どのヒロインも最高にかわいかった。頭から順番にヒロインを見ていくと、このゲームの一番がどんどん更新されていく。
初めてのSMEE作品。イラストは正直微妙に感じたが、エッチシーンなど要所では安定していた。
テキストやシナリオがよい。コメディで読み易く、ギャグもほどほどに楽しめる。ヒロインのかわいさは、そういったギャグの中の照れで感じられた。
《えいみ》
学園編のヒロイン。学園で有数の美女らしい。主人公とバカっぷるを演じる。距離感が程良いヒロインだった。サブキャラとしてかな子と大輔という別のカップルがいる。そこが先に出来るなかで、主人公たちもくっつくというシナリオ構成。主人公がえいみと付き合ううちに、彼氏としての評判を上げていく。その評判にえいみが嫉妬したりするのがかわいかった。
《千津》
社畜編のヒロインその1。微妙だった。あまり庇護欲を煽るようなのは好きじゃない。主人公が副収入として家庭教師を始める。その教え子がこのヒロインという感じ。巨乳でおどおどするのが特徴。シナリオ自体、家庭教師と教え子がくっつくというのがヤバい。その時点であまり受け付けなかった。その上、この千津がマゾっぽいところを見せたり、エロさを演出しようとするのがしんどかった。
《コレット》
社畜編のヒロインその2。自傷クソ女。好き。社長令嬢で、ワガママ。でも主人公をからかう姿がとてもかわいい。主人公がバカにされたりすると、怒ったりする。そういう独占欲があるのがかわいいね。小悪魔という基本コンセプト通りに魅力的。お嬢様ヒロインとしてたまに見る、主人公が庶民的なラーメン屋に連れていき、ヒロインを驚かす展開もあって笑顔になった。このシナリオにも、主人公がコレットと付き合ううちに彼氏ポイントが高くなっていくというのがあった。シナリオライターはこの展開が好きなのだろうか。コレットのトリッキーな発言や行動に振り回されるのが楽しいところだった。
《多恵子》
社会人編のヒロイン。三十路で母親と一緒に団地に住んでいる。おまけに恋愛経験がなく初心なところもある。年齢がエロゲヒロインに珍しい。さらに主人公も26歳。新鮮だった。ガードの固い多恵子さんを主人公が落としていくという展開。主人公が猛アタックをしかけていき、最終的に落ちてしまう。面倒臭いヒロインで、そこが良かった。主人公がとにかく小っ恥ずかしい言動とかするし、それを思い出しては照れちゃうところとか好きだった。すっと合鍵を渡したりとか、主人公もなかなかに憎い。多恵子さんが個人のカフェを経営しているってところもオシャレで好きだなぁ。大人な恋愛の側面と、ちょっと幼い面がうまく配合されていて一番好きになった。なんなら、こういう滅多にない恋愛を見たくてエロゲをしてるんだなぁとすら思った。
《まとめ》
よくSMEE作品および早瀬ゆうの作品は会話劇が良いと聞く。それをよく感じた作品だった。シナリオがとてもしっかりしているラブコメとして、完成度がとても高い。選択肢もわかりやすく、とても遊びやすかった。社会人編の多恵子さんは、今まで遊んだヒロインの中でもトップクラスに好きなヒロインになりました。