イチャラブは良かったし、特に付き合い始めてからの織衣・有希はすごく可愛かった。でもストーリーは不満が多く、ゲーム終了後は疲労感が残ってしまった。
プレイ順序 :ソーニャ→まるな→勇→有希→織衣
好きなシナリオ:有希
好きなキャラ :織衣・有希
発売前は全くノーマークのゲームでしたが、ここでの評価で”イチャラブが多い”という感想を見てプレイに至りました。
ただ、体験版をプレイ時にキャラの絵や雰囲気を確認しただけで、シナリオをあまりよく見ずに購入してしまった事が後々、
ちょっと後悔として残ってしまいました。
☆シナリオ
各ヒロイン共通ルートでそれぞれテーマみたいな物が用意されていて、共通ルートをプレイした感じでは「家族や友人・人との
関わり合い」がテーマになってくるのかと思ったが、個別に入ってからはそのテーマへの描写が少ない or 雑だったり、
問題点はあっさりと解決し終ってしまう感じが残念だった。
又、主人公含め登場キャラのほぼ全員が絡むと思われた「ニーシュの取り壊し」の件も、何事もなくあっさりと叔父に壊された
のも納得出来なかったです。
そしてストーリの中で一番気になった点が、「家族や友人・人との関わり合い」を大事にするあまり、それをより良く見せよう
とするシーンが多かった事です。
そういうシーンを演出する為にわざとらしい事件が起きたり、用意されたイベントなどがあり、
「ここはいいシーンですよ!感動してくださいね!」みたいな感じで”見せられてる感”が非常に強く、どうにもゲームの
ペースがあがらない事もありました。
ただ、そういうシーンばかりではなくストーリーに自然に入ってくるいいシーンも幾つかありました。
気に入っているシーンの1つに、有希ルート_9話入ってすぐに「織衣と有希が主人公に対してどのような想いを持っているか」
を話し合って最後に握手する所は、より友人としての仲が深まった見ていて気持ちのいいシーンでした。
と、シナリオに関しては不満点が多く、サクサク読めていてもシーンによってはテンポを乱されてしまい、
攻略に非常に時間がかかってしまいました。
後、一番の目的であったイチャラブに関しては満足でした。特に有希・織衣は付き合い始めてからの甘えっぷりが見ていて
凄く可愛かった。メールのやりとりもあったり、Hシーンも各ヒロイン6+1回でラブホやコスプレHありとプレイしていて飽きなかった。
又、ヒロイン同士のお風呂シーンが多かった所も良かったです。しかも結構色々なヒロインのパターンが用意されていて、
見ていて楽しめたし、にやにやしてしまった。
以下、プレイした順に個別ルートやキャラについて簡単な感想
【ソーニャ】
家族関係に問題は抱えておらず、志穂・葵との関係を描いたストーリー。
凄く明るい性格で誰に対しても結構ベタベタしてくるので、見ていて可愛らしかった。
ただ、このストーリーに関しては、「志穂の書いた小説が賞を受賞したのは葵を売り出す為」という設定はなくてもいい演出
だったと思う。そのような事をしなくても普通に
①志穂の受賞した作品を葵が演じて双方が評価を受け、人気が出て互いの友情も深まる。
②それを見たソーニャが自分も顔出ししてでも、自分の作り出したものでもっとみんなと喜びを共有したい言い出す。
③主人公や友人達と協力し合って、事務所の反対を押し切ってでも目的を達成する。
みたいな感じでも良かったと思う(都合が良すぎたり、面白味がないかもしれませんが・・・)
後、本編で歌うシーンが2回あったが、せめて歌詞の一部だけでも文章として表現して欲しかったです。
【まるな】
過去の家庭環境から家族からの愛をあまり受けられずに育ったまるなが、新たな居場所を見つけ成長していくストーリー。
「常識を持った大人になりたい」「人から必要とされたい」と思い、考えて行動・努力する姿はとても良かったです。
ストーリー最後、父親の突然の登場はちょっと強引過ぎる気がしますが、家族間の問題も解決し、まるなのしたい事
もできて、ヒロインの中では一番無難に纏まっていたと思います。
しかし、ソーニャルート同様、ここにも余計というか過度な演出があり、第11話の子供が置き去りにされるシーンです。
まるなの成長をより見せる為に用意したシーンかもしれませんが、演出が極端すぎると思います。
