恋の争いの果て。雪菜寄りです。胃が痛くなり号泣しました。
追記 2014/08/07 : 89点→100点に変更。
BGMを聴いただけでダメだ。どうしても思い出し泣きする。
「言葉にできない想い」→「綺麗で儚いもの」のコンボは久しぶりに聴くと確実に泣く。
特に下の8曲は◎
言葉にできない想い/いつか見た景色/冬の街路樹/静かな冬の夜/綺麗で儚いもの
歌:WHITE ALBUM/POWDER SNOW/届かない恋
(3曲とも雪菜vo)
まだプレイし終わってから半年しか経ってないけど
きっとこのゲームは忘れることができないだろうなと思い点数変更しました。
最初プレイしたときは序盤なんか全く面白くなさそうだなと思ったし
進行中流れてるこのギターなんだよって思ってたのに
全てが終わってから改めて読み聴いてみると
「あー・・・」っていう言葉にならない思いが募ってました。
下で色々むちゃくちゃ書いてますが
全部ひっくるめて名作なんだなと後になってから実感しました。
ただ正直トラウマになってる部分もあるなと思います。良い意味でも悪い意味でも。
↓から当時の感想です。丁度真冬にやれたので本当によかったと思います。2014/02/08
完全ネタバレなのでプレイ前の方はご遠慮下さい。
殴り書きで日本語まともに書けているかわかりませんw
今までやってきた丸戸さんの作品って、女性間の争いがあっても何か理由があって
今作のように真っ向から戦う話は初めてでした。
誰かを選んだらそのまま攻略すればいいってだけの話に留まらず
誰かを愛したら誰かを捨てなければいけないっていう葛藤
嫉妬や憎しみで相手に取られまいとする感情を抑えられない気持ち
それを普通はあまり強烈に押し出してしまうとウザい女やドロッドロという印象を
プレイヤーに植えつけてしまう可能性もあるから極端にはやらないのがベター。
けれど今作はその面を強烈に出してきてて、
その中で誰が好みかをプレイヤーに選ぶ権利が別作同様あるわけだけれども
その権利すら最初の序章には存在せず関係が進行してしまう為
既に自分は少し辛くて挫折しようか悩みました。
でもその段階ではまだヒロインに感情移入が薄かったのでそのときは
逆にまだ良かったと今思えば感じます。辛いのはこれからでした。
正直この段階では雪菜には結構悪い印象を持ってました。
余談ですが序章が終わったら
書き下ろしノベル「Twinkle Snow~夢想~」(オフィシャルサイトにpdf形式にてDL公開)
をやってみることをお勧めします。ちなみに私は全て終わってから気づいてやりました。
これはもう一つの可能性の物語です。
ここでは雪菜に対する高感度が上がりましたね。
そして次の章では各々に深く傷がついた段階でスタートという
なんとも不幸スタートなゲームだと思いました。
CCに入りかなりの年月が経っているのに少し驚き
そこからのストーリーで雪菜の想いに惹かれだしました。
序章では雪菜が春希に対する想いがかずさと比べて大したことがなく(と思わされていた)
三人で一緒にいたいがため昔の傷もあってか依緒に背中を押されたこともあってか
焦って変な三角関係を作ったから、最初はかなりかずさ寄りでした。
けれど大学に入って色んな男性から言い寄られ色んな出会いがある中
大した想いがないのにずっと一人の人を想うって一体どういうことなんだろうって思った。
かずさに対する罪滅ぼしから来るものなのか
単に恋心が少し残ってるから接し続けようとするのか
少し疑問もあったからその空白(大学に入ってから2年)のことが凄く知りたかった。
そこでデジタルノベルの「歌を忘れた偶像(アイドル)」がまさにそれでした。
それを読んだらもう雪菜一択になりました。
春希との距離が自分の世界でただの唯一になっていき
それが他の誰にも犯されない領域になっていく様がとてつもなく心に響いた。
そう、実際はかずさの想いにも負けないくらい雪菜の想いも強かった。
もちろんかずさの春希とのデジタルノベルもありました
必死になってあれを探すかずさにはとても感動したけれど
雪菜ほどじゃなかった。
かずさの場合は他の人に関心を持たず壁を作ることで春希しか見えなくしていたからこそ
想いが強すぎることは理解できたけれど、それでは周りに余りにも迷惑がかかるから
同情の余地もなかった。自分でどうにかして周りとも仲良くできていたら良かったんだけど。
けれど雪菜は周りに対しても優しさをもって接し関係を絶つことはせず
そのせいでかずさには勝てないって言ってたけれど、俺は断然それが普通だと思うし良い子だと思う。
人間一人でも二人でもやっていけないからこそ雪菜が余計にわがままに見え過ぎてしまう部分はあったと思う。
それでも春希が一番に好きな相手がかずさである為そこで雪菜はどうしようもなく苦しむことになる。
難しさでいえば雪菜のほうがよっぽど難しかったでしょう。
他の子を攻略する度に胸が痛くなりました。
けれど全員やらないと悲しむ雪菜にも出会えないので胸が痛むのをわかっててやりたくてやった。
その中でも特に悲しかったのが小春とかずさのTRUEエンド
小春に関しては雪菜は許せない気持ちを抑えつつも相手を想い春希を尊重し
譲ったあとの泣き顔は痛々しく心に刻み込まれました。
かずさEND
雪菜とは3年もすれ違ってやっとの思いで結ばれて
そして2年もかけて愛情を育ててきたのに春希のあの始末
悲し過ぎて仕方なかったし、周りの友達達や孝宏君も根底まで傷つけて。
自分の気持ちに素直になることがいけないことってあるんだって思い知らされた。
まぁ私はあれほどの裏切りをしたこともなければ感情移入なんてもっての外だったので
春希に対する怒りはあれど雪菜に対する悲しみと感情移入しかなかった。
好きな相手を諦める勇気を持てない春希が大っ嫌いになりました。
そしてかずさENDの雪菜による「POWDER SNOW」はボッロボロに泣いた。
この曲春希が序章でかずさが遠くに行くって決まった後音楽室でギター弾いてたんだよね。
あれだけはさすがに泣けずにはいられなかった。
だってあのギター春希のでしょ?
