「ジオグラマトン」で手に入れたムービー力は誇れると思うし、今回は比較的上手く昇華されていると思う。各ヒロインのテーマソングという試みも設定と相まっていい感じではある・・・しかし、「ジオグラマトン」を遥かに上回る分岐の無さはDVDーPGと言っても差支えが無いレベル。立て、立つんだCLOCK UP!お前の力はそんなモンじゃないはずだ!!
CLOCK UPの悪役(というか主人公)って微妙に気の良い性格を含んでいるのが常なのだが、今回も同様でどこか憎めない所がある。
Trueシナリオというかハーレムシナリオがグダグダなのが痛い。
「くろふぁん4GHz」ででも補完しようとか思っているんだろうか・・・
タイトルにもなっている「黒の歌姫」だが、ちと理由付けが弱い様に思う。
そもそも黒じゃなくて闇なんじゃないだろうか?
Movieに力を入れつつあるCLOCK UP、そして結構いい感じで力も付けて来ているのだが、その代価としてCG枚数やシナリオ構成が削られている様に思う。
どうも「レクイエム」あたりからCGを使わずの立ち絵や繰り返し同CGで済ませる事が多くなってきている様に思うのだが・・・
キリエ、クロエHもやたら使い回しだし、以前の作品からでもそうだがCLOCK UPはシーンとテキストの整合性がダメダメな欠点がある。
Movieに力=販促プロモで集客、取りあえず見切りで買わせる。
という構図を狙っているとしか思えなくなってきた嫌いがあるので、そろそろ一念発起して欲しい。
今回はそう違和感が無かったが(というより冒頭に分岐してから他ヒロインとは一度も会わないので不整合の出ようがない・・・)、整合性や一貫性あっての分岐選択肢型ADVだと思うのでいい加減に各シナリオの単独構成という製作方法を見直して監修方法を確立させた方が良い様に思う。