俺もニートになってかわいいヒロインたちとぐーたら生活したい
主人公は腕っ節はあるニート。しかも誰かのスネを齧っているわけでもない。父親もニートだから。母親もいない。
お隣さんの幼馴染、鈴夏やその母の秋乃さんにときどきご飯を恵んでもらったり、ザリガニを釣ったりしながら生活をしている。ある日、空から赤くてちょっとデカいトカゲは降ってきた。それにハルと名付けて一緒に生活をすることに。
仲良く平和に生活をしていたが、ある日の夜にドラゴンが空を埋め尽くす。人類滅亡のピンチ。しかしトカゲだと思っていたハルが途端に竜人へと変身する。そうしてドラゴンが人類を滅ぼすのに一歩留まったのであった。
さて、世界はドラゴンに対する恐怖を感じながら生活を送ることになるが、ハルと主人公は呑気にニートライフを送り続けている。という話。
この作品の良いところは、序盤に様々なところでガバくていいというエクスキューズしておくことで、全体がゆるふわでも安心して読めるところにある。ハルはそもそもドラゴンの中でトップクラスに強く、主人公も人間にしては強いので争いごとになってもピンチに陥ることはない。
そのように最初から最後まで、ぐーたらしながら、中身があるかないのかわからない話を、まったりしながら読めるのだ。
上のように本作を楽しんだため、ハルと鈴夏ではハルの方が好きです。
力あるものよ、ニートたれ。
鈴夏は幼馴染で主人公に想いを寄せている。しかも昔自分のことをお嫁さんにしてくれるって約束してくたじゃんって話である。好き。
ハルとの初Hシーンまでの流れが面白かった。つまりは、ハルが主人公に互いの言ってる好きの意味は違うかもって話をして、ヌルっと私の好きはセックスしたい好きってことだと行為を始める。唐突な感じがして笑った。
ハルはドラゴン故に人の常識が通じない。だから主人公がハルに人間たちの常識をどう教えるか苦心している。例えばお金周りの話や、善意と恐喝の違いを教えるのに困っていた。
ハルは超越的な存在なのもあって、ピンと来ていない。でもうまく折り合いを付けながら生活を送っている。
ハルとかと一緒にずっとずっとぐぅたらニートライフを送りたい。