このゲームに出会えたことをひたすらに感謝したい。本当に人生を変える力のあるゲームです。
就職活動に失敗して精神をすり減らしたときの自分を思い出した。
何もかもを放り出したら、かえって自分が何がしたいかに気付いてそこから人生がうまく転がりだした。
まこちゃん『仮に無職になったとしても、その状況を酷く恐れたり、責める必要はないんじゃないかな? と言ってる感じです』
「かくあらねばならない」ができない自分を諦めたら、気持ちがすごくラクになった。
「立派な大人になれない」ことに後ろめたさがなくなったら、かえって自分のことが好きになった。
いまではそこそこいいメンタルで人生過ごしているが、できない・しちゃいけないで埋め尽くされてなにもできなかった昔のことを思い出し、でもそんななかでひとつずつ自分と向き合っていく登場人物に「うんうん、そうだよね……」と偉そうに先輩面している自分がいた。
自分が経た道を、改めて方法論として繰り出すまこちゃんに畏敬の念を禁じえなかった。
・その感情をなくそうとすればするほど、その感情は長続きします
・目の前の現実に対して、自分自身にどう声をかけているかによって憂鬱かどうかが決定されるんです。
・ネガティブな感情になったとき、それは”自分が何かしらのルールをもっていて縛られている証拠”です。
・見せたい自分や好きな自分の真逆。見せたくない自分や嫌いな自分、これを許すことです。
こういったマイナスの許容量が本当の自信に繋がります。
・右の道と左の道、どちらかが正解で、どちらかが不正解ではないんです。
どちらの道を選んでも「正解だったと思える自分」になれるかどうかが大切です。
・正解はそもそもありませんし、他人や物、自分の外側に正解を求めるとややこしいことになります。
正解は自分で勝手に決めるんです。
・やりたいことを見つけたいと強く思えば思うほど、やりたいことは見つからなくなります。
・本当は相手に言いたいことがあるのに、それを言わない。その言わない内容が大きれば大きいほど、多ければ多いほど、その相手が嫌いになるように人間は出来ています。
・相手を理解せずして、こちらの意見は通りません。こうした方がいいとかあなたはわかってないとか、相手の話はナシです。自分は今こう感じているんだという自分の気持ちだけをしっかり伝えます。
いや、自分が経た道なんておこがましい。何度、目から鱗が落ちたか分からない。
カウンセリングを受けているのは、彼・彼女らであり、同時に僕自身だった。
まこちゃんの凄絶な過去、その生々しさと描写の細かさ、悲哀と絶望に僕自身も大きなダメージを負いながらそれでも一心不乱に読み進めた。(なんで、首吊り未遂の描写があんなに細かいんですか…)
長い苦悩の先、ホールに響く拍手を聞いて、僕の涙腺は完全に壊れました。
人々の苦悩と寄り添い続けた、まこちゃんに向けられた感謝
そして「まばゆいだけのあなたが好きなわけじゃない」という歌詞
人のためにやったことが報われたこと、弱い自分を肯定してもらえたのを見て
僕の感情は振り切れました。
どれだけ弱くてもいい。どれだけ泣いてもいい。どれだけ拙くてもいい。
自分の感情と向き合うこと。自分を許すこと。相手に想いをちゃんと伝えること。
その大切さと方法を教えてくれたまこちゃんと、
そして、尋常でない愛と手間と熱量を感じるこのゲームの作者であるものらす氏に、無上の感謝を伝えたい。
ありがとう。本当にありがとう。