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tanukickさんのルリのかさね ~いもうと物語り~の長文感想

ユーザー
tanukick
ゲーム
ルリのかさね ~いもうと物語り~
ブランド
ねこねこソフト
得点
85
参照数
737

一言コメント

ヒロインとの間に流れる時間が沁みる

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想

攻略順は選択肢を適当に選んだ結果、RURI/RURI→佑咲→依知子→RURI。
体験版でプレイした所も最初から読み直したが、また泣いてしまった。

・RURI/RURI
最後の屋根の上の「ありがとうお兄ちゃん」からの
健ちゃんの「分かった、分かったから」で泣いた。

半人前の大人が、妹を育てる過程で抑えてきた感情が、一気に溢れだしそうになるも
泣くのを我慢する健ちゃんがね。いやぁ、たまらんですよ。お兄ちゃんの鑑ですよ。

・佑咲
終盤のお参りをやめるなよ、という一言で泣いた。
そこに込められた健ちゃんの想い。その重みが心にズシリと響いた。

・依知子
エピローグのオンボロ自動ドアの一言で泣いた。
最後の「目の前の扉が開いた」のダブルミーニングも面白い。

・RURI
いわゆる鬱展開ではあるが、依知子ルートにおける幸せの在り方を見た後だと
決して鬱シナリオではなく、前向きなシナリオだったように思う。おみくじで泣いた。

このルートが終わった後に、改めてRURI/RURIをプレイしたら
また、最後の屋根の上のシーンで泣いた。今度は机に伏せて泣いてしもうた。


相変わらずバグは多いが、さすがにラムネ2のような惨状は無く
個人的にはシナリオが面白かったので、目を瞑れる範疇。