしまった。
★余談
余談だが、最後にひとつだけどうしても言わせてほしい。どう考えても『たねつみの歌』の後(しかも同日)にやるべき作品ではなかった。ストーリーは真逆以外言い表せないので、温度差がえぐかった…w