意外(と言ったら失礼か)ヒロインが可愛い。
前に「輪姦媚薬中毒」の感想で書いたのですが、
pin-point作品は実はベスト系以外は購入してるんですが、
内容が完全に電脳紙芝居、AV風味のオカズでしかなく、
ストーリー性やキャラ萌えと言ったものは皆無なので、満足でも不満足でも感想を書きたくなるほどではなかった。
そしてそれに不満があるわけではなかったんですが…。
今回はダーク路線でも、ロリビッチ路線でもない、爆乳アイドルもの。
ライターが同じなのもあるんでしょうが、
pin-pointのモノでは「AngelBitch!!」と雰囲気が似ています。
ただ、個人的な好みも加味して、こっちの方が断然エロく…というか、没入できました。
簡単に言えば、冴えないオタク主人公にラッキースケベ(ただしぶっ飛んでる)が舞い込んだ!
という身もふたもない話。
ですが、「AngelBitch!!」の悠奈は、駅で「偶然」見かけた主人公に逆痴漢し、
主人公は「あっ、この子エロゲーのヒロインに似てる」とギブ&テイクが成立し、
そこからなあなあで身体を重ねる話でした。
言ってしまえば本当に「ただの」ラッキースケベで、主人公である必然性はなかったんですね。
(それがビッチのビッチたるゆえんなんでしょうが)
楽しめた反面、エンディングまで見たところで「よし終り」とアンインストールしている自分がいたのです。
今回は、まぁきっかけは単純なものの、アイドルとしての伸び悩み、
そしてアイドル故に私生活でうかつに彼氏を作ったりできず、
頭の中ではSEXやそれ以上のプレイにも興味津々なヒロイン、ゆずの人格がわりとしっかりしてます。
主人公はヘタレの童貞(実はCGで映る見た目も結構キツかったりする。これは後述…)
ですが、舞い込んできた幸福に、全力であやかろうとする。
「やりたくないけど、ヒロインがしたいっていうからしょうがなくね」
なんて格好つけない。スケベな欲求をさらけだし、買い溜めてたエログッズを試させて!
とお願いしたり、会えない間寂しいから(自分との)ハメ撮りビデオでオカズを作らせて!と実践したりw
それを「…しょうがないなぁ」から始まって受け容れるものの、
実際にHに入ると主人公と同じくらい楽しんで、没頭するヒロイン。
……この作品にいまいちそぐわない表現かもしれませんが、「いいカップル」だったんですね。
ゆずぴーとノリ君は。
あと、佐倉もも花さんの声もいいですね。
いつも通り(ライターが違ってもピンポ作品に一貫している)ハートマーク飛ばしまくり、
んほぉ!あへぇ!いぐぅ!のアヘアヘテキスト。
ちょっとハスキーっぽい感じが新鮮で、いかにもアイドルっぽい声のまま喘ぎまくってくれるのがよかった。
絵は、エレクトさわる先生画の肉感ムチムチはもちろんの事、
ゼリーみたいな塗りの乳首や、パイズリシーンでの差分による乳のグネグネ具合は、
「わかっているではないか」と腕を組んでほくそ笑みたくなる感じ。塗りも綺麗です。
一番のお気に入りのCGは初アナルセックスの時の尻どアップ。
差分ではヒロインの顔すらまともに見えない構図なのにあんなにエロイとは。
アナルは無修正。(ただしもちろんアナルセックス時の肉棒にはモザイク有)
原画マンではなく漫画家さんだからなのか、立ち絵や他のCGで多少違和感を覚えるのもありましたが、
エロさは一貫してありました。
作品にドラマ性(ストーリーの面白み)がないのはもう、不問とするとして、
他のマイナス点をあげるなら、
・主人公の見た目がスゴイキツイ
これ、結構つらかったです。
いくつかのイベントCGで顔が丸見えになるのですが、
いや、君コレエレクト先生の漫画ではキモデブ汁男優として出てる人でしょ?
ってくらいの、ちょっといただけない見た目。
なにもイケメンにしてくれとは思わないですが(個性がありすぎるとそれはそれで難があるでしょう)
せめてもう少しこぎれい、無難な見た目か、
あるいは顔が全部映り切るCGはやめてほしかったというのが本音。
中身がヘタレでも、童貞でもオタクでもいい。
だがしかし、見た目をここまで「ウッ…」となるキモオタに描かれると目を背けたくなってしまうw
周りから気持ち悪がられている主人公が復讐をする話(鬼作、臭作みたいな)でもないんだし、
なんでこんなにしちゃったんでしょ。アレか。プレイしているお前らはこんなに気持ち悪いんだぞ!
というアジりなのか!
まぁ、主人公の見た目が入るシーンは数えるほどなので、減点とまではいきませんが…。
・H系の効果音がなくなった
「しょうなつ」あたりからだと思うんですが、pin-point作品から
Hシーンの時の水音とか、射精音が急になくなったんですよね。
バイブが震える音なんかはあるんですけど。個人的にはあった方がいいです…。
このゲーム、搾乳(母乳噴出)も一つの売りだと思うんですが、その時も無音なのでなんだか寂しい。
いつものことなのですが、絵と声が好きなら買い。
値段ぶんのおかずとしての価値はあります。
ここから下は本当にどうでもいい余談。
これのライター、パコられの人(サークルのリーダー)なんですよね。
他にも外注であれこれ書いてるみたいなので、
企画自体やストーリーを考えているのはライターだけじゃないでしょうけど、わりと振幅が広いんですね。
あれだけ陰惨な話と反面に、これだけアヘアヘで甘ったるいシナリオが書けるのか。
…ちょっとだけ下種な勘繰りをすると、「ゆず」が訴える
「アイドルという仮面の下に隠れた、淫乱で変態な自分を受け入れてくれる人を探していた」
というのは、「淫夢みるさなぎ」のヒロインのあやめの気持ちと似ている。
(あやめの方はアイドルどころか、いじめられて引きこもりだったわけですけど…)
女としての欲望と、保たなければいけない体裁という相反する心情は、
明るい方面にも、暗い方面にも料理できるのかもしれません。