ある一人の男が女に惚れ込みすぎたが故の偏愛っぷりをとことん突き詰めた、「陵辱」の皮を被った「純愛」作品。勿論、触手スキーな方々でも安心して遊べます。
ただの触手陵辱ゲーだと思って購入したのですが、大きな間違いでしたね。
まさかこれ程シナリオや設定が良いとは思っていませんでした。
今までの虐襲シリーズで築き上げた世界観を受け継いではいるものの、
１＆弐が未プレイでも問題なくプレイできる位ゲーム内でのフォローも多くて助かりました。
オフィシャルやライターのＨＰでの用語集や世界感の説明も嬉しかったですね。
やはり大方の評判の通り、民安ともえさん演じるギャリコのキャラクターが非常に良かったです。
あの無邪気な声で残忍な行為を次々と女の子に行っていく様はもう凄すぎました。
しかし、恐らくただ単純に、主人公が能力を生かして女の子らを意のままにするだけの
ゲームだったなら、私はこれ程このゲームを評価する事はなかったでしょう。
（勿論、触手ゲーとしての評価としてはこれだけでも十分及第点なんですけど）
ギャリコという陰な存在が、その生い立ちや生き様、またサラドを「ナイト様」と一途に
想い慕っている事からどうしても「悪役である」と断言できませんでした。
それだけに彼女に裏切られた時はショックでした……想像はできましたけどね。
人を愛する事を知ってしまったギャリコの、サラドを愛して止まなくなったが故の過ち、
そしてそこから始まってしまった悲劇……その後の展開は何とも切なかったです。
本当に、あの演出は反則でした。
ま、だからこそちゃんとラストエンドまでプレイして欲しい作品なんです。
それと、ちゃんと触手陵辱ゲーとしても堂々良作であると言える作品だと思えます。
シーンやＣＧの枚数も非常に多く、卑語も無修正、好きな人には堪らないんだろうなと
「ショクシャー」ではない自分も心から思えました。もう私としては色々な意味でおなかいっぱい。
……凄い事に、物足りないという素晴らしき変態紳士様も数多くいらっしゃるみたいですがｗ