泣きゲーの最高傑作。(個人的には鍵よりも)
絵柄はいまひとつかもしれない。
しかしそれを補って余りあるシナリオ。
個人的には「ヴィジュアルノベル形式」「泣きゲー」という括りであれば最高傑作の一つだと思う。
以下少々話はそれてしまうが....
本作の発売から10年たっても、あいもかわらずエロゲ業界は「ヴィジュアルノベル形式」「泣きゲー」があふれている。
たしかにこの10年、エロゲに対する風当たりも変化し、また、世間に露出して叩かれるということもあり、あまりエロゲ業界にとっては恵まれた日々ではなかった。
本作のプレイ風景がニュースになった騒動もあった。
とはいえ、この10年で本作をこえる、あるいは本作に肉薄する「ヴィジュアルノベル形式」の「泣きゲー」作品ははたして何本でてきただろうか。
そろそろ「こんな紙芝居はパワーポイントでできますよ」などと揶揄される状況から脱出し、新しいパラダイムにシフトしていかないと、このままエロゲ業界は衰退していくだけなのではないだろうか。
いずれにせよ本作は「テキストを読ませる泣きゲー」の金字塔を築いたのは間違いない。
問題は次の金字塔がみえないことだ。
本作に関わったスタッフの方が次の世界へと誘ってくれれば...それほど嬉しいことはない。