細かい部分には不満が残りますが、テンポの良いテキストと絵&CGが良く、シンプルな防衛戦も中盤まで十分楽しめます。主人公も好印象。
防衛戦は、ゲームを始めた頃はリアルタイムストラテジー(RTS)系かと思いましたが、
実際はタワーディフェンス(TD)系ですね。
しかも、スキル等も完全自動発動なので、プレイヤーは配置以外ほぼする事が無く、戦略性は薄いです。
ユニットが少々強くなってくれば、入り口辺りに最強ユニットを配置しておけば、
相手が多少強くても何とかなってしまいますので、終盤は少々退屈になります。
ですが、序盤はユニットも限られていますし、バランス自体も悪くないので十分に楽しめるかと。
侵攻戦を含めた戦略パートはもう少し考えて欲しかった、という気持ちもありますが、
防衛戦も含めてシンプルにしようという思惑があったのかも。
やり込みが無いのもシンプルさ追求かも知れませんしね…多分。
しかし、金と魔力の変換で1ターン消費とか効率の悪いシステムは止めて欲しかったです。
侵攻以外は資源がある限り何回でも行動可能にして欲しかったというのが正直なところ。
そのせいで、防衛戦が邪魔に感じる位、終盤の作業感がもの凄いことになってしまうので。
主人公は良いですね。一見、ただの粗野で性欲マシーンのように見えますが、
相手をよく観察しており、相手が喜ぶ方法や弱点などをしっかり把握しています。
更に、相手の立場や状況などを受け入れる度量の広さも持っており、好感が持てます。
…基本、美人女性に限りますが。
絵のイメージはムチムチな感じですが、立ち絵は一部ムチムチというよりは寸胴に見えるかも。
それでも全体的に見れば絵、CGの質は非常に高く、一枚絵自体には非常にエロさがあります。
完全なファンタジーなので、もう少し、色々なプレイがあればもっと良かったんですけどね。
プレイが似通っているのと、ユニットキャラ9人の展開が全員ほぼ同じなのが少々残念。
捕獲前 フェラ、愛撫、本番(アナル)→捕獲
捕獲後 ラブラブH×2→仲間ユニット加入
仲間後 エロ下着H→縁のある場所でのH(無いキャラはラブラブH)→ジリオラに騙されて異種姦×2→新ユニット獲得
勿論多少の違いはありますが、ほぼ全員この流れですので、見る前に何となく内容が想像出来てしまいます。
こうなると、2人目以降気に入ったキャラ以外のシーンがどうしても飽きてしまいます。
もう少し展開に違いを持たせたり、プレイを特化させる等の工夫が欲しかったですね。
魔王のヒロインに対する態度も全員ほぼ同じですし…。個別ルートとかあれば良かったのかも知れませんね。
しかも、終盤は完全にHシーン回収作業になってしまうのも残念。しかも、回収にも時間が掛かり面倒。
シナリオは特に語るところはないのですが、ダリアンの素性については少々疑問。
当時の国務大臣が王家の人間を全て殺して王位に就いたとのことですが、
流石にそれを国民、兵士、大臣を含めて誰も知らない、というのは不自然でしょう…。
あとは、ヒロインが異種姦される際にジリオラを利用したこと。
人間を憎んでいる&ヒロインに嫉妬しているのは分かりますが、主に黙って陵辱させるというのは、ちょっと違和感。
何だかんだ言っても主人には忠実なキャラだと思っていたのですが。
キャラ的にもジリオラが悪役になってしまって、ちょっと可哀想な気もしますし。
しかも、異種姦&出産した後も何事も無かったかのように会話&参戦しているヒロイン達も謎です。
シナリオに整合性を持たせないのなら、無理に陵辱入れなくても良かったんじゃないかなー…。
展開やゲーム部分に細かい不満は結構あるものの、絵の良さとテンポの良いテキストで
十分面白い作品です。特にシンプルなシステムが好きな方にはオススメ。