エロゲーをコンシューマーへ移植して成功した数少ない事例の一つ。個人的には良い点もあれば悪い点もあったと思う。良い点はフルボイス化、これは誰もが頷く点。そしてフルボイス化と同期させたメディアミックス戦略のアニメ化、これにより主人公(名前変更可)をデフォルトである浩之にする事でキャラがちゃんと喋ってくれるのだ!よって一流声優による燃えるシチュエーションでの熱演が盛り上がるという物だ。個人的には志保の「ひ~ろひろひろひろひろひ~ろ」が聞けただけでもご満悦だ。っていうか全国のひろゆきが羨ましい・・・
本作は当然エロをバッサリとカットしているのでエロを上手くストーリーに組み込んであった原作のエロシーンを抜いただけのベタ移植にすると不都合が生じる為かなりのオリジナルストーリとなっている。
個人的介錯だが、原作と本作の差異判定
あかりは原作の方が良かったと思う。初Hで上手く行かなかったというネタはやはりエロ無しで描ききれる物ではなかったと思うからだ。
志保は互角、本作ではエピソードが大幅に増えキャラの魅力を余す事無く発揮している。
原作ではあかりに遠慮する気持ちとHに興味があり、ミーハーであるという言い訳からのHとエピローグへの流れが良かった様に思える。
マルチは原作か?本作ではセリオ絡みでストーリーを強化してあるのだがエンディングの展開がドラマ性を重視した為か少々つじつまが微妙に感じられた。
原作ではシンプルであるが故にエンディングでのマルチの復活やHをしているので愛着もひとしおだ、それでなくてもなでなで「ふぁああ」で締めは秀逸だった。
芹香はどっちもどっちと言った感じ、大した理由が無くてスマン。
智子は原作か?本作では援交ネタを強化しているがエロの抜けた穴は大きい。正直久川綾の力が大きいが、声優の力を判定に加えると大抵本作に軍配があがるのでここでは考慮しない。
原作でのツンデレからのエロの流れが見事としか良い様が無い。
葵は本作。原作の神社Hは正直蛇足・・・本作のエクストリームに賭ける情熱と綾香描写の強化によってより魅力的なキャラへと仕上がった。
琴音は原作。本作では浩之じゃないとダメだという部分が少し薄れている。
原作での荒療治っぷりやHする事での絆というお約束的だが効果的な展開が比べてみると必要だった様に思える。
レミィは原作。原作では浩之の想い出の女の子としてさん然と輝いていた、エピソードは少ないものの約束の小瓶等おいしい役所だった。
本作では小瓶話はどこへやら想い出の女の子というネタは使用されるもののレミィでは無くてヒロインの誰かなのか?という匂いを演出する程度の物になっており、レミィよりもレミィファミリー(パパ)のアクが強く、コメディシナリオとなっている。