ギャグが面白い日常系の名作。強く自立しているヒロイン達は現代こそより映える。
良い点
・日常パートが面白い。色とりどりのギャグを脳内ツッコミしながら楽しめる。今プレイしても色褪せず。
・強気な女性という点は、どの√も一貫していてよい。個別に入って突然軟弱になる訳ではなく、あくまで強気かつ自立している点は好感もてる。変化球である祈√のフワッとした結末も、ひとつのスパイスとしてありだと思った。
・主人が内なる「燃え」をとり戻す流れは、ヒロインのコンセプトとも合っていて良い。
・ED曲が良い。日常メインの作品はどうしても結末が弱くなりがちだが、曲がよい締めになる。イントロで燃えます。
気になった点
・追加の素奈緒√は少し雑に感じた。過去の因縁絡みはよかったが、無人島の件といい恋愛までいく過程が無理矢理。館長そんなキャラだったか?
・全√クリアしようとすると後半は多少マンネリ化する。テキストが面白いのは確かだが、キャラの掛け合いなど似た流れが多いので。
・主人公の私服がダサい。ノースリーブの変なジャケットが気になる…センスのよいカニに見立ててもらっている設定が生かされていないと思う。
話の筋やヒロインとの恋愛以上に、日常パート(ギャグ)の方に価値がでしまった稀有な作品
後のライターの作品と比べても、本作は頭抜けているように思う。