とにかく初プレイ時のインパクトが強い作品でした。設定やストーリー展開に矛盾やご都合主義的な部分が全く無かったといえばウソになりますが、ここまで『現実的な死』を題材にしたノベル系ゲームというのもあまり無かったように思います。それ故に一層心に染みるものがあったのかも知れません。BGM、挿入歌も素晴らしく、演出を盛り上げていました。
ストーリーのバリエーションが少なかったのは残念です。
特に知的ルートは3種類のエンディングが用意されているものの、エンディング前の数場面が
変化するだけというのは寂しいです。
絵柄については、少々地味ですが、それが物語の雰囲気に良くマッチしていたと思います。
ただ、シーンによって顔の造りが変わってしまうなど、不安定な部分も見受けられました。
使いまわしが多かったのも気になりました。