後、まるな自身は凄く可愛らしいですが、どうにもエロの対象として見れなかった。その為HシーンはALL SKIPでした。
【勇】
双子弟の棗との関係を描いたストーリー。テーマ自体は悪くないと思うがこの年頃の男女兄弟は、会話が少なかったり
ちょっとぎくしゃくした感じになるのは普通だと思う。「テーマは用意したけど、ストーリーのネタに困っている」
感じがしました。その為か、最後は何故に”決闘”というよくわからない展開になってしまったかな。
勇自身は考えて思いついた事はすぐに行動に移す真っ直ぐな性格が良かったと思います。
【有希】
一番楽しみにしていたルートで、一番気に入っているストーリですが感想がうまくまとめられない。
幼いころに好きだという気持ちがあったが、カリユの事もあってその気持ちを押し込めてしまった有希。
その有希と主人公の絶妙の関係の末に恋人として結ばれ、その後のイチャラブは見ていて本当に可愛かったです。
あえて注文をあげるなら、有希が改めて主人公を意識する「有希→主人公」への描写がもう少しあっても良かったかなと思う。
【織衣】
自分というもの見つめなおし、その中で自分の出来る事を見つけていくストーリー。
ただ、どうして両親は離婚という形にしたのかなあと。序盤であれだけ大きく取り上げていたのに、織衣が望まない形で終わった
のが残念でした。それでも折れること無く目的に向かっていく織衣は良かったですが、これもその織衣の成長をより良く見せる
為の演出と捉えてしまいました。
後、付き合い始めてからの可愛さは有希以上だと思う(所々壊れてるようなシーンもありますが)。
【サブキャラ】
・叔父…終始うっとおしいキャラでした。立ち絵がなくてよかった。個別に声をOFFに出来たらなあ。
・千景…叔父ほどではないが、最後まで好きになれませんでした。言動にイラっとするシーンも多かった。
・雛瀬…同上。トラブル要因として用意されたキャラ。このキャラが出てくると何かが起こる?
・志穂…攻略出来ないのが残念です。要所で”いいお姉さん”を出しているシーンもありました。
・彩乃…特に嫌いになる事は無かったし、有希ルートでは良いシーンもあったと思う。逆に織衣ルートでは出番なし。
【主人公】
叔父・室長と同じく最後まで好きになれませんでした。特にヒロインと言い合っているシーンでは「何が何でも自分の意見
を通そうとする」や「上から目線」のような感じが、最後まで気になってしまいました。又、言動が支離滅裂になっている
所も多々あり、その中で特にこれはないなあと思った発言が、
①有希ルート_7話最後の方で「他人につつき回されるのは正直気にくわない」
②どのルートかは忘れましたが、「責任の持てない事に対して意見は言わない」
です。相談室で色々やりまくってる主人公が言う言葉ではないと思う。
ただ、このストレートにものを言う性格が、告白シーンではプラスに出ていたと思います。
どのルートも告白シーンはきっちりと相手に想いを伝えていましたし、不快と思う事はありませんでした。
☆絵関連
今作は本当に立ち絵が凄く可愛かったと思います。特に織衣に関しては「怒った表情」「少し勝ち誇った様な表情」
「横を向いて手を顔の前に持ってきている立ち絵」などとても気に入った絵が多かったです。
反面、一枚絵に関してはキャラによっては、立ち絵と別人に見えてしまう絵が何枚かありました。
☆音楽関連
かなり曲数が多いですが、耳に残る曲は少なめでした。
お気に入りは「Heart grow fonder」「1st time weaving」「月明かりに照らされて Remix」
OP曲も気に入ってますが、シングルで出して欲しかったです。
☆システム面
SKIPが少し遅めに感じたのと、サウンド設定のBGMとボイスボリュームの初期値が低いと思う。
最後に、私自身購入の際にはまず”絵”を重視してシナリオは無難にまとまっていればいいと書いていますが、今回はシナリオ
への不満が多くなってしまいました。
それでも最後までプレイできたのは織衣と有希の存在が大きかったと思います。初めからこの2人含めイチャラブを楽しみにして
いましたし、満足のいく内容でした。ただ、そこに辿り着くまでに疲れてしまいました。
”絵”や”キャラ”の魅力をより引き立てるシナリオも、改めて大事だなあと思いました。