ErogameScape -エロゲー批評空間-

walnutさんの竜姫ぐーたらいふ LOVE+PLUSの長文感想

ユーザー
walnut
ゲーム
竜姫ぐーたらいふ LOVE+PLUS
ブランド
Whirlpool
得点
70
参照数
75

一言コメント

短いながらも、読んでいて楽しい3つの話でした。ドラ美の話があったのが意外で嬉しい。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

ハル、鈴夏、ドラ美それぞれの小話が収められていた。

《ハル》
泳ぎたいハル。しかし金がない(いつも)。
ハルはプールで泳ぎたいと駄々をこねるが、どうしようもない。

文句を言ったり、拗ねるハルがかわいい小品。
鈴夏の友人たちと一緒に海に行っても、主人公がいないという理由であまり乗り気じゃない。こういう風にぶーぶー言ってるのが微笑ましい。

また、主人公がハルをぞんざいに扱うと、ビンタで返す。この怒り方がいい。

主人公は鈴夏に教えてもらってやっとハルが自分と泳ぎに行きたいと気付く。

まさか解決手段が「闇プー」(夜に学校のプールに忍び込むこと)。
その道中にチビドラコンになってるハルがかわいかったのが印象的。チビドラゴンモード好きなんだよなぁ。

ハルらしい魅力が詰まってました。

《鈴夏》
鈴夏、コミケへ行く。

鈴夏が同人誌の原稿で悩んでいるとハルが助言を来れた。しかもかなり的確に助言を鈴夏は貰ったので、甘いお菓子でハルの助言を買収。
ハルの漫画編集知識はなぜか「種族の記憶」に入っている。本当に知識というカテゴリーにあるものならなんでも入ってそうだ。

で、漫画を完成させて、主人公をコミケの手伝いとして連行するとか。

鈴夏は同人誌仲間にコスプレをさせられて広告塔になる。で、言い寄ってくる男がたくさんでてきて(その上鈴夏の同人誌仲間が煽って)、主人公は妬いてしまう。

鈴夏をいろいろ褒めていたらコスプレしたまま竜化。角と尻尾が生えてしまう。このメイドのまま竜のアレコレを生やしたデザインがかわいかったのが、鈴夏編で一番印象に残っています。

主人公と鈴夏の付き合いの長さがよりわかる話でした。

《ドラ美》
まさかお前の話があるなんて……

どうしてもハルを連れてこれないドラ美が、どうにかしてハルを連れて来たくて、会議を何度も開く。
で、慈善事業やって主人公にドラ美が善人の印象を植え付けようと信者たちが画策する。

信者たちのコメディカルな煽りがちょっとだけ笑えていいんですよね。これが通底していると感じた。

で、なんかいろいろ下手に出て仲良くしていたドラ美だが、ちょっとモヤモヤするので夜に忍び込んだり。すると主人公がハルが夜這いしにきたと勘違いして布団に引き込む。
ドラ美だと気付いてさすがに焦るが、そのまま流れでセックスする。これ、笑いました。しかもドラ美処女だし。

ドラ美の深堀りがちょっと楽しい話でした。