男2人の友情の話。夏に2人で田舎に行き、風土に触れ、そして。胸が暖かくなる。
キリンの国というタイトルだが、主人公(主観)は圭介という、ちょっと特殊な事情のある男子高校生だ。
キリンの父親は極悪な大罪人で、キリンはその血を継いでおり、かつとても強いのではないかと、郷里を追放された。そのキリンが里帰りするのを圭介が付き添うというのが話の本筋。
キリンは口数が少なく、行動で示すタイプの天狗だ。そういった彼と圭介は仲が良く、旅の間もとても安定している。で、物語の終盤でキリンは故郷に残ると言い、圭介はキリンと別れることになる。
この物語は圭介とキリンの友情の話でもあり、かつ別れの話でもある。胸が締め付けられるようだった。とてもいいゲームでした。