画期的というか、前衛的というか、見た目と違ってギャルゲーの難易度じゃねーというか、やり込めばやり込む程味が出てくるというか、これは既にギャルゲーという枠で考えるのは不可能な領域に入り込んでいると思う。
本作はギャルゲーに対するアンチテーゼの様な気がする、萌える絵、実力派声優、いきなり押しかけ女房状態なメインヒロイン達、魅力的かつ個性的なサブヒロイン群とパッと聞けば売れ線を狙った様なゲームなのだが･･･
緊張感という名の鬼の秒読み選択肢、個性を特化させ過ぎて壊れているヒロイン達、怒らせ、喜ばせ、哀しませるという感情に揺さぶりをかける熱く、熱すぎる恋の駆け引き。
熱い恋の駆け引きを体現させる即ＢＡＤＥＮＤへ直行の難易度、それに拍車をかける厳しいイベントノルマと授業、家事全般というギャルゲーとは思えない日常的な厳しいノルマ･･･
そしてなによりも頭を熱くさせられ、そしてキツイ戦いとなるであろう、運、ランダム性の高さ
ほとんどのイベント発動はランダム、そしてトライエモーションシステムを変動させる選択肢の答えを覚えてもこれまたランダムな為意味が薄い地獄の仕様。
本作はギャルゲーにまとわり付く、作業ゲー、覚えゲー、褒めときゃオチるだろ的ヒロイン達の精神構造というイメージに正面切って立ち向かった英雄的ソフトだと思います。いやマジで褒めてますよ