ネタバレにならないので言いますがこの作品はループものです。この作品は前作と一緒、つまり前に見た<お屋敷>と一緒のシーンが多くありますが、それは永遠に繰り返しているからです。なので前作をやったプレイヤーは目新しさがないので、評価を落とす点であると思いました
総評としましては、ループものの続編ということで目新しさはないですし、お屋敷やいっぷの特別感は薄くなってしまいましたが、残酷さや絶望感は前作よりも強烈です。なので一種のファンディスクという感想でした(夢幻廻廊1.75ぐらいですかね)
今作は担当のお嬢様一人からの"いっぷ"ではなく、他のお嬢様も見ている又は一緒に、屋外で一般人が参加などのいっぷがほとんど。これはほとんど次女のせいですが。
一対一で行うことによって、お嬢様からのまっすぐな"いっぷ"を受けれていたのに、他のお嬢様のせいでいっぷの内容が変わったりと、前作の特別な"いっぷ"は薄れてしまった印象を受けました
というか、皆他のお嬢様のいっぷに参加、口出ししすぎですね
ただ、普通のいっぷの時の内容は非常にいいです
赤の日と黒の日の認識の違いの差でまるっきり違うものになりますし
特に祐美子さまの黒の日は素晴らしい
絶望と喜びを前作よりも感じました
お嬢様たちに関しては全員キャラがたっていました
長女は、無邪気さを利用した残酷ないっぷでしたし
次女は、とても嫌な奴でした
三女は、前作よりもお優しいかとる思いのいいお嬢様でした
四女は、前作よりもやりすぎな洗脳でしたけど、個人的には頭が変になるのは前作でしたね
メイドは、あまりにも可哀そうな境遇で同情しっぱなしでした
クラスメイトは、たろと外の世界をつなぐ重要な役割でしたけど、たろに対しての接し方がもう少し優しければもしかしたら…って感じでしたね。薫子ルートであのまま幸せが続け!と祈りました
そしてしろ、"しろ"と"たろ"のイチャイチャは初め見ていてニヤニヤさせてもらいました。慣れないたろを気遣ってしろが気を利かせてくれたり、しろのために自分が犠牲になるたろ。お互いに影響しあいながらかとるになっていく、個別ルートでは影の薄い印象を抱いていましたが、たろとしてもお屋敷としても必要な存在でしたね
前作同様の哲学的な話やプレイヤーに語り掛けてくることは今作でもあります
お屋敷についての話や仕組みについては良く語られています
でもお屋敷は、<楽>園ですよね
皆今を考えればいい、他の世間体とか捨ててしまってもお屋敷にいれば関係ない
羨ましいです