惹きこませる力がある。
読んでいるうちに惹きこまれて世界観に疑問を持たなくなる。
例えば、鬼隠し編で圭一がよそ者だから命を狙われていると思い込むのでも冷静に読めばそんな訳ないとすぐ分かるはずが、解を読むまで気づかなかった。このように普通に読めば分かるように色々とヒントもあるのだが、世界観に取り込まれているうちは気付かずに納得してしまう。
同じ様に絵も最初はどうかなと思うのだが、プレイしているうちにこの絵がいいんだと思うようになる。
それと、各編の主人公に感情移入出来るのが良い。圭一が命を狙われていると思い込んでいた時は同じように恐怖を感じたし、叔父殺しを決意し実行に至る流れ(いざ、準備実行段階で想定外の事が色々起こるのはリアル、一人殺せば歯止めが利かなくなる処も)も共感出来たし、赤坂もどっぷり理解出来た。ただ、圭一の「仲間は絶対」思想は違和感。(伏線だから仕方ないが。)
部活シーンも熱くておもしろい。不評?なのか後半の編になるにつれて減っていくが、個人的には淋しかった。
後、音楽もいい。個人的にはあまり音声は気にしないのだが、それぞれのシーンに相乗効果をもたらすいい音楽だと思う。
という訳で、シリアスシーン、ギャグシーン、絵に音楽も楽しくて惹きこまれて、自分の中では最高のゲームとなった。