エロが弱いのが残念ですが、ゲーム自体は会話のテンポもよく面白い。
同ブランド初プレイ。
話自体は程よくまとまっていますし、会話のテキストが面白いので非常にテンポのいい作品。
魔法少女モノですが、魔法少女自体には余りスポットは当たりません。
むしろ、組織の上司であるラグリアさんの方がメインヒロインっぽい感じがします。
主人公は悪の組織の事務員という設定ですが、予算だの経費だのという言葉が飛び交う企業的組織。
ですので組織の末端員というよりは、会社員的な感じですが、その設定がよく出来ており、
会話のテンポの良さも相まって、物語にスムーズに入ることが出来ます。
何となくですが、昔プレイしたルネの「悪の女幹部」的なノリを感じます。
残念なのはHシーン。魔法少女が2人おり、大抵のシーンでどちらを犯すかを選択する事になるのですが、
どちらを選んでも、責めの内容も構図も殆ど変わりませんので、2人目攻略する頃にはHシーンに飽きてしまいます。
これなら魔法少女は1人で、その分シチュのバリエーションを増やしてくれたほうが良かったです。
シチュ的には洗脳や悪堕ちもあるのですが、結構アッサリ堕ちちゃう上に悪堕ち後のシーンがほぼ無いのでイマイチ。
また、ラグリアさんと比べ、魔法少女のキャラの掘り下げが殆ど無く、余りヒロインとして魅力を感じる事が出来ません。
戦闘で対峙した時の会話が全てで、口調や態度などから何となくの性格は掴めますが、それだけです。
ボリュームの関係で出来なかったのでしょうが、魔法少女の変身前の姿で主人公との絡みとかがあった方が良かったです。
これも魔法少女を1人にすれば出来たような気がします。余り2人に拘らなくてもよかったんじゃないかなぁ…。
環境面も。特に音量に関して問題が。ヒロイン達の声の音量が結構小さいので、ボリュームを上げてプレイすると、
怪人の「ウーッ!!」という叫びが、もの凄い音量で再生されます。しかも、ヒロインの音量は設定できるのに、
この怪人の音量は調節出来ません…。音量の設定で問題を感じるのはプレイする上で結構なストレスでした。
絵自体は良かったと思います。特にラグリアさんの立ち絵はパターンも表情もバリエーションが多く、
視覚的に楽しめました。ただ、触手が残念。肌の色に近づけたかったのかも知れないのですが、
色・質感が木の枝みたいになっちゃってます。触手というイメージにあるヌメヌメした感じも無く、
拘束されてても何かエロくないんですよね。塗りが悪いのかも知れませんね。
タイトル通り魔法少女モノなのは間違いないのですが、魔法少女エロを期待すると肩透かしを食らう可能性があります。
ですが日常シーンやその他の部分で十分楽しめる要素があるゲームかと。