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thinking manさんの群青の空を越えての長文感想

ユーザー
thinking man
ゲーム
群青の空を越えて
ブランド
light
得点
75
参照数
594

一言コメント

もう少し、まじめにテキストを読めばよかったなぁ

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

経済的なラインを止めれば戦争はできないだとか、利権によって動いているというのは、現在のあちこちでおきている戦争と同じであるため、その辺はリアリティがあると感じた。個人的には学者のおじいさんの考え方が、坂本竜馬みたいで面白かったですね。大政奉還みたい。

心理描写については、不合理であっても、仲間が死んでいる以上、自分だけ逃げ出せないというのも、共感できた。一緒に生活していたらこうなるんでしょうね、やっぱり。この辺は現代とか過去とかって言うより、生活環境の違いによって操作できることでしょう。

全体的には、私は経済や軍事にはさっぱり明るくないので、それでも大体は理解できるところから、それなりに親切に説明はしてくれているんだろうなぁ。

不満としては、-25点となっているのは、主に戦闘機に乗っている際の作戦だとか、者の名前だとかがさっぱりわからず読む気がしなかったこと、また似たようなシーンがスキップできないのもしんどい。それから、後半の二人のルートは上手く組み込んで無しにしてほしかったなぁ。完全に作業でした。
おかげであんまり読まずに進んだので、それほど感動できなかった。


グランドルートについては、は嫌いではないです。正しかろうが正しくなかろうが、動かなければ始まらないし、動かない側はいつでも虐げられて居酒屋で文句言うだけで終わり。考えに間違いがあろうと、矛盾があろうと動いた人間が正しく、きっぱりと立場を断言するのが大事だと思う。

ので、最後の演説はちょっと・・・わかってなくても、「これが正しい」と最後は締めくくらないと人は動かないだろうに。リーダーは間違っていても、相手に問いかけて終わるのではなく、結論を出すべき。それが人の気持ちを動かすコツ。