デュフッwww美憂ちゃんサイコーに可愛いでござるwwwwオホッw拙者オタクではござらんコポッwwwwそうだその通りだ僕は絶対『こんなの』じゃない!いくらなんでも『これ』とは違う絶対に違う、違うと言ったら違うんだ!さすがに『これ』よりはマシなはずだ!!!と叫びながら自己防衛のために思考停止した。
メタフィクション、ユーザー批判メッセージ性、がある作品はエロゲには結構あって、
自身はそういう作品は好きだから積極的にプレイしたいんでkど他人のレビューで
「これは遠回しなエロゲユーザー批判だ!」と言われているのをプレイしてみても、
案外そう思わなかったりするものもあって、最近だとウグイスカグラの「紙の上の魔法使い」なんかは、
たまに「引きこもりのユーザーを叱っている」という感想を見かけていたので、
そういった要素を楽しみにプレイしました。
作品の完成度はさておきメタ要素はそれほどでもなく、
ユーザー批判だと捉えている人が逆に、シナリオから醸されるライターの色や思想に敏感すぎるのかなと。
ライターがユーザー批判やメッセージ性を隠すつもりがなく、
むしろそれをメインに据えた作品・・・たとえば自分が感想を書いたのだとHAIN劇場とかありますが、
メタ要素があればそれだけで高評価するのかと言われるとそんなことはなく、HAIN作品はぶっちゃけつまらない。
エロも全然つかえない。
たまにあの電波さが奇跡的に感動を呼ぶことがあって不思議な高評価つけてしまうけど。
ようするにメッセージ性と作品内容が高い次元で調和していた場合が自分だけじゃなく
いろんなユーザーの高評価をえられる作品になるのかなと。
なんの話してるんでしょうね。ああそうだハースニールさんの「オタサーの姫に告られた結果wwwww」
とかいうゲームの感想でしたね!あ~!ンンwww
面白かったんじゃないですかね?
いや、まー~~、絵すげえエロい、声も予想外・・というかおほぉ演技を聞いたことがなかった声優さんだったんであんまし期待はしてなかったけどよかったね。
買ってもいいんじゃないかなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
わかってたんですよ。
みさくらなんこつ作品は、明確に言及はされないけれど美少女
(特にふたなりという目に見える「異常」を持った存在)の
孤独がえがかれていて、歪んだ欲望とひとりよがりのエロがなんとも言えない読後感を残す。
今回はnotふたなりなかわりにシナリオライターが山野氏。パコられの。
公式サイトからして穏やかじゃない雰囲気が漂っていたりオタサー連中の性格設定が妙にリアルだったり、
「押すなよ絶対押すなよ」という前フリのように、山野氏もみさくら氏も
「これは鬱ゲーじゃありません!」と繰り返し発言する。
(フラテルニテの時の(euphoriaと比較されて)クロアプのスタッフたちの「シナリオゲーじゃありませんアピール」を思い出しました。発売前の期待に応えるのって大変だな)
生半可なものにはならない予感はしていた。
それでも僕はプレイした。発売日当日に買ってプレイした。
最初は笑っていた。ネタゲーともヌキゲーとも思わなかったが「吉原新喜劇とUSJを足した雰囲気」という
公式のコメントにならって、オタサーという檻の中で発情する、登場人物という珍獣を笑いながら眺めようと思っていた。
実際笑っていた。姫・・・美憂のブリッ子じみた態度やいちいち反応する童貞むき出しのオタクたち、
・・・・そして彼らを見下していながら、実際に思わせぶりな態度を取られるとコロッと気変わりして惚れてしまうバカバカしい主人公のことを見て、僕は笑っていた。
「ああ~っ、こんなに舞い上がって・・・このあと絶対修羅場になるのに~」そう笑っていた。
だがストーリーが進むにつれ段々と笑うことが出来なくなって来た。
妙に引っかかるシーンが増え、暴走する主人公の幼稚な行動や思考にデジャブをおぼえることが多くなり・・・・
エンディング分岐の直前(多分。全部見たけどこれ以前のシーンは変わってなかった)に主人公が「僕がいない方が世界がうまく回るのか」と考えてしまうシーンでついに悲鳴がもれた。
駄目押しのように美優に「だから飯島くんは友達がいないんだよ!」と怒鳴られた瞬間にはとっさに装備していたイヤホンを外して椅子から飛び上がった。もう駄目だ、駄目だ、これ以上言われたら頭がおかしくなる・・・・・・!!!
この作品にユーザー批判は存在しないと思った。
いや、オタクというユーザーと層が被るキャラとそれらが馴れ合いしている場所を描くのだから、
自然と自分のことを言われているような気がして苦笑はするかもしれないが
ここにユーザー批判はない、そう感じた、。
「オタクやめろ」「エロゲばっかりやるな」そんなことこのゲームは、この作品は、一言も言ってくれない。
あるのはただ、一人の哀れな男の末路と、きっかけになってしまった一人の女の生きざま。
主人公はオタクだとか童貞だとか以前に性格的な面で随分問題があって、だがそれは、
かんたんに直す、改善するといえないようなもの。
起こしている行動や、結果は最悪だが、自己中心的で底の浅い考えには誰もが多かれ少なかれ経験ありそうなものが含まれていて、
ユーザー批判やメッセージ性のある作品は、これといかにして付き合っていくか、というのをテーマに持ってくると思う。
それをこの作品はしない。させてくれない。徹底的にこっちを見ない。
「駄目な男」の思想と行動を徹底的に描写しつくした。
「ひどい女」の思考と顛末を徹底的に描写しつくした。
それだけ。
「~だから駄目にならないようにがんばりましょうね」
という救いが、教訓が何処にも存在しない。させてくれない。
ここまで生々しく、あっぱれと言いたくなる潔さ(ユーザーへの媚びがない)で全力表現した、これを企画して発売したことに敬意を表して100点つけます。
でも他人にはおすすめしないし、逆にやるなとも言いたくない。適当なことを言いたくない。
1人の、自分に酷似した人間がたどる道を、まざまざ見せつけられる。
自分がこんな風になりはしない、あるいは他人に対してこうふるまってきた、という確約は、どこにもない。
それが恐ろしい。
ちなみに二週目以降で解放される裏垢流出システムは、唯一の優しさだと思った(救いではない)。
あれが見えることによって、人によっては「やっぱり美憂最悪だな!」で事故完結できるから。
悪者がはっきりすると楽ですね。