弱者が強者に勝つにはなにもかも捨てるしかない。手塚りょうこの狂演
公式で寝取られものという宣伝をされていて、それは確かにそうだと言えるし、
ここまで自業自得で女を奪われる男（リョウ）もそうそういないと思う。
だが、それを別に『ざまぁ見ろ』とは思えないわけで、それどころかウツブシエンドでのリョウの結末を見た時のやるせなさと言ったら、こんなことあるか？
おいおいおいおいおいおい
え・・・こんなことある？
ここまでかわいそうな男いる？
というのが初回プレイでウツブシエンドにたどり着いたときの率直な感想で
ミータオがウツブシの子供をあっさり妊娠したことで、
リョウちゃんとは生でしてたのにこんなことにはならなかった（意訳）って言ってるのも本当皮肉というか、リョウはどこまでも弱者だったんだなと・・・
しばらく放心してたんですが、気合を入れ直してリョウエンド見たときの変な興奮は忘れられない。
ウツブシエンドでは敗北してあえなくウツブシのものになったミータオが、
リョウエンドでは狂い咲きの花になって華々しく勝利する。
それが幸福かどうかは誰にもわからないが、
とにかく初めてウツブシという、この世の強者であることが当然の男を打ち負かす。
破滅の美がありました。
これを絶賛するのも、なんとも浅ましい気がするんだけど、でもこんな気分は他のゲームでは味わえないと思う。
音楽がすごくいい。手塚りょうこが歌う不思議な主題歌もとてもいいし、お気に入りはストリップ劇場で流れるBGMで、
そもそもエロゲでストリップ劇場が舞台になるというのはなかなかないし、
こんなに雰囲気ある音楽で、疑似的に空間に浸れるというのがよかった。
声優は全員素晴らしいが特に手塚りょうこの演技は必聴です。