『戦乙女ヴァルキリー「あなたに全てを捧げます」』に極めて似通っているが、ルネスタッフが加わっているので完全に狙っている事は明白。ただ、みさくら化が顕著というか「ひぎぃ」化が顕著というか…やりすぎてしまった感がある。ヴァルキリーに似せる所からスタートしたとしても無理に絵柄まで似せずとも絵師は従来通りのシルキーズ系(といっても横田竹井派か市川派ぐらいしかないが)で良かったのではないだろうか?『愛姉妹~どっちにするの!!~』といい、自社ブランドの優位性という物を最近はいまひとつ把握し切れていないように思う。しかし、これらの理だけで判断するには計り知れないものがあるので是非とも体験版をプレイして自身で淫語の向こう側を見て欲しいと思う。長文は徒然っただけなので日本語がいぐぅぅううぅ
【エロ評】☆☆☆☆★
[淫語について]
個人的な淫語ゲーの鉄板は『おねだりSweetie~恋のお色直しは何度でも~』やアウトバーンの『パーフェクトホール』『デミパラドキシア∽フッカスティック』あたりなのだがそれらを凌駕する程に淫語に力を入れている。
ただ、やり過ぎてしまった感はあり淫語物ではないが改造調教物の雄である『ディープ・ボディ~変態淫具奴隷調教遊戯~』と同じ過ちを犯してしまったのではないかと心配。
ギリの線は『ナース肉体改造カルテ~変態媚肉奴隷開発病棟~』までだろ?と…(一般的には既にアウトではあるかもしれない)
淫語でエロか笑いかのギリギリの境界は『デミパラドキシア』なんじゃないかなぁ?と思っているのだがどうなのだろうか?
「おっほぉぉぉぉぅぅ」(デミパラ)「むぉおおおおぉ~ん」(アンジェリカ)
大差は無いか?まぁ、私の中では結構違うので是非手にとって確認して欲しい。
アンジェリカの方が長台詞なのでイカれっぷりが目立つのだろう。
ちなみに「チ○ポ歯ブラシ」等と言う単語の破壊力ではおねスイも負けてはいないと思う。
みさくら化、「ひぎぃ」化と述べたが調教レベルが上がるにつれ
「最大の弱点である『両乳首後ろから同時こねくり』でもされない限りはね!!」
きゅきゅきゅ...
「らめえぇぇぇぇぇぇ」 (作中にこの文章は登場しません)
という展開の様な笑うしかないテイストが多くなってくる。
個人的には好きなのだが、抜く為には高度な精神修行が必要になるので取り扱いには注意したい。(してもらいたい)
そもそも、「ぬは、ぬほぉ」で抜けと言われても厳しい物がある。
だからといって「んほぉぉぉ」(デミパラ)で抜けるというのも変な話ではあるが…
[妊娠について]
孕ませフェチには愛蔵版なのではないか?と思われるほどに妊娠という単語が頻繁にでてくる。
まさに妊娠確実!
あまり中田氏云々が結果に反映されないのが玉に瑕ではあるがこの様に取り上げてくれるだけでも属性持ちとしてはありがたい。
ただ、外出ししても嫌がられるので、その辺の匙加減はいま一つ。
まぁ、「嫌ぁー!!らめぇえ」からの「いぐぅぅぅううううぅぅぅ!」「オマ○コキタ━(゚∀゚)━!!」という一連のオチがやりたいだけなのだろうから仕方ないだろう。
[ヴァルキリーとの差について]
ゲームシステムなどはほぼ同一のものだが拘りの淫語により中身は似て非なるものと言える。
ヴァルキリーという既存の作品の完成度を高める焼き増し行為に意味があるのか?という話にもなりかねないが
差分エロを多様してしまう、調教SLG調にも関わらずエンディングのパターンが少ないというルネの悪い側面を継承しつつ、突き抜けすぎたエロを目指すという方向が正しかったのかについては疑問が生じる所だ。
ここはエロ絵の構図や調教パターン、エロシーン、エンディングの強化という純強化というだけでも十二分に効果が得られたジャンルなのではないだろうか?
