POPなOPムービーから想像も付かない内容な怪作。独白調の文で狂気が終始綴られたり、綴られなかったりするサイコラブストーリー。こういう隠れた名作というか少々前衛的というか人を選ぶ作品は何故か絵柄がシンプルなのは何か法則か定理があるのだろうか?また、主題歌がネタバレソングなので聴き込む程に味がでてくるのでかなり良好。シナリオ1,2,3とあり各シナリオは1を基調に2,3で別視点からの再提起、解釈を行っているのだが、全く同一内容の物を三度続けて読み直すのは結構ダレる。
個人的には泉ENDで強調される学の特別性が好きな訳だが
この様な内容の作品は判断、評価に困る。
詠美を絡ませたシナリオ構成には納得がいくが、そこに麻里が必要だったのか?と問いたい。
詠美の扱いが作中で軽すぎるし、麻里を用いてまで詠美を掘り起こす必要性が作中では感じられない。
BADENDを多用しいるが、BADに至る過程が短く、ちょっと付け足したと感じてしまう嫌いがあると思う。
もうすこしBADも深く追求したシナリオにするか、完全にネタやエロ目的としてのBADルートとした方が良かったように思う。
上記と同様に婦警の百恵の意義も今ひとつ掴みかねるところがある。