これは冥夜が主人公のゲームじゃないのか?
いつものヘタレ主人公について
君望のときにも思ったが、主人公がヘタレすぎる。今回は軍人のはずなのだが、やはりヘタレ。しかも、2,3年は先輩のはずなのだが、訓練兵あがりの他の人たちに比べて、あまりにもろくて口先だけ。
「もう後悔はしたくない」→「実践で失敗」→「落ち込んだところを教育される」→「もう後悔はしたくない」→以下同じ のエンドレス。決心しても行動にそれが伴わない。むしろ主人公の役をしていたのは冥夜だったのではないか。彼女は着実に成長しているように思うのだが。
準ヒロイン全員死亡について
冥夜の白銀に対する思いと覚悟を示す嘘を演出するためには、それほど不自然ではなかったと思う。たしかに人数が多すぎるので、3人ぐらいでよかったとも思うが。
まりも死亡
「ここでフラグが立ってもうすぐ死ぬよ」なんて分からなかったので、好印象。しかし主人公がその経験をまったく活かしていないのが最悪。あの場面のあとで、一気に成長してもらわないとただの悪趣味に終わる。
スミカ一本道について
まあ、最後の種明かしなので仕方ない。しかしどうしてスミカに主人公がそれほどこだわるのか上手くかけていなかった気がする。最後の見せ場も冥夜のほうが目立っていた。オルタネイティブ4の価値もまた、敵の配置が分かっただけで、それほど画期的とも思えなかった。ユウコ先生が「攻撃力はおまけ」といっていたのに、最後はその攻撃力だのみだったし、スミカの価値はどこにあったのだろう?
グラフィック・ムービー・音楽
とてもよかったです。これがなければ80点にしてました。
ストーリー
上に書いた諸々の事から、君望には勝てず
エロ
18禁ゲームをするとき、ストーリーを重視する作品の場合、なくてもいいと思っているので、特にかまわない。
改善点
ヴァルキリーズの古参が、先にきれいさっぱりいなくなること。ここはご都合主義過ぎると感じた。どうせ全員殺すつもりなら、選択肢でたくさん選んだキャラほど凄惨な死に方をするなど、順番をランダムにしてほしかった。
テーマが何なのかは知らないが、私は「大切な人々の持つ使命に対する思い、その仲間を思うがゆえに仲間を見捨てる覚悟。それがマブダチへのラブでしょう」みたいなことかと感じたので、なおさらプレイヤーが選択肢で選ぶお気に入りキャラほど重要な場面死ぬ、という演出をしたらさらに名作になったのではないか、と感じた。まあ、それをするとさらに一部のファンから反発があるだろうけれど。