【シナリオ評】☆☆★★★
まぁ、無いに等しい。
セラに萌えたりフローラに萌えたりクリスかわいいよクリスと浸る側面が強い。
主人公であるエルは復讐それおいしいの?といった風情である。
ジュリオや進軍イベントもエロシーンの嵩増しでしかなく
各キャラというかエンディングがあまり用意されていないのはちとヴァルキリーと比べてもアレかなぁ…と思わないでもない。
(そう考えると『ダークロウズ』はあんなに古い作品なのに凄い完成度だなぁ…)
やはり、エンディングの品揃えが悪い点とセラが(私的には)極悪な萌えキャラなのにサブ扱いで調教できない点が痛い。
クリスの「十七歳で~す。ぉぃぉぃ」みたいなノリは熟女キャラの新機軸かもとか思ったり思わなかったり。
【声優の神艶技と初回特典の考察】☆☆☆☆☆
大抵の初回特典は特典とは名ばかりの強制抱合せ販売ないし初回ロットの別名というだけの場合が多いが本作の初回特典は神がかっていると断言できる。
これから購入を考えている人は新品を確保するなり、中古を保護するなりして初回版を入手するよう努めて欲しい。
特に留守番電話3は神。
これは本当に設定したら絶交確実!
声優の演技だがまず言いたいことはキャラのキャスティングが合っている、声質が良い、演技力(表現力)がある、等というごく一般的な声優評の括りでは図れないジャンルもあるという事だ。
それが艶技と淫語だろう。
チュパ音と呼ばれるフェラに代表される特殊効果音レベルのエロゲー声優界特有の技術と
表現方法がほぼ文字となってしまうエロADV界のインフレを一手に引き受ける喘ぎながらの長台詞(感覚説明)やショッキングな淫語。
はっきりいってニッチな分野である。
この淫語道に踏み込むという事はまずエロゲ声優以外での活路を見出していないプロ根性の持ち主であろう事が伺える。
アイドルモドキ声優全盛時代の今からすれば下積み時代のバイトや中堅になってからの副収入というスタンスの持ち主では到底到達できない道である。
可愛い声でアンアン言ったり、キャラの心情を把握して気持ちのこもった演技をするという王道も大事ではあるが
この様な匠の技をワルノリでどこまでやれるのか?と追求する事も“偶には”エロゲー全体の可能性の模索として必要なことではないかと思う。
そもそも、ここまでセリフの端々で楽しそうな空気が伝わってくるゲームも珍しい。
「だめよ、そんなの駄目~」というありがちなセリフでさえ妙なイントネーションが入っておりワルノリしているなぁと思考を飛ばしてしまう破壊力を持っている。
淫語史(んなものがあればだが)的にも貴重な作品であり、昨今の商業至上主義的エロゲー製作の風潮に一石を投じる作品である可能性もないこともない。
まぁ、商業的エロゲーに対するアンチは同人市場の巨大化によって二極化された感があるのであえて商業界で投じる必要性もないのかもしれないが…
同人も商業化しつつあるのでやはり原点回帰的新風は必要なのだろう。
【総括つーか戯れ】☆☆☆☆★
なんつーかヒロインの一人称が名前だとびみょ~に引っかかる。
そのわざとらしさも含めて狙ってるんだろうし、まぁこの疾走感が売りなんだから引っかかってもしょうがない訳だが…
「オマ○コ来たー来たー」と連呼されたりしてもマーフィ岡○の「あ見て、あ見て見て見て」かよとか思ったり思わなかったり。
「トロトロ~ン」とか原哲○や荒○とガチでもいけそうな壊れっぷり(褒めすぎか?)は「たわば」で「メメタァ」な「しゅごぃの~」「妊娠確実」
ちなみに+10点ほど笑いと淫語の特化点でゲタ履かせてますので“エロ”ゲーとしては70点か前述したヴァルキリーと同程度でしょう。