別れた相手をずっと思ってる歌
I still love you という歌詞が本当に伝わってきた。
そして生きててくれて本当によかった。
話が戻るけど確かに雪菜が最初したことは許されるべきことじゃないけれど
学生ならそんなかずさみたいな深過ぎる愛情なんて
普通の子なら絶対起き得ないことだし
なにより絆に関して深い傷を持ってる当時の雪菜は
それほど必死に繋ぎとめようとした結果なんだと思う。
仕方ないじゃかたずけられないとはわかってても
きつかったんだと思う。親友を裏切ることも。
本当はかずさが最初にキスをして三人から二人になろうとしたことで
雪菜に大しても裏切りと呼べなくもないとは私は思うから。
「Twinkle Snow~夢想~」においては読んでみて
雪菜の想いの深さに後から気づかされましたけどね。
けれどそれを読めたからこそ本編での雪菜が本当に優しい娘だなって思いました。
だって本当の悪女で嫉妬まみれで友達思いじゃない子だったら
卒業式の日に春希にかずさがきてたってこと決して言わない。
そしてCCによる雪菜ルートに関しては
特に柳原朋による男に襲われそうになった後での春希に対する大罵倒以降の流れが
とても心地よかった。
襲われそうになったときは不安でクッソドキドキしたけど。
そしてやっとの思いで歌を歌えるようになった雪菜が
ようやく春希と結ばれて2年の間ゆっくりと徐々に愛し合い
愛情を育んでいったらしいけど
ゆっくりと愛を深めていった場面がめっちゃ欲しかったのは俺だけじゃないと思いたい。
春樹にとっては時間の中で育んだ愛情がまだ足りなかったのかもしれないけど
雪菜にとってはその時点では何者にも変え難い相手になっていってて。
そしてcodaが始まるわけだけれども
こっからのストーリーはかずさが全くCCで出ていなかった為
かずさ寄りな物語になってました。
なので雪菜ルートを選んでも春希とイチャイチャする場面が
ほぼないというちょっと物足りない感がありました。
デート行ったり旅行行ったりするイベントを最後にポンッとやってくれるだけでも
相当嬉しかったんだけどな。
なのでcodaに関してはどのルートもかずさがメインになってて
特に浮気ルートは胸が痛すぎてほとんど真面目に読んでなかった記憶があります。
そりゃ春希も壊れますよってくらい。自業自得なんだけど。
結果春希が糞過ぎるからこそこういう物語が出来上がったわけで
だからこそ丸戸さんみたいな真面目で純愛好きな人が書くには結構胸を痛めたんじゃないかって思いました。勝手な妄想だけど。
それで全部のルートを終わり、あれ?エクストラエピソードとかいうやつがあるみたいなことをググったら出てきたのにない。。。
更にググッたらPS3版専用って・・・本体ねぇよ・・・
仕方ないのでどっかのサイトで動画UPしてる人のを見させてもらいました。
このエクストラは浮気ルートでかずさの二度目のコンサートが終わって
春樹がぶっ壊れてしまった後のストーリーが入ってました。
なのでこれ以上はこのゲームではなくPS3版のネタバレになってしまう為
書きませんが、私と同じ雪菜寄りの方は必見です。
雪の季節に相応しい名前の雪菜という子のストーリーを見せてくれたことに心から感謝します。
丸戸さんを始め関係者の方々へ、本当にありがとう。