今までのLoser/sとは大きく毛色が違う。RPG形式。ゲームよりもシナリオが面白かった。中盤以降に深まるSFの空気感が大好き。
Sessions!! シリーズを止めてどんなゲームを作ったのだろうかとワクワクしながら遊び始めた。最初2時間くらいはとても残念な気持ちになった。つまらない。ゲームはRPGにも関わらず、戦いが少ない。ハクスラとかを期待してたが、そもそも道中での戦いがない。ときどき中ボスと戦うが、それらはクイズバトルになる。なおクイズはゲキムズ。途中で諦めて答えを見ながらやった。ナイアーラトテップのなぞなぞがくっっっそむずくて、さじを投げてしまいましたわ。
しかし、ラスボスのいる街の直前で明かされる世界の歴史から一気に面白くなった。それまで遺跡ダンジョンでほのめかされていたSFの空気が形となる。一見完全にパラレルな世界あるいは過去に飛んだとすら思っていたのに、飛んだ先は2000年ほど先の世界。2時間だけしかつまらない時間がなかったとさえ言えるほどの最大瞬間風速を味わった。
そのあとに主人公の秘密が深掘りされて、主人公と鏡の存在となるラスボス王様と戦う。しかし、Sessions!! に出てきた天使があんなことになってるなんて。そこで今まで解いてきたクイズを再出題されて、それで王様を倒す展開にはアツくなった。アクイを端に避けて生まれた歪みが真のラスボスになるのもよかった。そういったアクイを受け入れるって展開に納得。
一度は好感度を上げそこねて、うなさかと結婚できずにノーマルエンド。すごく暗い気持ちになった。うなさかとの冒険が、短いながらに自分の中で思い入れのあるものになってたらしい。そして告白イベントを通したあとにトゥルーエンドにたどり着いたときは、ジーンと来た。明るい終わり方でよかったよ、本当。
ところで、セクハラとかってエロゲーにするための要素としか感じなかったのですが。多分、セクハラとかの使い方を間違えた気がする。セクハラを特にしないでクリアしちゃったのよくなかったな。
外伝の「Bananas never rotten」も読まました。
衝撃的な内容だった。Sessions!! 世界とうさみみボウケンタンの世界が繋がってるなんて。そして獅童宗谷のモノローグで綴られる短い話は、それだけに衝撃的だった。天使の存在とは何かとか、Sessions!! のあの後はどうなってしまったのかとか、ぐるぐる考えさせられた。
開発者コーナーで、Sessions!! の続きを書くつもりはあると言ってて嬉しくなりました。待つしかねぇや。